広告企画♪ 2016年1月14日
 

世田谷ボロ市で買った畳のヘリが2000円に変わる?

400円で買った。
400円で買いました。
いま、手芸をやる人のあいだでひそかに畳のヘリが流行っているらしい。

畳のヘリ?

そう、あの踏んではいけないと言われる畳のヘリである。なぜ?





目利きじゃない人に鑑定してもらった後、実際にオークションに出品してみる企画の第四弾です。これまでのまとめ
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。
> 個人サイト むかない安藤 ツイッター

世田谷ボロ市でのこと

そもそもなぜ急に畳のヘリが気になり始めたのかというと、年末に行われた「世田谷ボロ市」でそれを見つけたからである。

世田谷ボロ市は年末年始の4日間だけひらかれる骨董市のこと。
普段は静かな町にボロ市がやってくる。
普段は静かな町にボロ市がやってくる。
世田谷といえば泣く子も黙る高級住宅街である。僕なんて田舎者は世田谷と聞くだけで「ポルシェ!」「キャビア!!」「所ジョージ!!!」となる。

そんなセレブの闊歩する世田谷にボロ市とはなんとなく似つかわしくないな、そんな風に思っていた。

ボロ市に行くまでは。
この辺でビニール袋持っている人はたいていボロ市帰りである。
この辺でビニール袋持っている人はたいていボロ市帰りである。
この世田谷ボロ市、今年で438年もの歴史があるらしい。そもそも小田原城主がこのあたりで楽市を開いたことが始まりなのだとか。
「438」の部分を毎年更新しているのだろう。
「438」の部分を毎年更新しているのだろう。
さすがは世田谷である。僕が今住んでる神奈川県の海沿いなんて、きっとその頃まだ森だったぜ(今はいいところですよ)。どうだ、がぜん興味が沸いてきただろう。

行ってみるとさらにすごい。
歩けないくらいの人、人、人なのだ。
歩けないくらいの人、人、人なのだ。
世田谷ボロ市は年末に2日、年始に2日、合計4日間だけ開催される。その期間になるとどこからともなくお店が集まってくるのだけれど、その数なんと700以上というからすごい。日本最大規模といわれる御殿場アウトレットのショップ数が225なので、それをはるかに凌駕する。まあ中には地べたに身の回りの物を並べただけのインドの路上みたいなスタイルのお店もあるのだが。

単品詰め放題天国

ボロ市ではあるジャンルに特化したお店が多い。タワシだったらタワシばかり売っているし、まな板だったら店中まな板だらけだ。さっきインドの路上と書いたが、我ながら言いえて妙である、そうだ、これインドだわ。
タワシ専門店の前に山積みにされたタワシ。見ているだけでゲシュタルト崩壊しそうな数。
タワシ専門店の前に山積みにされたタワシ。見ているだけでゲシュタルト崩壊しそうな数。
こちらのお店はこけし一点突破。
こちらのお店はこけし一点突破。
まな板屋はボロ市の定番らしい。欲しかったが持って帰るのが重そうだったので諦めてしまった。今では後悔している。
まな板屋はボロ市の定番らしい。欲しかったが持って帰るのが重そうだったので諦めてしまった。今では後悔している。
一方こちらはインドのバナナ屋さん。
インドのバナナ屋さん。
世田谷ボロ市に戻って猫のポーチ専門。これだけ集まるといやがおうにも迫力が出る。
世田谷ボロ市の猫のポーチ。これだけ集まるといやがおうにも迫力が出る。
端材や石(本当に石だけ売っているお店とかある)、文具やお菓子など、ひとつだと額の小さいものには詰め放題というメニューが用意されていたりする。
ざっと見つけただけでも、古着詰め放題、石詰め放題、ハンガー詰め放題、ボールペン詰め放題と、どれも普通は詰め放題しないものばかり。
ざっと見つけただけでも、靴下詰め放題、石詰め放題、ハンガー詰め放題、ボールペン詰め放題と、どれも普通は詰め放題しないものばかり。
専門店ばかりではない。売れるかどうかわかんないけど、とりあえず家にあるもの全部持ってきました!といった感じの男気あふれるお店もたくさんある。
古道具とタイヤのホイール屋さん。
古道具とタイヤのホイール屋さん。
売れてしまったのかもとからこのくらいだったのか、流れがまったくわからないお店。
売れてしまったのかもとからこのくらいだったのか、流れがまったくわからないお店。
ボロ市では商品に統一感とか世田谷ブランドなんてものは特に求めないのだ。売る人も買う人も、その辺の自由を楽しんでいるように見えた。
もともとは着物のお店が主流だったということで今でも着物のお店は多いです。
もともとは着物のお店が主流だったということで今でも着物のお店は多いです。

ボロ市名物代官餅

ところで世田谷ボロ市といえばはずせない名物がある。代官餅である。

なんでもつきたてのものすごいボリュームの餅が神社で売られているというのだ。評判を聞きつけ、これを買うためだけにボロ市にやってくる人もいるらしい。

それは食べないわけにはいかないだろう。
代官餅はこちら。
代官餅はこちら。
僕が行ったのは年末開催の二日目の午後である。ボロ市は21時ごろまでやっているということなので、代官餅で腹ごしらえして夜まで掘り出し物さがすぞ!と息巻いてやってきたのだ。
そしたら売り切れだった。
そしたら売り切れだった。
聞くと代官餅は常に行列ができ、1時間待ちとか余裕らしい。どうなっているんだ世田谷。おかげで新年の目標ができた(代官餅買うこと)。

畳のヘリとの出会い

700以上あるといわれる骨董屋中、カーペットの切れ端なんかを専門に売っているお店でそれを見つけた。初めは着物の帯かと思った。

そう、これが
畳のヘリである。
畳のヘリである。
これが畳のヘリである。一巻き約一畳分(7m)で400円というのは高いのか安いのかわからないけれど、1000円って言われたら高い気がするので安いんだと思う。

これ買って家で畳でも作ろうというのだろうか。使い方はわからないが、柄が和柄で洒落ていたので見るともなく見ていたところ、店主が帰ってきて店頭にぶら下げてあるバッグを指さした。
こ、これはまさか。
こ、これはまさか。
「編んで作るらしいんじゃ。」

店主はいう。

「畳のヘリを買った人は、カバンだとか帽子だとか、見事に作って持ってくるよ。作るのが楽しいみたいで、完成したらもう興味ないのかな。」

作る過程が楽しいのはガンプラみたいなものだろうか。僕もその創作意欲を感じたくて一巻購入した。
なるべく柄の可愛いやつを選びました。
なるべく柄の可愛いやつを選びました。
「あんたそれで何作るん?」

自分で売っておいてこの言い分である。こういうお店の人とのやりとりも世田谷ボロ市のおもしろささなのだろう。

さて何を作ろうか。
ボロ市の夜は長い。
ボロ市の夜は長い。


今回は畳のヘリで作った作品を出品します。



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