はっけんの水曜日 2015年12月23日
 

君は世界初の「送水口博物館」を見たか

送水口アートも展示

お、送水口型土器!どこから出土したんですかこれ!
お、送水口型土器!どこから出土したんですかこれ!
「ああ、これ私が作った箸置きだよ」
村上社長のゆるぎない送水口愛は時として我々の想像をこえる「送水口クリエイティブ」をうみ出す。昨年、なんと送水口を主人公とした恋物語「サイヤ・ミーズのふたり」なる映像作品を創作。送水口ファンのイベント「送水口ナイト」で発表し、驚かれながら大喝采を浴びた。
偶然出会った送水口の、短かくも燃えるような(出火するから)恋。ストーリーだけでなく絵も全て村上社長によるもの。
ついに絵本になりました。
ついに絵本になりました。
--あの発表は意表をつかれましたね。メーカーの社長という事でなんか、こう、もっと重厚なプレゼンかと思ってました。
「まあ、ほら、私はクリエイターでアーティストだから」
--清々しいほど自分で言いましたね。
来館して記帳するともらえるシリアルナンバー入りのオリジナルコースターも社長のデザイン。
来館して記帳するともらえるシリアルナンバー入りのオリジナルコースターも社長のデザイン。

人は送水口になれる

観光地に欠かせないアレもある。
これはあのブリジストン美術館の送水口!
これはあのブリジストン美術館の送水口!
これで送水口の殿堂入り。
これで送水口の殿堂入り。
人が来なくなった。消防車来ないかな……
人が来なくなった。消防車来ないかな……

突然もりあがる博物館

オープン日の夜には突如、村上製送水口の特長解説が行われた。
誰かのちょっとした質問に、「それでは解説しよう」
誰かのちょっとした質問に、「それでは解説しよう」
村上製だけについている「村上製作所のビス穴」の秘密が明らかに!
村上製だけについている「村上製作所のビス穴」の秘密が明らかに!
せまくてアットホームな空間の一角、ちょっとした会話がきっかけとなってその場の皆が耳を傾けるトークライブへと発展する。村上社長いわく
「送水口の保存や情報発信だけでなく、趣味人が気軽に語り合えるコミュニティとしても育ってほしいと思っています」
送水口磨きなるイベントも行われてなにこのエステティック感。
送水口磨きなるイベントも行われてなにこのエステティック感。
日本の近現代消防史ではほとんど触れられる事のない送水口。
昭和のビルが次々と解体されてゆくのと同時に、半世紀以上を生きた町工場の技術の足跡も密やかに消えていく。
少しでも価値ある送水口を救い出し、保存し、愛でながら語り合う場が欲しい。

送水口博物館は村上社長の粋な道楽と送水口ファンの熱意が生んだ奇跡の空間なのである。
部品のネジ山にいたるまで、語る事は尽きないんだ。
部品のネジ山にいたるまで、語る事は尽きないんだ。
いつか、この熱気を体感した人の中から、「送水口欲しさに7階建てのビルを建てちゃったんですよね」みたいな究極の道楽人があらわれる事を願ってやまない。

次の開館は1月!

送水口博物館は防水工事のため年内は一時休館。
2016年は1月23日(土)より開館予定。個人の運営なのでなかなか定時通りにいかない事もある。開館日の情報は村上製作所の公式WEBサイトをチェックしてほしい。
開館記念オリジナルラベル。ビールまで作ったのか!
開館記念オリジナルラベル。ビールまで作ったのか!

東京都港区新橋2-11-1 株式会社村上製作所内
http://www.zentech.co.jp/museum/index.html

■イベント開催の情報など、こちらもチェック
 送水口ナイト実行委員会フェイスブックページ

■ 開館に協力した送水口ファンの皆さんのサイト
Ayaさん:送水口倶楽部 
キムチさん:standpipe
みわさん:ステルススイッチ
傭兵鉄子さん:路上散歩忘備録

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