特集 2015年11月29日

古傷エピソード~それもうマリオだよ~

なぜかタモリ倶楽部の手ぬぐいらしき写真が送られてきた。
なぜかタモリ倶楽部の手ぬぐいらしき写真が送られてきた。
すったり、切ったり、えぐれたり、今も残る古傷のエピソードを募集したところ、たくさんの投稿をお寄せいただきました。今回は第四弾!

猫のケンカは仲裁するな、ほくろは水に浮く、父の前世はジャガーかも、いろんなことを教えてくれた古傷エピソードたち。今回でいったん、区切りをつけさせてもらおうと思います。

余すことなく出し切るぞ!お楽しみください~!(※一部の投稿については内容を抜粋させていただいております)。
1984年大阪生まれ。2011~2019年までベトナムでダチョウに乗ったりドリアンを装備してました。今は沖永良部島という島にひきこもってます。(動画インタビュー

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母の前世は多分犬

母ですが、大の犬好きです。容赦なく犬をかわいがる様子は、相撲部屋等の「かわいがり」を彷彿とさせます。全く縁のない、その辺を散歩中の犬でも、犬であれば(中型以上がよいらしい)かわいがります。唇付近のベロベロや口の中、足先、尻尾を堪能します。相手が嫌がっていても。

そんな母は、中学生時代に飼い犬をかわいがっていたところ、乳首に噛みつかれ、ぶらーんと皮一枚になったことがあるそうです。13針ほど縫い、無事つながったと。写真は載せられませんが、そんな経験をなかったのごとくよその大型犬をかわいがる母は、生きる力が強いなと感じています。
さかさい
もうね、申し訳ないんですが、今私の想像の中ではお母様は犬以上に犬ですよ!やられる犬の方もビックリしてるでしょう、「この人間…もしかして俺以上に犬!?」って。そもそも犬に以上も以下もあるのか。ちなみに「かわいがり」ってネガティブなイメージがありますが、かわいがった犬はその後みんな元気ですよね?念のため。

で、古傷。これも申し訳ないんですが、今私の想像の中ではお母さまは完全に裸ですよ!実際は薄着だったのでしょうけど、「飼い犬をかわいがっていたところ」というところまでお母さまが着ていた衣服が、「乳首に噛みつかれ」という描写ですっ飛んでいってしまいました。

それにしても、「首の皮一枚つながった」という表現はあるけど、「乳首の皮一枚つながった」という表現は新しいなぁ…。「大事な案件でミスしちゃってさぁ…乳首の皮一枚つながったよ」、これ言ってる人がいたら完全に全裸にネクタイのイメージですね。もちろん乳首からはドバドバ流血してます。

好きな子ほどいじめたいって言うけれど

腕に鉛筆ほくろがあります。
確か、その加害者のことをからかってたんですよね。
あるときまたその子がなんかやらかしたから、めっちゃいじったんですよ。
そしたら怒り爆発したのか、鉛筆振り回して来たので逃げてたんですけど、その間も余裕ぶっこいて「やーい」ってやってたら、トレーナーを貫通して見事腕に命中。すごい痛かったなー。

でもその数年後告白されました。
ヌクマム
いきなり加害者が登場したので「やられたのかよ!」とちょっとビックリしながら読みましたが、最後の最後で「告られたのかよ!」とさらにビックリしました。小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」が脳内に流れました。何なんですか?そのオチ。

それにしても、あえてゲスめいたことを言うと、「古傷をつくられた」「惚れられた」っていう、人の弱みをふたつも握ることってそうありませんね!あとは金でも貸そうものなら、完全に支配下におけたかもしれません。

それで、付き合ったんですか?

縦に大きく切るところを横に切るのはすごいんだって!

中学生の頃に開腹手術をしました。
全身麻酔で意識が戻った時は結構なチューブ状態だったのですが、様子を見に来た主治医(男性)が満面の笑みで放った一言が忘れられません。

「ビキニを着ても大丈夫なように縫っておいたからね!」

縦に大きく切るところを、目立たないように横に切ってくれたそうです。
今でも傷跡は残っていますが、マイクロビキニを着ても大丈夫です。いろんな意味で感慨深いです。

当然ですが、写真は割愛させていただきます。
ちはくろ
さぞかし言いたかったんでしょうね!

