ロマンの木曜日 2016年2月4日
 

夕焼けハンターと行く夕焼け鑑賞ツアー

この世のすべての色が存在する
この世のすべての色が存在する
夕焼けハンター。夕焼けが好きすぎて、日没が近くなるとそわそわし、最高の夕焼けを求めて、徒歩、バイク、電車で西へ東へ奔走する人物だ。

そんな彼にガイドを依頼し、夕焼け鑑賞ツアーに出かけた。オススメの夕焼けスポットや撮影テクニックなども教えてくれています。
ライター。たき火。俳句。酒。『酔って記憶をなくします』『ますます酔って記憶をなくします』発売中。デイリー道場担当です。押忍!
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都庁の展望室は窓ガラスがあんまりきれいじゃない

1日目。集合場所に指定されたのは目黒区の西郷山公園。
夕焼けハンター・熊山准さん(41歳)
夕焼けハンター・熊山准さん(41歳)
本業はフリーランスのライターで、ITからアウトドアまで守備範囲は広い。夕焼けハンティングは趣味だというが、話を聞くと完全に趣味の域を超えている。

まずは、彼が撮った夕焼け写真を見てみよう。
高尾山頂から望むタ?イヤモント?富士
高尾山頂から望むダイヤモンド富士
「年に一度、12月のクリスマス前ぐらいに富士山の真上に太陽が沈むんです。これを『ダイヤモンド富士』と呼びます」
徳島〜東京間のフェリー上で見た妖艶な夕焼け
徳島〜東京間のフェリー上で見た妖艶な夕焼け
「実家が徳島なので、帰省の際は夕焼け目当てで乗ることもあります」
浅草アサヒビール本社ビルの展望ラウンジから
浅草アサヒビール本社ビルの展望ラウンジから
「ビルの最上階にあるんですが、周りに高い建物があまりないので、穴場の夕焼けスポットです」
新宿マルイ本館屋上より
新宿マルイ本館屋上より
「新宿で空が焼けそうな時は、迷わずここか伊勢丹の屋上に行きますね」

都内のオススメスポットは、ほかに渋谷ヒカリエ11階のスカイロビー、豊洲ららぽーと付近、横浜大桟橋など。都庁の展望室も有名だが、「あそこは窓ガラスがあんまりきれいじゃなくて…」と残念がる。
エベレストを照らす夕焼け
エベレストを照らす夕焼け
最後にエベレストが出てきた時点で、彼の本気度がわかってもらえただろうか。もちろん、自身で出かけている。

ちなみに、これらの写真は「過去に撮った中で印象的だった夕焼けを」というリクエストで送ってもらったものだ。

夕焼けスポットは季節によっても変わる

それにしても、夕焼けのどこに惹かれるのだろうか。

「カッコつけて言えば、夕焼けには自然界のすべての色があるんです。ピンク、青、黄色、緑と、いろんな色が同時に空に現れる。あとは、たとえパッとしない1日でも夕焼けがきれいだと、なんか達成感がある(笑)」

山が好きでよく出かけるそうだが、山小屋の夕食がちょうど夕焼けタイムに出るため、いつも素泊まりにして夕焼け優先で動いているという。

さて、西郷山公園だ。
ぐるりと遊歩道が巡る
ぐるりと遊歩道が巡る
「ここは夕日が沈む西側が断崖になっているので、夕焼け鑑賞にはもってこいなんです。ただし、夏は日没方向が北寄りになって展望方向と合わないためよろしくない」

夕焼けスポットは季節によっても変わる。
夕焼け鑑賞のお供たち
夕焼け鑑賞のお供たち
デジカメはSONYのNEX-6で、本体とレンズを合わせて15万円ぐらい。スマホは撮影用と後述のアプリ参照用。偏光タイプのサングラスは「ずっと太陽を見ているとまぶしいので」。防寒用の手袋はスマホ操作ができるタイプのものだ。

「スマホに夕焼けソングを集めたプレイリストを入れて、よくイヤフォンで聴きます。一人でドラマに浸れるのでオススメですよ(笑)」
犬の社交場でもあった
犬の社交場でもあった
さて、二人で日没を待つ。
待つ
待つ
ふと、「『夕やけニャンニャン』というテレビ番組がありましたね」と水を向けると、「当時は小学生だったので、ちょっとお兄さんの番組というイメージです」とのこと。
待つ
待つ
この日の日没時間は17時だったが、夕焼けはその前から始まるそうだ。

じつは太陽が沈んだ後のほうがきれい

なお、公園にはほかにも夕焼け仲間がいた。
じっと西の空を見つめる紳士
じっと西の空を見つめる紳士
話を聞くと、夕焼けや星空を撮るために時々ここに来るという。

「東京は空が広い場所があまりないからね。夕景は時間の経過とともに変化に富むのが面白い」

また、犬を散歩させているマダムとも話した。

「前は高いビルもなくて富士山がきれいに見えたのよ」
マダムとヨハン君
マダムとヨハン君
マダムは毎年恵方巻きを大量に購入するそうだ。「またここにいらっしゃるなら持ってくるわよ」とおっしゃってくれたが、予定が合わなそうなのでお気持ちだけをいただいた。

様々な人の人生模様に想いを馳せているうちに、日が暮れてきたようだ。
オレンジのダウンは夕焼けへのオマージュか
オレンジのダウンは夕焼けへのオマージュか
「いよいよですよ」と熊山さん。
言葉はいらない
言葉はいらない
これほど真剣に夕焼けを見つめたことはなかった。しかし、その色味といい、常に姿が変転するところといい、焚き火にも通じる趣がある。

以下2枚が熊山さんが撮影した夕焼けだ。
空が赤く染まり…
空が赤く染まり…
沈み切ると富士山が姿を見せる
沈み切ると富士山が姿を見せる
「夕焼けって、じつは太陽が沈んだ後のほうがきれいなんですよ。1時間ぐらいは見頃が続きます。だから、一回見に来るとトータルで3、4時間かかる」

次のページでは、いよいよ都内最強の夕焼けスポットが登場します。

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