チャレンジの日曜日 2016年4月17日
 

「DVなヒトはDVDにされられてしまう」〜子供のうわさ話おしえて

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みなさまから募集しておりました「子供にきいた話」

ボチボチおもしろいのが集まってきたので、そろそろまとめて紹介します。

今回も、ざっくりまとめると、死ぬということです。とにかく死ぬ。
鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。

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人気記事:「石川県は栓抜きとして使えるのか?」

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あいかわらず死ぬ

私が小学生の時、20歳になるまで「紫の鏡」という言葉をおぼえていると死ぬという噂がありました。

machico
小学生の頃、「紫の鏡」「赤い沼」いう言葉を20歳まで覚えていると死ぬ、と誰かに言われたのを信じていました。

それを思い出す度に「あぁ、きっと私は20歳までしか生きられないんだなぁ……」と絶望してましたが、37歳を迎えた今も元気です。

なおなおなお
あの有名な「紫の鏡」ですね。ぼくも小学生の頃にきいたことあります。

しかし、この「記憶を消さないと死ぬ」という難易度の高さに言葉を失ったことを覚えています。

何を持って「覚えてない」というのか「村さ来(居酒屋)の鏡」と間違えて覚えてしまった場合はどうなるのか? 「紫の鑑」だったらセーフなのか? いろいろ問いただしたい点があるんですよね。

あと、有名なやつでこれ。
霊柩車を見かけたとき、両手の親指を隠さないと親の死に目に会えないっていうのがありました。

いっしゅ
霊柩車を見て親指を隠さないと、親が早死にするって聞きました。

poppy
救急車のサイレンが聞こえている間、親指を手の中に握って隠しておかなければ、親が早死にする。

南半球担当
霊柩車をみたら親指を隠すという話は有名なんですが、人それぞれ微妙に話が違ってて面白い。

親が早死にする説と、親の死に目にあえない説。霊柩車じゃなくて救急車説。ただ、共通点としては「何かを見かけたら親指を隠す」というところ。

もっと広く集めると色んなバリエーションが集まるかもしれない……。
さあみなさん! 親指をお隠しください! (『 最新の霊柩車とか棺桶の展示会を見てきた』より)
さあみなさん! 親指をお隠しください! (『 最新の霊柩車とか棺桶の展示会を見てきた』より)

まだまだ死ぬ子供たち

さて「死ぬ」はなし。こんなもんではありません。まだあります。
『ため池の立ち入り禁止の看板で死ぬ』
立ち入り禁止のため池に近づいて、すわっていたら、背後にあった立入禁止の看板が背中に倒れてきた。
気にしないでいたが、なんとなく背中が痛くなってきて
手をまわしたら、なにか温かいものに触れ、何かな、と思って引っ張りだすと、自分の腸だった……っていう話。

osaji
ため池。落ちて溺れたら危険だから近づくなとはよく言われたものでしたが、この話はもう近づいただけで看板に殺されるという。なんなんだため池は。やりすぎだぞ!
千葉県の某小学校に通っていた頃に聞いた、真下に電車が通る歩道橋にまつわる噂です。

この歩道橋では、もし渡っている時に電車が来たら、この電車が通り切る前に渡らないと死ぬという噂がありました。

かくいう私も、この噂を信じていた一人で、慌てて走ったら転びました。渡りきれなかったがこの通り、生きています。

むしろ走ったらケガするぞ。

毒鮫
結局ケガする歩道橋、何のためにあるのか……。
死ぬ系の話ですが「瞳孔が開くと死ぬ」と言われていました。

大人になって「死ぬと瞳孔が開く」の間違いだなー。とはわかりましたが、当時は、瞳孔につながってる糸みたいなのが体内にはあって、それが何かの拍子に切れてしまうと突然死ぬという設定になっていました。

こたしば
因果関係が逆に……。

「糸みたいなの」という点も興味深い。ぼくは「耳から出てきた糸をひっぱってたらプチッと切れて目が見えなくなった」という噂を聞いたことがありますが、それに通じるものがありますね。
子どもが転んで雪の上に倒れ、雪の表面にできた「人のかたちの跡」をカラスに見られると、早死にする。
母が子どもの頃に聞いた、雪国山形の噂です。

あいたこ
あ、こういうご当地ならではの死ぬ話いいですね。ご当地DEATH話。

しかし、カラスに見られると死ぬ。というけれど、ほんとに死んでもカラスがみたかどうかわかんないところがいい加減でいいですね。
こいつらに人型見られると死ぬぞ! (『カラス先生と行くカラス観察ツアー』より)
こいつらに人型見られると死ぬぞ! (『カラス先生と行くカラス観察ツアー』より)
子供の頃、母に「ホットケーキの生地を生で舐めると、目が引っくり返って死ぬ」と言われていました。

小学校に上がった頃には「そのくらいでは死なない」と理解しましたが、妹と弟には「目が引っくり返って死ぬよ」と言っておきました。

Casino
確かに小麦粉を生のまま食べるとお腹壊すそうですが、目はひっくり返らない。あきらかにお母さんの嘘……。しかし、その嘘を嘘と知りつつ口承で弟たちに伝えていく。稗田阿礼か。
黒い「スバル360」を1日に13台見ると死ぬ、と云う噂があった。(当時放映されていた特撮番組「トリプルファイター」に登場する悪の組織が使う車がその車種だった)13台て。

キ之國屋紊左ヱ門
小学生の頃「白いフォルクスワーゲン・ビートル」を連続10台見ると願い事が叶う、でも10台見る途中で「緑のフォルクスワーゲン」を見ると死ぬ、と信じられていた。