もしかしたらそれは、医療の世界ではものすごいことだったのかもしれません。お医者さん10人中10人が「縦に大きく切るところを横に切るの!?すごいなお前!」って驚くべき神業なのかもしれなかった訳ですから。ちはくろさんの執刀医はブラックジャック顔負けだったかも。でも、術後にそんなことを言ってくる主人公はストーリー漫画失格ですね。

話は変わりますが、友人が一時期、オーストラリアでラズベリーを収穫する仕事をしていたんですよ。で、彼はつまんだラズベリーを、カゴまで持っていくのではなくカゴに目がけて指で弾き飛ばすことによって、収穫時間の短縮化に成功したらしいんです。これはその農場ではかなり革命的なことで、個人としては農場はじまって以来最高の収穫量を納め、その農場では革命家の呼び名を欲しいままにしていたとか。

何がすごいのか全くわからないでしょ?でも彼は私と初めて会ったときにその話をしたんですよ。

縦に大きく切るところを横に切ることは、きっとそういうことなんです。

楽しい人生に向かってトライ&エラー

!
肘の古傷です。

中学生の時、いつも通り友達とわいわい下校していました。
ふと、「スキップしながら帰ったら、もっと楽しくなるのでは?」と思いつきました。
友達三人と手をつなぎながらスキップ。確かに楽しい。笑いが止まりません。

運動神経の悪い私は、すぐに足がもつれて転倒。肘を思い切り擦りました。
出血していましたが、そのまま塾へ直行。放置したのが悪かったのか、10年経った今でも傷痕が残っています。
新しい校則:スキップで下校してはいけない
まず、文章の疾走感がすごいです。「あはははははっ…(足がもつれて)ババァーーー!!」って転倒してます。その瞬間、周辺の老婆たちがムッとした顔で振り向いたことでしょう。まぁ、それはよいとして。

「楽しくなるのでは?」っていう精神はいつだって大事ですよね!私も、楽しくなるのでは?と考えて、下校中に柔道の前回り受け身をしながら帰ったことがあります。が、一人では流石に楽しくなかったです。

戦場帰りの古傷を持つ者たち

!
普段は見えないのですが、お酒を飲むと古傷が赤く浮き出ます。
一度ビアガーデン帰りにあんまり見事に染まってたので撮りました。
やま
完全に戦場帰りですね!

前回登場した頬に弾傷がある方やほかに浮き出る人たちと並んでもらって、「傭兵だーれだ?」ってクイズをやりたいです。誰一人として戦場へは行ってません。

人に負わせた古傷は覚えちゃいない

!
弟の目の上の傷です。弟3歳、私6歳の時。何を思ったか弟をおんぶしようとして、立ち上がろうとしたら意外に重く、前方に倒れこみました。もちろん、背中に乗ってた弟は頭から前方に落下。さらに不運な事にたまたま前にあった棚の角でまぶたを切り、流血。母は私にブチ切れ、弟は大号泣でした。

そんな事件もすっかり忘れ、私が高校生の頃。弟のまぶたに見知らぬ傷跡を発見。「そのまぶたの傷跡どないしたん?」と弟に聞くと「アンタにつけられたんや!」と怒られました。まさかあの時の傷がこんなに残ってるなんて思いもせず…。そんな弟も現在25歳。未だに左まぶたにはクッキリ傷跡が残ってます。
弟大好きな姉(28)
弟さんからしたら、「3歳の頃に何を思ったか姉にいきなり投げられた」ようなもんですからね!トラウマにならなかっただけ本当によかったと思います。それに、お姉さまが忘れていると知ってどこか安心したかも。当時、命を狙われていたかもしれないとも解釈できる訳ですから。

