ちしきの金曜日 2016年3月25日
 

誕生日ケーキのプレートに好き勝手書くと楽しい

ケーキのメッセージのおめでたさについて
ケーキのメッセージのおめでたさについて
誕生日のホールケーキといえばめでたさの象徴である。

なにがめでたいのだろう。やっぱりあのメッセージが書かれたプレートがあるからではないだろうか。

「誕生日おめでとう」ではない、プレートの実力を見てみたい。
1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。
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ケーキを買うだけで楽しくなる

買ったのは新宿高野のケーキである。ちょっといいものだ。

買った時点でこれからパーティーがあるような、そんのワクワクした気分になる。パーティーも、お祝いごともないというのに。
新宿高野のケーキを買ってきた
新宿高野のケーキを買ってきた
むちゃくちゃ腕が疲れる!
むちゃくちゃ腕が疲れる!

ところでホールケーキを買って持ち歩くのは初めてだ。なんというか、とても重い。

ホールケーキなので、ある程度の重みはある。だが、以上に揺らしてはいけない!という規制がより腕に負荷を感じさせる。

重い、けど浮かれている。このケーキを見せたらみんな喜ぶだろう。

「それは幸せの重みなのであった」、などとちょっと小粋なエッセイでも書きたくなるが、いまはその時間はない。

では開けてみよう。
「おめでとう」
「おめでとう」

店で誕生日用ですかと聞かれ、「はい」と答えたらプレートを付けてくれるという。

特に考えていなかったため、出来上がったのがこの「おめでとう」とだけ書かれた漠然と祝うエヴァンゲリオンの最終回のようなケーキである。

なんでも祝えるぞ

今回はこのプレートをいろいろと書き換えて、なんでもおめでたくしていきたい。
プレートにちょうどいいものを探していたら、薄切りの餅を見つけた
プレートにちょうどいいものを探していたら、薄切りの餅を見つけた
メッセージプレートがどこで売られているかわからず、ちょうどいいお菓子も見つからず、けっきょく見つけた薄切りの餅を買った。

考えたらケーキ屋にありそうなものだが、そんな大量に買ってももったいなそうなので今回はこれでいいことにした。

ためしに書いてみよう。
デコレーション用のチョコペンで文字を書き入れていく。
デコレーション用のチョコペンで文字を書き入れていく。
デコレーション用のペンで書いていく。この加減が難しい。

「おたんじょうびおめでとう」と書こうとしたのだが…
寸前で祝ってない。
寸前で祝ってない。
いちごがよく見えるように餅を半分のサイズに切ったところ、「おたんじょうび」しか書けなかった。

つまり「おめでとう」が書けなかったのだが、それでもなんだかやっぱり言外のおめでたさが出ている。

やっぱり、どんな言葉でもめでたくなるのかもしれない。たとえばこういうのはどうか。
年度末おめでとう
年度末おめでとう
何も祝う要素のない年度末もこの通り「おめでとー!」という気分になる。なんだこのホールケーキの魔力は。

マイナスの状況だって祝えてしまうのではないか。
失職だっておめでとうだ
失職だっておめでとうだ
留年も、おめでとう
留年も、おめでとう
失職も留年もおめでたい雰囲気になった。うん、なってる。

考え方によっては失職は新しい自分になれるチャンスだし、留年ももう少し勉強ができるチャンスだ。おめでとうなんだ。

ぜひ、身近にそういう人がいたらこの画像を送ってあげて欲しい。とらえ方によってはなんでも「おめでとう」なんだよ、と。怒られても知らない。
ちなみにぼくは両方とも経験済みだ!!!
ちなみにぼくは両方とも経験済みだ!!!

ちょっとしたメッセージにも

誕生日も失職もインパクトのある出来事だ。だが、それとは離れて、日常的なちょっとしたメッセージを書いてみてはどうだろうか。
世界で一番心のこもったドンマイ
世界で一番心のこもったドンマイ
言語は状況によって、その文言の意味以上のものを伝達することがある。

このケーキに乗せられた「ドンマイ」も言外の意味が強すぎである。心がこもりすぎて悲壮感にも似た何かを感じさせる。
週末、どう? あいてる?
週末、どう? あいてる?
ホールケーキがある時点でパーティー感があるのに、週末の予定を聞かれる。ぜったい罠に違いない。
そして戸棚の中にはコメッコが。
そして戸棚の中にはコメッコが。
矛盾したメッセージの醸しだす違和感もまた、よい。頭の体操的な状況である。

ところで、うすい餅にメッセージを書く際の注意点。餅は時間が経過すると丸まってくるようだ。
うすい餅は反ってくるのか……
うすい餅は反ってくるのか……
丸まった餅を見ていると、哀愁とともに妙に時間が経過したことを感じる。
そして日が暮れてきた
そして日が暮れてきた

チョコで書く文字の味わい

ところでチョコペンは随時あたためながら字を書いていたのだが、その具合が難しく、少し放っておくと冷えて文字の細さが変わる。それがまた味わいになる。
ペンの口が狭いと細くなる。頼りない「あと一歩」のケーキ
ペンの口が狭いと細くなる。頼りない「あと一歩」のケーキ
「もうだめだ」もチョコペンで書いたらムチムチのかわいい字になった
「もうだめだ」もチョコペンで書いたらムチムチのかわいい字になった
筆記具として考えると欠陥品。だが、同じ言葉でも二度と同じ字は書けないだろうな、という無常を感じさせるだろう。

何を書いても楽しい

もはやなにを書いておもしろい感じにはなる。

逆に困る。

だんだん悩んで来てしまった。これは「言語」のケーキ。
これはちょっと離れて撮影しておきたい
これはちょっと離れて撮影しておきたい
ちょっと古いアパートの表札っぽくもある。「トキワ荘」
謎のスピード感
謎のスピード感
子どもはポケモンとか好きだから、ポケモンのケーキなんてあったら喜ぶだろう。
ポケモンのケーキ
ポケモンのケーキ
もう何を書いても楽しい大喜利状態になってしまったので深入りするのはやめよう。これ以上は差し控える。

火を灯そう

せっかくなので火を灯す。
ドンマイケーキに火を灯した
ドンマイケーキに火を灯した
世界の落ち込んでる人のことを祈りながらドンマイケーキの火を吹き消す。
青い煙が細く出ました
青い煙が細く出ました
めでたさはやがて厳かな気持ちになった。ドンマイの言葉を心に刻み、明日からまたがんばろう。

ケーキのプレートにはなにを書いてもいいようだ。僕なんかではまだまだ活かしきれてないかもしれない。

ありそうなネタとしては「ピザ」とか違う料理の名前を書いたり、請求書の文言が書いてあったり、いろいろがあるはずだ。イラストを描いてもいいだろう。

とにかくおめでたい気持ちにはなるので、何かでとても落ち込んだときなど、あえてやってみるといいと思う。
火を灯しているあいだ、火災報知機がならないようウェブマスターに仰いでもらった。板で。
火を灯しているあいだ、火災報知機がならないようウェブマスターに仰いでもらった。板で。
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