特集 2016年4月5日

テニスに駆けろ!~あの日夢見た巨大ラケット~

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実は中学生時代はテニス部だったのですが、毎日テニスボールを追いかけながら思い描いていたひとつの小さな夢があります。今日は約15年の時を経て、それを実現してしまいましょう。
1982年生まれ、関西在住。漫画家・イラストレーター・宅録音楽家。わりと大規模なたこあげ大会で総合優勝した経験を持つが、その才能を活かせず悶々とした日々を送っている。

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テニス部に入部したのは、月に一回地区の大会があって、そこで他校の女子と喋るチャンスがあるという極めて不純な動機からでした(中学・高校と男子校出身)。
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それでまあ、基本的に運動音痴なので万年補欠でめちゃくちゃ弱かったんですけどね…。弱いながら、いつも思っていたことがあるんです。

ほら、よくスポーツショップに飾ってある巨大なラケットあるじゃないですか。
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これこれ。

はっきり言って、これ使ったら絶対勝てるでしょ。めっちゃリーチ長いし。


大人になった今でも、やっぱり巨大ラケットに思いを馳せてしまう自分がいます。
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ウーン、一度でいいからあの大きなラケットでテニスをやってみた~~い!





















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借りられました。





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もう一度言います、借りられました。





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サラッと書きましたが、実はここに至るまでに紆余曲折が有りまして…。何十件とスポーツショップに問い合わせをしたものの、「お店の大切なディスプレイなのでお貸しするわけには…」と断られてしまい(当然ですよね)、いよいよ心が折れそうになった時にこの度のご厚意で貸していただけることになったのです。なので、喜びもひとしお!

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うれし~い!





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イエ~イ!

っていうか、重い!






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長さは約137cm。



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普通のラケット(下)と比較するとこんな感じ。とにかくでかい。

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サーブ時の動きを比較してみます。こちらは通常ラケット使用時。
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こちら巨大ラケット使用時。

手首と腰骨を持っていかれそうになります。本当に重い。

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ラリーも思いのほかグダグダです…。彼岸島という漫画で主人公たちが巨大な丸太を振り回して戦うくだりがあるのですが、こんな感じなのかな…と思いながらラケットを振り回しました。

しかも、フォアの方はまだ打ててもバックの方は絶望的。スイングでモタついている間にボールが自分の横を抜けていってしまいます。
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くそう… せめてラケットがもう一本あれば… 二刀流ができれば…















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借りられました。

テニス界に舞い降りた宮本武蔵、はりきって練習開始です。


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OH・・・。

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ラケットが重すぎる…。なんかの修行かよ…。

というわけで、ラリーは全然駄目でした。気を取り直して、次はボレーの練習。



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まさかのヨネスケ降臨。(圧倒的な「突撃!隣の晩ごはん」感)

さすがに巨大ラケットだけあって、守備範囲はものすごく広いです。ただ、やはり守備範囲から少しでも外れると…



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ラケットが重すぎて全然追いつけません。

これがラケット2本になると…
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わりと無敵。



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しかしながら、ラケットを持っていれる時間はせいぜい20秒ほど。それを過ぎると筋肉が悲鳴を上げます。

それでまあ、「重い!」「きつい!」「右手首がイッた!」と叫びつつも1時間ほど練習したんですけどね。
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なんかいつの間にか二刀流ラケットを使いこなせるようになってました。

最後に撮影者も一緒になって、巨大ラケットで練習試合。

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まあ、びっくりするくらいグダグダなんですけどね…
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はっきり言って、今までしてきたテニスの中で一番楽しかったです。プレイヤーはもれなく超笑顔。みんなに体験してもらいたいくらい。
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これがいつか公式な競技になるといいなあ…(遠い目)

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ちなみに撮影翌日は全身筋肉痛になったのと、手首を思いっきり損傷しましたので、くれぐれも真似をされる際は怪我にお気を付け下さい…。

これ一回やってみたかったやつです。なんかのCMみたい。
協力:ウインザーラケットショップ
http://www.windsorracket.co.jp/
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