あと全然関係ないですけど、「デイリーに載せるから撮らせて!」「あかん…目はNGやからつぶるわ」という仲睦まじい姉弟のやりとりを想像するとほっこりします。はい、完全に私の想像です。

本人が忘れているといえば、私も後に妹から聞かされた話なのですが、クリスマスの夜に妹が家に帰ると、私がテレビ(の電源)も付けずに部屋に一人でたたずんでいたそうです(以下、妹の回想)。

妹「えっ、今日はどこも出かけてないの?」
私「買い物行ったよ~」
妹「へー!何買ったん?」
私「玉子」
妹(服とかじゃ無いんや…)

忘れたままの方がいいことってありますよね。
ちなみに私が大学生の頃の話でした。

「なんでテレビも付けてなかったんだろ」と妹に話したら、「あの時のお兄ちゃんは完全に『無』の表情だった記憶」と言われました。折角、日も近いので、今年のクリスマスも同じように過ごしたいと思います。

それ重心おかしくね?

幼稚園の年長さんのときのはなし。 園庭にある遊具から飛び降りる遊びをみんなでしていました。 みんなが遊具の上から順番に飛び降りて、先生に「すごいすごい!」って言ってもらってました。 そして、わたしの番が来ました。超カッコよく着地する予定で飛び降りました。ところが!!なんと!!あごから地面に着地しました。手も出ず、あごから。固まる空気。慌てる先生。幼稚園児ながら、恥ずかしいし痛いし、凹みました。アゴも凹んで赤チン塗られてましたけど。
ファースト
高いところから飛び降りてアゴで着地(?)するって、むしろそっちの方が技量ありますよね!言っても、幼稚園の頃だから1mくらいでしょ?2m以上だったらその状況下で「すごいすごい!」と煽っている先生が問題ですよ。たった1mの間にクルッと180度回転してますからね、才能あります。何かがちょっと違っていたら、内村航平よりも先に世界体操選手権を6連覇していたかもしれません。

まぁ、先生はその後、飛び降りる園児を見るや否や全員引きずり下ろしたでしょうね。

それもうマリオじゃね?

確か小学校5年生くらいのころ。なんでだったかは忘れちゃったんですが、お母さんに怒られて家の中を走って逃げ回っていて、机を飛び越えようとしたら、転んだ。そこに座っていた妹がなぜか鉛筆を持っていて、それが太ももに刺さった。パンツのラインのちょっと下くらいのお見せできないところ。
今も刺さったままです。ちなみに、なぜかそこから毛が生えています(笑)。
ファースト
つづいてまたファーストさんから。

で、こんなこと人に言うの初めてなんですが…完全にマリオですよね!さっきの技量も納得です。

家というステージで、お母さまという敵や机という障害物を乗り越えて、ジャンプした先に鉛筆のトラップ遭遇!ブリュ!タラッタタラッタタタッタタン♪…そして一人目のファーストさんが消えたと思いきや二人目のファーストさんが点滅しながら現れます、怪奇現象だよそれ!

妹さんもなんで鉛筆を持って止まってんの!ファーストさんに鉛筆ホクロをつくるというゴールに向かって、全員が上手くアシストできすぎて笑います。あと太ももって書いてますけど、お見せできないのであればそれはもうお尻です。

最後の毛も謎すぎる。鉛筆が、観葉植物の土に挿す栄養剤のような役割を果たしたんでしょうか。

100を超える古傷エピソード、ありがとうございました!

笑えるものから痛々しいものまで、100を超える古傷の話を4回に渡って聞かせていただきました。まさかこんなにつづくなんて思ってなかった。今後、私の身に何かあったら、「ハードディスクに傷の写真が入っていますがそれは仕事です」と家族に伝えてください。最後の最後で変な趣味を持っていると思われたくないからです。エロ関係はどうでもいいや。

募集は引き続き受け付けておりますので、また珠玉のエピソードが揃い踏みしたら書かせていただくかもしれません。どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします~!
それぞれにエピソードがあると思うと気が遠くなるね!
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