ちしきの金曜日 2016年4月8日
 

7人ぐらいのこびと

あとの3人はどうしたんですか。(@ki_mu_chi さんより)
あとの3人はどうしたんですか。(@ki_mu_chi さんより)
街を歩いていると庭先に「7人のこびと」がいるのをときどき見かける。

でもあれ、数えてみると7人そろっていることはめったにない。

なので、「7人ぐらいのこびと」と命名して、その7にんぐらいっぷりを見てみた。メンバーが揃っていないと、いろいろな物語が生まれます。
もっぱら工場とか団地とかジャンクションを愛でています。著書に「工場萌え」「団地の見究」「ジャンクション」など。

前の記事:「「3.11帰宅ログ」からわかったこと」
人気記事:「地元のマンションポエムがおもしろい」

> 個人サイト 住宅都市整理公団

7人そろうことはほとんどない

「7人ぐらいのこびと」がどういうものか、まずはとにかくご覧頂こう。
不敵な笑いで、ひとり。
不敵な笑いで、ひとり。
花の色と合っている。下に控えているのはブタだろうか。花壇にステージを用意されてのドヤ顔。しかし、ひとり。

残りの6人を倒して一人生き残った、みたいな悪い表情に見えてくる。
塀の上にふたり。
塀の上にふたり。
メルヘン。これは浮かれ電飾を観賞してまわっている時に見つけたもの。浮かれ電飾を実施するお宅にはしばしば7人ぐらいのこびがいる。
3人。7人ぐらいのこびとがいるのは家庭ばかりではない(ライター仲間の伊藤さんよりいただきました)
3人。7人ぐらいのこびとがいるのは家庭ばかりではない(ライター仲間の伊藤さんよりいただきました)
ぼくが「7人ぐらいのこびとを集めてます」と言ったところ、ちょくちょく友人たちから写真が送られてくる。これは伊藤さんからいただいたもの。

家庭ではなくオフィスビルの脇にいるのは驚きだ。しかし考えてみれば彼らの持ち歌「ハイ・ホー」の歌詞は「ハイ・ホー、ハイ・ホー、仕事が好きー」だ。そりゃオフィスにもいるはずだ。

と思ったんだけど、調べてみたら英語の元歌詞は

"Heigh-ho, Heigh-ho
It's home from work we go"

だった。終業の歓びではないか。なんで逆にしたんだ、和訳。

残業時間が問題になって久しい日本の労働環境。7人が3人になっている状況ががぜん不穏なものに見える。守るべきは白雪姫ではなく、自分の健康だ。

「ほんとうに7人のこびとなのか」という疑問

まずは1人から3人までをご紹介した。このあと増えていきます。ともあれ「7人ぐらいのこびと」がどういうものであるかおわかり頂けたと思う。

つまり、何らかの事情 (風雨にさらされ一人また一人と減っていったとか、あるいはそもそも最初から7人用意していないとか) でメンバーが揃っていない庭先のドワーフたちなのだが、こうなると当然「いや、これそもそも7人のこびとなのか」という疑問が浮かんでくる。

共通しているのはとんがり帽子にヒゲをたくわえた低身長のビジュアル。これはいうまでもなく1937年のディズニー映画「白雪姫」に登場する7人のこびと(原題は "Snow White and the Seven Dwarfs" なので正確にはドワーフ)に似ているからそう判断しているわけだ。

下の4人はその点明らかに「7人のこびと」だ。あの彼女がいる。
4人。しかし満身創痍。「生き残った」という感じ。
4人。しかし満身創痍。「生き残った」という感じ。
4人が守り抜いた白雪姫も同席。今回の一連の中で唯一、彼女が登場した事例だ(@ki_mu_chi さんよりいただきました)
4人が守り抜いた白雪姫も同席。今回の一連の中で唯一、彼女が登場した事例だ(@ki_mu_chi さんよりいただきました)

こちらも7人のうちどうにか4人生き残った、という雰囲気のご一行。とりあえず過半数は超えた。勝ち越しだ。

そしてご覧の通り白雪姫もいらっしゃる。やはり、とんがり帽子+ヒゲのスタイルの彼らは「7人のこびと」でまちがいないだろう。4人だが。

それにしてもこのうらぶれぶりはどうだ。待たされすぎて、もはや寝て待ってなんかいられない。キスとかもういい。毒リンゴからは自力で快癒。王子様を待つことはや何年、という感じだ。

いつまでもぐずぐずと結婚を決めなかった自分の不甲斐なさを思い起こさせられる。白雪姫の晩婚化問題だ。腹をくくれ、王子。結婚、いいぞ。

でもまあ、考えてみたら7人の男たちと同棲してる女性と結婚、って躊躇するよね。



余談だが、今回記事を書くに当たって「こびと」は差別用語ではないのかと悩んだ。白雪姫の絵本の中には「7人の妖精」と表現しているものもあるときいた。ここらへんは用心しないと昨今のSNSはひじょうにやっかいだからな。

しかし東京ディズニーランドでも「7人のこびと」と言っているし「こびとづかん」という絵本も人気だ。あと「借りぐらしのアリエッティ」が「こびと」を連呼しているのに気を強くした。ありがとう、ジブリ。

 ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>


 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