はっけんの水曜日 2015年12月2日
 

肉豆腐の幅広さに泣こう

誰もが肉豆腐を好きになるであろう話です。
誰もが肉豆腐を好きになるであろう話です。
今回は肉の特集ということだが、そういえば友人が「肉豆腐」というメニューに愛着を持っているといっていた気がする。

肉豆腐ってなんだっけ。すき焼きと煮込み、どっちの系統だったか確認してみるか。なんて軽い気持ちで4軒をハシゴで案内してもらったのだが、帰る頃にはすっかり肉豆腐のファンになってしまった。

すごいぞ、肉豆腐。

(この記事はとくべつ企画「肉」シリーズのうちの1本です。)
趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。

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> 個人サイト 私的標本 趣味の製麺

一軒目、肉めし岡むら屋

肉豆腐にご執心の友人とは、酒場大好きのパリッコさん。12月8日に発売される「酒場人」という酒場の本を監修する程の酒場好きである。

そして私と同様に、酒場は好きだが肉豆腐にはピンと来ていない編集部の古賀さんにも御同行いただき、新橋駅に午後三時集合。

こんな早い時間に食べられる肉豆腐ってどんなんだろうと思ったら、向かった先はチェーンの牛丼屋風の店だった。
肉めし岡むら屋。新橋名物?
肉めし岡むら屋。新橋名物?
店の名前は、肉めし岡むら屋。どうやら肉がっつり系の丼屋らしい。

あれ、豆腐はどこへいった。
ここ、酒場じゃないですね。
ここ、酒場じゃないですね。

ピンとこないメニューを楽しむ

今回は肉豆腐めぐりということで、味わい深い酒場を回るものだと思っていたら、いきなりの変化球である。

その急な変化に脳が反応しきれず、とりあえず全員がビールを注文し、それからゆっくりメニューを眺めるという午後三時の新橋。ほら、酒場にいくと思っていたから。
グラスがちゃんと冷えていますぞ。
グラスがちゃんと冷えていますぞ。
メニューを開くと、見事に茶色い。

定食だったり丼だったり、いろいろあるようだが、日本語なのに全然頭に入ってこない。全部同じに見える。

なんだここは、台湾か。
サイドメニューがもち巾着とかロールキャベツとかおでん風。
サイドメニューがもち巾着とかロールキャベツとかおでん風。
裏メニューの「スペ肉ヌキめし」ってなんだよ。どんな新橋名物だ。
裏メニューの「スペ肉ヌキめし」ってなんだよ。どんな新橋名物だ。
スペ肉とかデラ肉とか、この店でしか通用しないであろう業界用語を、当たり前のように使いこなす新橋のサラリーマンたち。

とりあえず肉豆腐という括りに合うであろう「豆腐肉めし」を注文。豆腐は普通の肉めしにも乗っているものらしいが、せっかくなのでダブルでいってみよう。
「なんだか心がざわざわする店ですね」と古賀さん。
「なんだか心がざわざわする店ですね」と古賀さん。
「肉豆腐としては変化球の店ですけどね。夜はこの単品をつまんで軽く呑みたいですね〜」とパリッコさん。
「肉豆腐としては変化球の店ですけどね。夜はこの単品をつまんで軽く呑みたいですね〜」とパリッコさん。

これが豆腐肉めしという食べ物なのか

運ばれてきた牛めし、じゃなくて肉めしは、豆腐がドンドン、肉がバンバンと乗っていて、バリバリの肉豆腐だった。

下にあるはずのご飯が全く見えない。
ボリューム満点だけど豆腐だからきっとヘルシー。
ボリューム満点だけど豆腐だからきっとヘルシー。
肉はゴロゴロとした塊タイプで、柔らかく煮込まれている。
肉はゴロゴロとした塊タイプで、柔らかく煮込まれている。
豆腐肉めし、その味付けはしっかりと甘く、そしてきっちりと濃い。なんだこれ、超うまい。これは新橋が生んだ和製ビーフシチューやぁ。

新橋名物とのことだが(調べたらかつやの系列で秋葉原にも店舗あり)、味噌おでんを髣髴とさせる名古屋方面のコッテリ感。デラ肉飯っていうメニュー名も名古屋っぽいか。八角の効いた台湾系の味ではないようだ。
「うめぇ〜!!これは最高のやつじゃないですか!」
「うめぇ〜!!これは最高のやつじゃないですか!」
具をだいぶ食べてから発掘される埋蔵飯がうまい。「肉豆腐の下にご飯があったらいいのにっていう思い、ありますもんね!」と古賀さん。
具をだいぶ食べてから発掘される埋蔵飯がうまい。「肉豆腐の下にご飯があったらいいのにっていう思い、ありますもんね!」と古賀さん。
メニューをよく見たら、ビール以外にも180円の発泡酒とサワーが用意されていた。新橋最安ではと盛り上がる。
メニューをよく見たら、ビール以外にも180円の発泡酒とサワーが用意されていた。新橋最安ではと盛り上がる。
牛しゃぶ皿というのも追加。こちらは薄切り牛肉をサッと煮たタイプで、ワサビがついてくる。こちらも豆腐付き。
牛しゃぶ皿というのも追加。こちらは薄切り牛肉をサッと煮たタイプで、ワサビがついてくる。こちらも豆腐付き。
牛しゃぶ皿の汁をご飯に掛けちゃえ。
牛しゃぶ皿の汁をご飯に掛けちゃえ。
初めて食べた肉めしだが、メニュー構成のわからなさと、そして本能的に襲い掛かってくる肉汁の旨さに、なんとなく文明開化の音が聞こえてきた。近くにあれば何度も通って攻略したい店である。

「これが受け入れられる世界は美しい」

そんな謎の取材メモが残っていたほどに。
新橋肉めし岡むら屋
東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル1F

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