まずは食べよう
今回の企画、わたしのミッションは当初から「食べる」ではなくて「つくる」に決まっていたのだけど、いや、つくる前にぜひとも実物を見なくては……と考えていた。
もっとあっさり言おう。「牡蠣が食べたい
牡蠣というフレーズを聞いてしまったが最後、胃から脳から、体中から「牡蠣をよこせ!」という叫びが聞こえてくる。
そんな折、編集・橋田さんから「牡蠣をとりあえず食べてみるのもオッケイです!」というメールが届いたので、すかさず同行をお願いしてしまった。
つやつやしてらっしゃいますね……!
うれしそうだなーわたし、とおもわずキャプションに書きたくなる顔してるな
しかし、これは打ち合わせでもあるのだ。牡蠣をながめながらどうしようこうしようという思案をまとめていかねば。
「あ、この貝!耳にちょうどいいかんじですよ!」
店員さんに「この貝殻、ください!」とお願いをしてみた。お兄さんは若干とまどっていたような気もするのだけど(そりゃそうか)、丁寧にビニール袋を差し出してくれた。いい人だなぁ。
ホタテも入っていますが気にしないでください
牡蠣の殻をつかって耳まわりのグッズをつくろう
さて、牡蠣グッズなのだけども、冬なのでTシャツはやめよう。
目の近くがいいとおもう。頭部に集中したい。
自然な目線の範囲内にあるほうが、目を引きやすいだろうという読み
まずはこちらを調達。ヘッドフォンの耳部分を牡蠣に改造していきたいとおもう
貝の身の部分には、エナメルっぽい素材をつかう。店で出された牡蠣とはじめて目が触れ合う時の、あの潤んだ姿になるべく寄せられればいいなぁとおもう。
耳にあたる部分に、身のぴらっとした部分を待ち針して縫い合わせて
さらに、身の本体部分(って言うのだろうか)を縫い付けてく
あ、しまった。でかくつくりすぎたか、身と貝殻が同じサイズになってしまった!
大丈夫だ。そんな失敗にもあわてふためかないための対策はもう既に練ってあるのだ。
牡蠣を食べにいこう。なるべく、なるべく大きめのやつを!
こ、これは材料の調達のためで
この画像、あぁ。あらためて見ると、なにか辛いことがあったときに見つめたいフォルダにそっと入れておきたい画像!
できました!身が、ちょっとでかいような気がするんだけども
外側、本物使用なだけにかなりガタイがいい
海の音とかはぜんぜん聞こえてくるタイプじゃない
わりとちゃんと使えている。しいて言えば、ちょっと低音が弱いので、ベースの人に「オレの音、聞こえてる?」って言われそうな気もしなくもない。ごめん、ベースの人。
セメダインを牡蠣の殻のきわにごっそりと塗り
スマホケースを載せて乾かす。以上!
牡蠣の殻3割・セメダイン4割・市販のスマホケース3割くらいの割合ではたらいてもらった。わたしは素材の力に頼っただけなので、寝ている間に完成していた。
待ち受け画像の効果で、バーチャル牡蠣
おお、これ、持ちやすいぞ。牡蠣の予想を超えた受話器っぽさに、手がしれっと馴染む!
ただ、この構造にはひとつ大きな過ちが。
背面のカメラ用の穴を開け忘れてたのだ。
FaceTimeカメラなら、使えるんだけどなー
自画撮り専用になってしまった。
まあ、いいか。いや、よくないだろうか。
牡蠣フライも好きだ
好きなのは、生と焼きだけには留まっていない。
牡蠣フライも好きだ。
そんな牡蠣フライを再現するためのタオルが、ぐうぜん買い置きしてありましたんですよ
牡蠣フライのサイズ感は絶妙だとおもう。コロッケや、かにクリームコロッケと間違えたりしない。このタオルで牡蠣フライ大のかたまりをつくれば、牡蠣フライっぽいものができるんじゃないだろうか。
3:牡蠣フライシュシュ
白地に緑の水玉のやつは、タルタルソースのつもりで仕込んだなにか
色が違えば巣の上のたまごに見えなくもないんだけど、シュシュなんである。
手につければ、牡蠣フライに包まれたにぎり拳ができる!
お祭りっぽいな。なんの祭りかはよくわからないのだけど
さらに、余った牡蠣フライでグッズを量産する。
4:牡蠣フライピアス
金具をつければピアスになるんじゃ
おお、耳よりでかいのに軽い!
だんだんと、信号としての難易度が上がっているような気はしなくもない。
茶色いかたまり……、いや、なんでもない。
5:牡蠣フライブローチ
ソロ活動、ちょっと地味
これを一発で「牡蠣フライ」と見極められる人は相当な勇者なんじゃないだろうか。もし、そんな人に出逢えたらものすごい奇跡だ。出会って5分で牡蠣フライ定食を食べに行こうか!という意気投合を果たしてしまう気がする。
まとめてつけると、けっこうやかましい
声を発していないのに、自分がすごくうるさくなりつつあるのを感じる。
「牡蠣が!好きだ!好きなんだよ!
というおもいは、わたしの上方でけたたましい叫びを無言で上げつづけている。
接写だとうるささに拍車がかかる気がしてきたので、なんとなく引き
このグッズを日常で使うのならば、月曜日から金曜日までの5日間で1個ずつ的な、小出し方式のほうがいいのかもしれない。
そうやって小出しに「牡蠣好き」と伝えていくことで、牡蠣の同士をもっと見つけて、牡蠣の活動をもっと盛んにできたら、それはかなりすばらしい未来だとおもう。
牡蠣の殻はすごく握りやすい
ところで。牡蠣スマホケースが手に馴染んでいくばかりで、もはやお気に入りの域に達してしまいそうだということをそっと報告しておきたい。
やっぱり、早急に背面カメラ用の穴はあけておこうとおもう。これから出会うであろう牡蠣たちの写真が撮れないのは困る。
あと。言い忘れました。牡蠣の殻、沸騰したお湯で10分くらい煮るとだいぶ臭みがとれます!(居酒屋のおばちゃんに教えてもらった。)