ロマンの木曜日 2016年4月21日
 

自作ゲームをゲームマーケットで売って来た

神戸で行われた「ゲームマーケット神戸」に自作のゲームを持って行って来ました。
神戸で行われた「ゲームマーケット神戸」に自作のゲームを持って行って来ました。
アナログゲームの良いところは、アイデアさえあれば自作が容易にできてしまうところで、そうした自分で考えたゲームを自分で売る、いわゆる「同人ゲーム」ブームが、今ひそかに来ている。

ブームの中心となっているのは、年3回東京と関西方面で開かれているゲームマーケット。コミケ(コミックマーケット)のアナログゲーム版で、出展者数・来場者数ともに年々増加するなど盛り上がっている。

そこに私も自作のゲームを引っ提げ参戦してきたのでレポートしたいと思います。
長崎より九州のローカルネタを中心にリポートしてます。1971年生まれ。茨城県つくば市出身。2001年より長崎在住。ベルマークを捨てると罵声を浴びせられるという大変厳しい家庭環境で暮らしています。
> 個人サイト 長崎ガイド

ボードゲームを作ってみたかった

「長崎をテーマにしたボードゲームを作ろう!」と、実は3年程前からあれこれ考えていた。

理想は、観光に訪れた人たちが旅先で買って、夜宿泊先で遊んでいるうちにいつの間にか地名だとか有名なものが頭に入り、翌日の観光がより楽しめるようになる、という感じのシロモノ。
海外の名作ボードゲームには地名がタイトルになっているものが多い。このラインナップに「Nagasaki」を加えたい、と思ったのが発端。
海外の名作ボードゲームには地名がタイトルになっているものが多い。このラインナップに「Nagasaki」を加えたい、と思ったのが発端。
しかし、ゲームの仕組みを作るのは簡単そうに見えて、いざやってみると大変難しい。既存のゲームの絵柄を変えるだけだったら、例えばすごろくのマス目を変えただけとかなら簡単だが、ボードゲームマニアの私が作りたいのはそんなんじゃない。ゲームそのものがしっかり面白い、「やってみたい!」と思わせるやつだ。

で、こういうのを作った

とはいえ、なかなか納得できるレベルのものができなかったので、長崎をテーマにしたものはひとまず置いておき、先にこういうのを作った。
麻雀拡張カード
麻雀拡張カード
実はコレ、最初にアイデアを思いついたのはかれこれ20年近くも前。かつて私は大学を2年留年するくらい麻雀にハマっていたことがあり、その頃に考えついた。

試作版を何度も仲間内でテストプレイして
「これは面白い!」
との確信を得ていたが、当時はまだ同人ゲームという文化が無かったので、特に展開することもなくそのままお蔵入りとなっていた。

それをこのたびちゃんとした製品として復活させた。
プレイには麻雀本体が必要です。
プレイには麻雀本体が必要です。
中身はカード。麻雀を打つ時、毎局始めに山札から1枚カードをめくり、そこに書いてある指示に従って(それ以外は普通に)打つ。
中身はカード。麻雀を打つ時、毎局始めに山札から1枚カードをめくり、そこに書いてある指示に従って(それ以外は普通に)打つ。
「個別効果カード」は自分だけにメリットがあるカード。各自が手札として持ち、タイミングを見計らって使用する。
「個別効果カード」は自分だけにメリットがあるカード。各自が手札として持ち、タイミングを見計らって使用する。
プレイ風景。こんな感じでめくったカードをみんなが見えるよう卓の中央に置く。写真は「綻びた山」が出たところ。
プレイ風景。こんな感じでめくったカードをみんなが見えるよう卓の中央に置く。写真は「綻びた山」が出たところ。
「綻びた山」
「綻びた山」
例えばこのカードは、山が16牌オモテになっている状態からスタートする。公開されている情報をいかに活用するか?某麻雀マンガのようにざわざわしたり意味深に「ククククッ」と言ったりできる。

と、こんな感じでその都度違ったお題(環境)が提示されことで、いつもとは違った新鮮な気分でいつもの麻雀が楽しめます、というモノ。
「個別効果カード」は手札として隠し持っていて、ココだ!というタイミングで使う。
「個別効果カード」は手札として隠し持っていて、ココだ!というタイミングで使う。
人が切った牌に対して「ダメ」と言うことができる。使われるタイミング次第では、ものすごく困ったことになる。
人が切った牌に対して「ダメ」と言うことができる。使われるタイミング次第では、ものすごく困ったことになる。

製品化への道

さて、前述のとおり麻雀拡張カードを思いついたのは20年近く前で(ワインのように熟成させてきたとも言える)、最初はワードで印刷した紙を貼った文字だけのカードでやっていた。
最初は文字だけのカードでやっていた。
最初は文字だけのカードでやっていた。
当時はちょうど「マジック・ザ・ギャザリング」というトレーディング・カードゲームの元祖が登場した頃で、私も夢中でやり、特に1枚のカードによってルールが覆される仕組みはそれまでに無かったもので大変衝撃を受けた。それを麻雀に応用させたもの。

これにイラストを加えたり、用語を一般化してボードゲーム・テイストを加えるなど、テコ入れしてできあがったのが今回のブツというわけだ。
ビフォー。
ビフォー。
イラストは、同じく長崎在住のイラストレーター・赤瀬よぐさんに依頼。赤瀬さん自身も熱心なボードゲームファンなので話が早かった。
アフター。やはりイラストが入ると断然見栄えがする。ちなみにこれは、どんなドス黒い野郎をも清らかな心に変えてしまう不思議なカード。
アフター。やはりイラストが入ると断然見栄えがする。ちなみにこれは、どんなドス黒い野郎をも清らかな心に変えてしまう不思議なカード。
画像入りのデータができあがったところで印刷所に出す。なにしろ初めての制作なのでわからないことだらけだったが、ボードゲーム制作を専門にやっている印刷所が幾つかあったので、その中のひとつに依頼。

ドキドキしながら待つことおよそ一ヶ月。
意外にもこういう状態で届いた。触るとポロッと抜け落ちるくらいにくっついている。
意外にもこういう状態で届いた。触るとポロッと抜け落ちるくらいにくっついている。
それを全部抜いて1セットずつ箱に詰める。こういう作業、キライじゃない。
それを全部抜いて1セットずつ箱に詰める。こういう作業、キライじゃない。
それからゲームマーケットに出展の申し込みをする。申し込み受付は数ヶ月前に行われるので、作ってからすぐ売りたいなら先に申し込みをした方がよかった、ということも今回わかった。今回は直近が神戸開催だったのでそれに申し込んだ。

申し込みが受理されると、公式サイト上に自分のコーナーが設けられ、記事などが投稿できるようになる。しかしこれまた初めてだったのでどこを更新するとどこに表示されるか要領が掴めず、気づいたらトップ画面に自分の顔が表示されていた。(…ということも友人に指摘されるまで気づかず)
お前誰だよ?って感じになってしまっていた。
お前誰だよ?って感じになってしまっていた。
こうしてバタバタしながらも、イベントの日がやって来たのだった。
いざ、神戸へ!
いざ、神戸へ!

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