しかし白でも緑でも、そうそう走っているような都会ではなかったので死んだ奴がいるかどうかは誰にもわからない

じょじすけ
車をみたら死ぬ、及びハッピーになるという。願いが叶うの逆が死ぬ。落差おおきすぎるなそれ。

スバル360とフォルクスワーゲンビートルって形が似てますね。(車に詳しくないのでよくわからない)

相変わらず心配事が多い

卵を食べすぎると眉毛が濃くなる。
由来も食べすぎの程度も何もかも不明ですが、これを聞いた眉毛の濃い女子がその後ずっと気にしていました。

けむり
自分が小学生の頃「つむじを3秒押されると将来禿げる」という噂があって、当時自分はあまり信じていなかったのだけれど、あれ今になって効いてる気がする(鏡を見ながら)。

chocoxina
相変わらずのどうでもいい心配事なんですが、まさかの「効いてる気がする」という報告。

やばい。つむじ3秒以上押すとハゲるぞ! みんな気をつけよう!

眉毛しかりですが、体毛って思い通りにならないから大変ですよね。
小学校低学年のころに「切手というのは国が発行しているお金のようなもの。大事に扱わなければならない。フチのギザギザのところが欠けた切手で手紙を送ると受取人が財産をすべて没収される」と親に脅かされた。

須藤安寿
これも親の嘘……小学生にきいた話ではないのですが、ご両親がなぜそんな嘘をついたのかが気になります。

フチのギザギザは多少欠けてても使えます。心配なら財産没収される前に郵便局のひとに聞いてください。

マンホールの蓋で卜占(ぼくせん)

古代中国人が亀の甲羅で未来を占ったように、子供たちは日々のちょっとした行動で吉兆を勝手に決めていたようです。
私が小学生の頃、道路に書いてある「止まれ」の「れ」を踏むと不幸になる、という噂がありました。

ひなた
黒地に黄色い文字のナンバープレートを「くろっき」と呼んでいて見ると何かいいことがある。
ちなみに黄色地に黒い文字は「きっくろ」って呼んでました。

しろくま
小学生の頃、マンホールの「おすい」を踏むと悪いことがあり、「うすい」を踏むとに良いことがある…という噂がありました。下校時はみんなで「うすい」を選んで踏みながら帰ったものです。

今でも歩いていてふと足元を見た時、「おすい」の上に足を乗せていると嫌な気分になり、「うすい」だと得した気分になります。

べんぞう
「おすい」と「うすい」どっちがいい? って聞かれたら、ぼくは多分「うすい」の方がいいと答えると思うので、小学生のきもちなんとなくわかる。
マンホール踏みゲーム(『今だからこそ、マンホール踏みゲーム』より)
マンホール踏みゲーム(『今だからこそ、マンホール踏みゲーム』より)

わけのわからない話

なぜそういうことを考えたのか? 子供たちの中からわいて出た意味不明な話もけっこうきておりました。
小1の息子より
「DVなヒトはDVDにされられてしまう。」

今、乱暴な男子はすぐにDV扱いされるそうですが、力の差のない低学年のうちは女子のほうの逆DVがヒドイらしいです。

千姫
DVD! 暴力をふるうと記録メディアになってしまう……これは、こわい!

「食べてすぐ寝ると牛になる」とか「嘘つくと閻魔様に舌抜かれる」みたい感じで「DVなヒトはDVDになる」。味わい深いですね。
石油でできてる系の話ですが、うちの学校では桃缶のシロップが石油でできてることになってました。

コタシバ
桃缶のシロップ、ちょっとだけドロってしてるからかな……。
私が通っていた小学校では当時、「使っちゃいけない水道」というのが2つありました。
それは3・4年年生の昇降口にある水道で、ひとつは「ますみの口づけ」、もうひとつは「ゴリオの足づけ」と呼ばれていました。
ますみとゴリオが何者なのかは誰も知りませんでした(そもそも足づけって何だ)。

はくれい
足づけってたぶん蛇口に足つけちゃったんじゃないかな……。

ますみさん、ゴリオさん、卒業後も伝説になってますよ。ロトの勇者みたいですね。
「小石を親指と人差し指でつまんで持ち、そうしてできた輪っかの間に別の小石を100回連続でくぐらせると磁石になってくっつく」という噂が流れ、毎日昼休みを潰して励んでいました。
「連続で」というのがポイントで、動きが一瞬でも止まるとダメだと言われていました(小石が地面に落ちてもダメ)。
科学に興味のあった私は、きっとコイルや電磁石と同じ仕組みでくっつくんだろうと考えて来る日も来る日も回していましたがもちろん、いちどたりとも成功せず、「きっとあの時ちょっとモタついたから電気が逃げて失敗したんだな」と気を取り直してまたチャレンジしていました。

あの粘り強さ、今ほしい。

トラ猫
ポジティブシンキングと粘り強さ……ぼくもほしい。

子供は不安でいっぱい

というわけで、子供たちの話をいろいろと募集してみましたが、思いのほか子供たちは不安に苛まれているということが明らかになりました。

大人になって、心配事がなくなったのかというと、そんなことはなく。「つむじを3秒押すとハゲる」という心配事が「ほんとにハゲてきた」というリアルな現実にとって代わっただけなんですね。

しかし、大人は、ハゲてきた現実を笑い飛ばしたりして、そんな心配事に折り合いをつけて、日々生きるわけです。

大人になるってそういうことなんですよね。

子供の話の募集は今回で終わりますが、また機会があれば募集するかもしれません。

それではみなさまさようなら〜。

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