フェティッシュの火曜日 2016年1月5日
 

iPhoneが割れてる人を映画化してみた

そういえばiPhoneを割らないといけない。ためしにiPhoneのモックを買ってきて割ってみる。ぜんぜん割れない。
そういえばiPhoneを割らないといけない。ためしにiPhoneのモックを買ってきて割ってみる。ぜんぜん割れない。
どうやらプラスチックなので割れないようだ。中に重りが入っていた。なんて用途のないものなんだ
どうやらプラスチックなので割れないようだ。中に重りが入っていた。なんて用途のないものなんだ
交換用のガラスだけ買ってモックにかぶせ割る。よし。重要な場面以外はこれでいこう
交換用のガラスだけ買ってモックにかぶせ割る。よし。重要な場面以外はこれでいこう

iPhoneは割ろうとすると割れない

今回の撮影の目玉はiPhoneが割れることにある。せめて本物を一回は割りたい。

さいわい古賀さんが下取りできないと言われたiPhoneを持っていた。どうせ捨てるなら…と撮影で割らせていただいた。

しかし実機は一台でチャンスは一度。12月23日、はじめてiPhoneを割る場面がやってきた。

渾身の力をこめて金槌を振り下ろす藤原。ガチン! だが割れない。NGである。ガチン! またNG。

意外とiPhoneの画面は割れない。NGを出すこと6回。これはもう割れないのではないかと困りつつあったころ、ようやく割れた。

現場では(やった!割れた!)という空気に包まれたが世界の歪みを感じた。
ようやく割れたが割れ過ぎである。こんなに細かく割ってる人見たことない
ようやく割れたが割れ過ぎである。こんなに細かく割ってる人見たことない

物の撮影がエグい

iPhoneは割れた。しかしここからだ。今回は物の撮影のNG量がすごかった。

たとえば所定の位置にボールを投げてから撮影開始だとか。「へたくそ、おれがやるから」「やっぱりぼくがやる」と西村親子が代わる代わるボールを投げていた。笑い飯の漫才みたいだなと思った。

道尾さんが来た川原で風船とテグスの撮影は歴代ナンバーワンの大変さだった。

他にもルンバが大変だった。ヘボコン(ヘボいロボットコンテスト)を主宰している編集部の石川くんに工作をお願いしたのだが、ほんとにヘボいルンバを作ってきたのである。

タイヤがすべて外されていてめちゃ遅である。現場でみんなで作りなおした。
工作をお願いしたルンバ。ガムテープとダンボールで留められてる上にタイヤが全部外されている。当然めちゃ遅である。こちらもガムテープで現場で再改造する
工作をお願いしたルンバ。ガムテープとダンボールで留められてる上にタイヤが全部外されている。当然めちゃ遅である。こちらもガムテープで現場で再改造する
たいへんだった撮影、フランダースの犬。シベリアンハスキーが暴れまくる。ぼくらにできる再現度はこの辺りだと早々にあきらめてOKにする
たいへんだった撮影、フランダースの犬。シベリアンハスキーが暴れまくる。ぼくらにできる再現度はこの辺りだと早々にあきらめてOKにする
ロケ地で張り込んだのが教室風の撮影スタジオ。14,000円。
ロケ地で張り込んだのが教室風の撮影スタジオ。14,000円。
教卓にはノートも入っていたのだが、警察の志望動機が書かれていた。どういうリアリティなの!
教卓にはノートも入っていたのだが、警察の志望動機が書かれていた。どういうリアリティなの!

そして最強の敵ピタゴラ装置へ

今回の撮影で一番インパクトありそうだったのが「ピタゴラ装置でiPhoneを割る」というものである。

これはぜひとも実現したい。しかしピタゴラ装置なんて作れるんだろうか? 思い悩んで知り合いのつてをたよりピタゴラ装置を大学時代に実際に作ってた人に相談した。

ピタゴラブックを持参して、これとこれとこれのギミックなら作りやすいと教えてもらう。よし、できる気がしてきた。

しかし作る時間がない。しょうがないので知り合いの美大の学生さんに制作をお願いした。打ち合わせをして進行の確認をしたりして、いよいよ撮影最終日の12月27日。

一度も成功したことのないピタゴラ装置が現場に運び込まれた。
電車で運んできたら途中で壊れたらしいピタゴラ装置。ビニールテープで固定されてるところに不安しか感じない!
電車で運んできたら途中で壊れたらしいピタゴラ装置。ビニールテープで固定されてるところに不安しか感じない!
レンゲのギミックは作りなおす。しかしうまくいかない
レンゲのギミックは作りなおす。しかしうまくいかない
出演者も全員で何度も直す。そもそもちゃんと動いたことが一回もないのである。そんなピタゴラ装置を撮影するなんて!
出演者も全員で何度も直す。そもそもちゃんと動いたことが一回もないのである。そんなピタゴラ装置を撮影するなんて!
ここの重さが足りないから電池を置いて……成功率を上げるためにギミックがどんどん増えていきセッティングが異様にシビアになっていく
ここの重さが足りないから電池を置いて……成功率を上げるためにギミックがどんどん増えていきセッティングが異様にシビアになっていく
一回も成功しないピタゴラ装置を撮影しようとしているのである。そんな絶望的なことがあるだろうか!
一回も成功しないピタゴラ装置を撮影しようとしているのである。そんな絶望的なことがあるだろうか!

終電があるのでクランクアップ!

「そもそも成功したことないピタゴラ装置」である。そんな地獄の撮影があるだろうか。

撮影時間はどんどん延びていく。知ってる……これ年始のテレビのかくし芸大会でよく見るやつだ。

地道に改良をかさねてようやく訪れた成功の瞬間……撮影に失敗。全部で5秒もないのに5ギミックくらいある。ピタゴラ界のF1みたいなものである。

撮れてないけどこれでいいと撮影は終了した。なぜなら終電があるからである。私たちの長い長い12月は電車の時間によって終了した。
撮影が終わると編集に。プープーテレビのロゴを作ってくれたグラフィックデザイナーの大伴亮介さんから今年もタイトル文字が届く。なんかハムの人みたいになってきた
撮影が終わると編集に。プープーテレビのロゴを作ってくれたグラフィックデザイナーの大伴亮介さんから今年もタイトル文字が届く。なんかハムの人みたいになってきた
そしてラジオを作ってるオービチューンの岡田さんが今年もナレーションを送ってきてくれた。予告編っぽさの大半はこれのおかげです
そしてラジオを作ってるオービチューンの岡田さんが今年もナレーションを送ってきてくれた。予告編っぽさの大半はこれのおかげです

iPhoneは割れてても使えます

すべての撮影が終わったあと、本物のiPhoneを可能な限り割ってみた。ひびがどんどん細かくなっていき、ガラスの破片が落ちていく。

次第にタッチパネルがきかなくなった。画面も半分以下しか見られない。しかしそれでも画面は生きているのである。

その電話使えるの?とバリバリの人に対して思っていた。だがあれはなかなか壊れないのである。

そもそも使えるものをどうして替える必要があるのか。替える必要なんてない。スティーブ・ジョブズは傷ついたiPhoneは美しいとして、ケースを否定したそうである。

使えるなら使おう。私たちはバリバリのiPhoneを応援しよう。高潔な意志と強靱な精神力を持ったすばらしい人達だ。

しかし成功しないピタゴラ装置と川原での風船とテグスは金輪際応援しない! 絶対にだ!
後光さす藤原と犬
後光さす藤原と犬

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