フェティッシュの火曜日 2016年3月8日
 

途中でやめたノート鑑賞会

志半ばで力尽きたノートが見たい
志半ばで力尽きたノートが見たい。
昨年末、コラムニストのブルボン小林さんがこんなことをつぶやいていた。

「1、2枚だけ書いて、あと白紙のまま捨てずにいた大学ノート」を集めて鑑賞したい(1、2枚目を)。デイリーポータルでやらないか。」

なるほど、やろう。ということで年始にかけてノートを募集したところたくさんのノートが集まった。どれも志半ばにしてあきらめた訳ありのノートである。

その物語を味わう鑑賞会が開催された。
1971年東京生まれ。ニフティ株式会社勤務。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。
> 個人サイト webやぎの目

メンバーは4名

!
鑑賞会のメンバーは、ブルボン小林さん、デイリーポータルZから北村ヂンさん、べつやくれいさん、そして私、林雄司の4名である。
ノートは非常にたくさん集まったのだが、今回はスペースの都合で10冊のみの紹介となった。なにとぞご了承いただきたい。すいません!

エントリー1 オムそばレシピでおわり

まずは発案者のブルボンさんが持ってきたノートから。ブルボンさん妹の料理ノートである。
力が入った1ページ目
力が入った1ページ目。
1ページ目にはオムそばのレシピがみっちりと書いてあるが、
2ページ目以降、見事にまっしろ
2ページ目以降、見事にまっしろ。
べつやく:最初の気合からするともう少しありそうなのに。
ブルボン:いまだったらレシピの写真を撮るのに、まだデジカメがなかった時代だ。最初の意欲からのこの落差。オムソバは美味しかったのか聞いたのか聞いたら、覚えてないって。
北村:ひとりぐらしですか?だったら自炊するぞという気合を感じるけど
ブルボン:許可を取ることで精一杯でそのへんのことは詳しく聞いてないんだ。正月に折り入ってお願いがあるんだけどっていって頼んだので。

エントリー2 大学入学した日の家計簿でおわり

ブルボン:妹のノートを見たとき、おれもあったと思って探したのがこのノート。
金銭出納帳という渋さ(ブルボン小林さんは長嶋有さんという小説家でもあります)
金銭出納帳という渋さ(ブルボン小林さんは長嶋有さんという小説家でもあります)
書いてあるのはこの6行のみ
書いてあるのはこの6行のみ
ブルボン:平成3年、東洋大に入学した年の4月11日の出納帳。繰越が18万から始まってるのは高校3年生のときの貯金。家計簿然として「食品」とか書いてる。
林:見事に1日だけですね。
べつやく:兄妹で同じ血ですね。1日だけちゃんとしてるところが。
ブルボン:これ、「雑貨」というまとめかたしているのがポイントで。子どもなら消しゴムとか書くところなのに、お小遣い帳じゃないぞ!という気持ちがあるんだよ。
林:大学入って一人暮らしの高揚感が伝わってきますね
ブルボン:伝わるね。でも、すぐやんなくなった。

エントリー3:時刻表でおわり

投稿者からのコメント:仕事関係(研究系)のメモなので、面白みはないかもしれません。ノベルティーノートは捨て難いですね。(ウユニ塩湖さん)
理化学研究所でもらったノートです、とのこと
理化学研究所でもらったノートです、とのこと。
べつやく:大人になってからのノートですね。研究の仕事をしているみたい。
ブルボン: 1ページ目はたぶんバスの時刻表です、とのこと。これだ。15時19分がいいぞと。14時59分に終わるから、かな。
いきなりバスの時刻表(で、次のページで終わる)。
いきなりバスの時刻表(で、次のページで終わる)。
ブルボン:卓球の愛ちゃんの試合を見てたら、愛ちゃんが手になにか書いてたんだよね。解説の人も気になりはじめちゃって。でも試合中は動くからそれが読み取れなくてさ。試合終わって、記者会見で聞いたら「バスの時刻表です」って。
林:愛ちゃんいいやつですね。
ブルボン:おまじないみたいなことを期待していた記者たちのムードがガクーンとなった。
林:というか試合にバスで来てるんでしょうか。
ブルボン:選手村からじゃない?

林:投稿者からのコメントがあります。見どころは裏表紙の単位接頭語です。…ああ、これはいい。
北村:ジャポニカっぽい。頭のいいジャポニカだ。
頭のいいジャポニカだ。
頭のいいジャポニカ。

 ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