ちしきの金曜日 2016年3月18日
 

ソ連時代のガイドブックでロシアに行く

移動手段

モスクワでの移動手段は「メトロ」「トローリーバス」「バス」「市電」の4つがメインだそうだ。もちろんソ連時代の話で、今はどうなのだろう。トローリーバスはかつて東京でも走っていた。
ロシアでは今も走っていました
ロシアでは今も走っていました
市電も走っています! さらにモノレールも!
市電も走っています! さらにモノレールも!
ロシアでは現在もその4つが健在で、さらに今はモノレールも走っている。メトロも当時と比べれば、路線が増え、便利になっている。どこまで乗っても値段は同じで、改札から出なければ、延々に乗っていられるのも嬉しいポイントだ。
ソ連時代のメトロの路線図
ソ連時代のメトロの路線図
現在の路線図
現在の路線図
ソ連時代のメトロには切符がなく、改札で5カペイカ(現在の価値で100円程度)のコインを入れて改札を通ったそうだ。

しかし、今は切符が存在し、値段も1回の乗車が50ルーブル(今のレートで約80円)。切符がカードっぽいのがカッコいい。というか、メトロ全体がカッコいいのだ。
ソ連時代の改札
ソ連時代の改札
現在は券売機があります!
現在は券売機があります!
これが切符です!
これが切符です!
切符を改札にかざして中に入ります
切符を改札にかざして中に入ります
ガイドブックを見ると、メトロでの写真撮影は禁止と書いてある。ロシアのメトロは地下深くを走っていて、地下シェルターとしの役割もあるらしく、その辺のこともあり、禁止となっていたようだ。
ソ連のガイドブックに「撮影禁止」と書いてありました!
ソ連のガイドブックに「撮影禁止」と書いてありました!
でも、現在は撮り放題!
でも、現在は撮り放題!
近年になって写真撮影が許可されたそうだ。動画はダメだけれど、写真は撮り放題。駅内の路線図にも写真いいよ! 的な表記がある。モスクワの駅は綺麗で美術館のような装飾のところも多いので嬉しいことだ。ロシアになり、いろいろとゆるくなったようだ。
関係ないがFacebookのお知らせボタンが日本とロシアで違う
関係ないがFacebookのお知らせボタンが日本とロシアで違う

ロシア人、銅像が好き説

次は「KGB」を見に行こうと思う。「KGB」は「ジェルジンスキー広場」にあり、広場の中央には「フェリックス・ジェルジンスキー」の巨大全身像があるそうだ。ジェルジンスキーはポーランド出身の貴族でレーニンの片腕として活躍した人だ。
ここに行きます!
ここに行きます!
KGBとは国家保安委員会で、ジェルジンスキーはその始まりである国家秘密警察チェカの初代長官。ちなみにKGBは絶対に撮影禁止らしく、ソ連のガイドブックもうまい具合に写らないように撮ってある。向かって右側にKGBがあるようだ。
ただ、現在は「ジェルジンスキー広場」がないね
ただ、現在は「ジェルジンスキー広場」がないね
ガイドブックと街中にある今の地図を見比べると、ジェルジンスキー像がある「ジェルジンスキー広場」がない。今は「ルビャンスカヤ広場」という名前になっているようだ。とにかくレーニン臭を消したいらしい。レーニンの片腕だったジェルジンスキーを残すわけにはいかなかったのだろう。
とりあえずルビャンスカヤ広場に向かいます!
とりあえずルビャンスカヤ広場に向かいます!
銅像と一緒にガイドブックに写っている建物は「子供のデパート」と呼ばれる子供用品が揃うデパート。それは今も健在だった。ただ健在でないものがある。この写真のメインと言える「ジェルジンスキー像」がやっぱりないのだ。
ソ連時代の「ジェルジンスキー広場」
ソ連時代の「ジェルジンスキー広場」
現在の「ジェルジンスキー広場」(現在はルビャンスカヤ広場)
現在の「ジェルジンスキー広場」(現在はルビャンスカヤ広場)
見事に銅像はなくなっていた。ぽっかりとただの空き地になっている。家族四人が暮らせそうなサイズの空き地だ。さらに撮影禁止だったKGB本部も今はロシア連邦保安庁となっていて、当時ほど緊張感なく撮影することができた。
これが元KGBです!
これが元KGBです!
レーニンやその関係の銅像がなくなり、ロシアはソ連色を消したいのかもしれない。ただ、メトロの駅に行くと、ソ連時代の名残が多々あることに気がつく。鎌と槌はマルクス・レーニン主義のシンボル。それが壁や天井に残っている。
駅などにはソ連時代の名残がある
駅などにはソ連時代の名残がある
そして、ソ連時代も、ロシアになった今も、銅像は好きらしい。レーニンなどの銅像はなくなったけれど、ソ連時代のガイドブックになかった新たなる銅像が続々と誕生しているのだ。いま目指している「レーニン図書館」も、現在は「ロシア国立図書館」になっているが銅像は誕生している。
ソ連時代の「レーニン図書館」
ソ連時代の「レーニン図書館」
現在は「ロシア国立図書館」
現在は「ロシア国立図書館」
レーニンの名前が消えた図書館だけれど、新たにカラマーゾフの兄弟で有名な「ドストエフスキー」の銅像ができていた。ソ連時代はなかったので、ロシアになってから作ったのだろう。ソ連時代もロシアになってからも、銅像が大好きなお国柄なのだ。大きな銅像を作っちゃうのだ。
なんか姿勢が悪いのが哀愁あるよね!
なんか姿勢が悪いのが哀愁あるよね!

十貨店が百貨店に

赤の広場に隣接する場所に「グム百貨店」という国営百貨店があるそうだ。ソ連ナンバーワンの品揃えらしいが、ガイドブックには「百貨店ではなく十貨店」と揶揄する人もいると書いてある。国営の百貨店があるのが社会主義国らしい。
ソ連時代の「赤の広場」(左の建物がグム百貨店)
ソ連時代の「赤の広場」(左の建物がグム百貨店)
現在の「赤の広場」(今も左の建物がグム百貨店)
現在の「赤の広場」(今も左の建物がグム百貨店)
十貨店と呼ばれた百貨店に行ってみると、有名な道の駅くらいの混み具合だった。建物も美しく、お店も多い。現在は200店のお店があるそうだ。十分に百貨店だ。十貨店の面影はない。さらに現在は民営化している。ソ連からロシアになり民営化の波があったのだろう。
ソ連時代のグム百貨店
ソ連時代のグム百貨店
現在のグム百貨店(たまたま人がいない瞬間でした)
現在のグム百貨店(たまたま人がいない瞬間でした)
グム百貨店から出ると民族衣装を着た人が私に近づき、無理やり一緒に写真を撮り、「マネー、マネー」とお金を要求した。私が「ノー」と繰り返していたら、「アイムアクター」と言うので、「ミートゥー」と答えたら、肩をすくめてどこかに行ってしまった。ソ連時代もこんなことがあったのだろうか。ガイドブックには書いていなかった。
次に向かいます!
次に向かいます!

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