広告企画♪ 2016年1月26日
 

ワラ着てて怖すぎる! 山形の鬼は大人も泣かす

ウォー
ウォー
山形県の遊佐町(ゆざまち)に「アマハゲ」という行事がある。「なまはげ」とよく似た行事だが、「アマハゲ」である。

いわゆる、来訪神信仰というやつで、異形の者が各家庭を巡回し、泣く子をビビらせるという、ちびっ子たちにとっては理不尽極まりない行事のひとつだ。

そんなアマハゲを山形まで見に行ったら、また泣かされた。
鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。
> 個人サイト 新ニホンケミカル TwitterID:tokyo26

昨年のスネカに続き……

なぜ“また”泣かされたのか?

それは、ちょうど一年前、岩手県の大船渡市吉浜に「スネカ」という行事を見にいったときのことだ。
こんなのが家に来るのだ。恐怖しか無い
こんなのが家に来るのだ。恐怖しか無い
この行事も異形の「スネカ」が各家庭を巡回し、よい子のみんなを怖がらせるという、ひとでなしの伝統行事だが、そこで「スネカ」に泣かされた子供につられてぼくもうっかりもらい泣きした。

鼻の奥がツーンとして「あ、やばい、やばい、これ泣ける」と思ったらもう涙が出てしまった。

いちおう、人の子の親として、泣き叫ぶ子供を見ると、自動的に慈悲の心のスイッチが入ってしまう体になってしまったのだ。

※詳しくはこちらをご覧ください。

で、そんなことがありつつ、今年は吉浜とは真逆の日本海側。山形県遊佐町に伝わる伝統行事「アマハゲ」を見に行くことになった。

海鳴りがすごい

鳥海山のふもとに広がる遊佐町は庄内平野の北限にあたり、町の北側は秋田県との県境だ。

「アマハゲ」が行われるのは、遊佐町の鳥崎という集落である。酒田市から車を借り1時間ほどかけてやってきた。

この辺りは、鳥海山の裾野がそのまま海に落ち込んだようになっており、崖の上を縫うように道が走っている。その道に沿って幾つかの集落が存在し、鳥崎もそんな集落のひとつだ。
鉛色の海と空
鉛色の海と空
冬の日本海の海鳴りはすごい。「ザザーッ」とかではなく、「ゴゴゴゴ」という地響きみたいな音で迫ってくる。

そう、これ、この感じだ、日本海は。冷たくて、厳しくて、怖い。

山陰の海を見て育ったぼくにとって、冬の日本海は、恐れのようなものとともになつかしささえ感じる。
陽気な男
陽気な男
しかし、同行してくれた編集部の安藤さんは「いい波だなー、これぐらいだったらサーフィンできるな」と、のたまった。どんだけ陽気なんだこのひと。

ひとの気配がしない集落

アマハゲの行事が行われる鳥崎の集落に、予定よりも大幅に早く到着してしまった。
一日数本しかないバス
一日数本しかないバス
せっかくなので、鳥崎の集落をざっと見て回ることに。
アマハゲののぼり旗がいろんなところに
アマハゲののぼり旗がいろんなところに
「小さな旅」とかでよく地元のおばちゃんが野菜を洗ってるやつだ
「小さな旅」とかでよく地元のおばちゃんが野菜を洗ってるやつだ
線路の脇から集落を見下ろす
線路の脇から集落を見下ろす
10分ほどで集落を一周してしまったが、ただただ海鳴りの音がするだけで、人の気配がまったくない。

人の気配がしないのは地方に取材に行くとよくあることなので、別にかまわないのだが、アマハゲが始まるまでやたら時間があるのが困った。

困ったので、ちょっと引き返し、途中の「サンセット十六羅漢」という場所に行ってみた。
「サンセット」かつ「十六羅漢」
「サンセット」かつ「十六羅漢」
こういうものがあるのか!
こういうものがあるのか!
遊佐町の「十六羅漢」とは、海岸の岩場に彫られた羅漢像の磨崖仏群のことらしい。

失礼ながら遊佐町にこんな観光名所があるなんて知らなかったが、実際に見てみると、なるほど海岸の岩場のあちこちに羅漢像が彫られている。
海岸のいたるところに彫られている
海岸のいたるところに彫られている
磨崖仏いいね
磨崖仏いいね
なかなか見応えがある景勝地だが、たぶんあまり知られてない。

「十六羅漢」の頭に「サンセット」と名付けるほどだから、天気が良ければ夕日がきれいな場所かもしれない。しかし、本日は曇天だ。

冬の日本海だから仕方がない。


冬の東北にはネットにはあまり載らない景色があります。



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