ロマンの木曜日 2015年12月17日
 

運動嫌いと時速240キロのバッティングセンターにいく

がんばれ一刀両断打法!
がんばれ一刀両断打法!
運動嫌いな人がいる。
運動でどれだけのトラウマを抱えているのかは分からないが、運動の類の話になると下を向き、だまりこむような人だ。
いわゆる運動音痴、略して運痴である。

今回はそんな運痴を、世界最速の球が出るバッティングセンターにつれて行ってみることにした。

どんな反応が見られるだろう。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。 好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」

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感動か、脱臼か

その日向かったのは北九州市・小倉にあるバッティングセンター。
最高で時速240キロの球が体験できるという。
プロのピッチャーの球でも160キロ位だから、とんでもない速さだ。

今回はそんな最強マシーンに、バッティングセンターも初めてという運痴を連れていくことにした。
小倉であったイベントの撤収後。断られるかと思ったらまさかのOKが出た。
小倉であったイベントの撤収後。断られるかと思ったらまさかのOKが出た。
運動が苦手な人に、 いきなり世界最速体験させようとするのだから酷なことだ。日頃の運動不足ゆえに、脱臼したり骨が折れる可能性さえある。

しかし、240キロという未知の世界では誰もが平等。打てないのが当然だし油断していたら誰でも痛い目に合うだろう。そんな世界で、もしも運痴が打ち返すことができたなら…感動で泣いてしまうかもしれない。

感動か、脱臼か。どちらにしても役立ちそうなハンカチを用意して向かった。
運痴と一緒に小倉駅からモノレールで3つめの香春口三萩野駅へ向かう
運痴と一緒に小倉駅からモノレールで3つめの香春口三萩野駅へ向かう

運痴の石川さん

一緒にいってくれる運痴は、私の編集担当の石川さんだ。

石川さんは、いま日本のみならず世界でも注目されている「技術力の低い人たちによるロボット大会:ヘボコン」を考案した人である。

プログラミングとか電子工作とかが得意な、完全なる理系男子。私が苦手な分野を得意としてるので、とても尊敬している。(運痴呼ばわりしているので少しフォロー)

しかし、頭脳派であるその一方で、彼には運動に関することは禁句である。
キャリーバッグを杖のように使う石川さん。おじいちゃんみたいに見えてきた。
キャリーバッグを杖のように使う石川さん。おじいちゃんみたいに見えてきた。
だいぶ前のことだが、電車で移動しているとき「デイリーポータルのメンバーで運動会やったら面白くないですか」と、 他愛のない話を振ったことがあった。

するとそれまで穏やかに話していた石川さんは一変、表情を固くし眉をひそめ反対してきた。本当に嫌そう。以来、石川さんの前で運動については話さないようにしていた。
石川「240キロってどれくらいですか」 私「うーん、プロの投手が160キロ くらいだから…」 石川「それに80キロの車のスピードを足した感じですね」。普段はロジカルなのにすごくわかりづらい計算をする石川さん。
石川「240キロってどれくらいですか」 私「うーん、プロの投手が160キロ くらいだから…」 石川「それに80キロの車のスピードを足した感じですね」。普段はロジカルなのにすごくわかりづらい計算をする石川さん。
石川「駅のホームに入ってくる電車、減速してるのに触るの危ないじゃないですか。あれに棒を突き出すのかと思うと怖いですね。」 私「打つのは小さい球ですから。大丈夫です。」 野球の球と電車を比較するの、斬新。
石川「駅のホームに入ってくる電車、減速してるのに触るの危ないじゃないですか。あれに棒を突き出すのかと思うと怖いですね。」 私「打つのは小さい球ですから。大丈夫です。」 野球の球と電車を比較するの、斬新。
今度は小さいものと例えようとする石川「鉄砲の弾は時速何キロですか?」 私「わからないですけど、240キロの球はそれよりは確実に遅いです。いけますよ!」
今度は小さいものと例えようとする石川「鉄砲の弾は時速何キロですか?」 私「わからないですけど、240キロの球はそれよりは確実に遅いです。いけますよ!」

「バッティングセンターに行きましょう。」ただそう誘っただけでは、石川さんはまた眉をひそめたに違いない。

時速240キロという想像つかない数字が、彼の興味をひき、つき動かしたのだろう。これから脱臼するかもしれないのに体の心配はせず、速さへの興味が先行しているようだ。

一方、運動が嫌いでない私は久々のバッティングが超楽しみ。最速体験にワクワクとテンションはうなぎのぼりである。

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