特集 2016年5月15日

店で売ってるしょっぱいパフェを探せ 酒のつまみ専用パフェ #しょっパフェ

!
パフェのわくわくを、甘味だけにとどめておいていいのか!? 否! 立ち上がれのんべえたちよ、酒のつまみになるパフェ #しょっパフェ を考案しようではないか!

と、のろしを上げた しょっパフェ活動(これまでの活動記録はこちら!)。いよいよ盛り上がり、投稿者皆様方のパフェ製作手腕もうなぎのぼりといった様相を呈してきました。

連載4回目の今回は

・投稿写真を紹介しつつ
・タレコミいただいた、店で売ってるしょっパフェっぽいメニューをレポート
・パリッコさん、ライター玉置さんによる文字投稿の妄想パフェの再現


の豪華3階建てで進行しますよ。

ではいつもどおり酒に満ちた(飲めない方はお好きな飲み物で…)グラスを片手に、どうぞ!
東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてデイリーポータルZの編集部員に。趣味はEDMとFX。(動画インタビュー)

前の記事:駄菓子もちくわも豆腐もパフェに! 酒のつまみ専用パフェ #しょっパフェ

> 個人サイト まばたきをする体 Twitter @eatmorecakes

「しょっパフェ」とは

ムック「酒場人」監修、お酒まわりの企画に強いライターのパリッコさん考案、パフェグラス(普通のグラスでも!)に自由におつまみを重ねパフェのように形成したもののこと。自分の好きな酒にあう好きなつまみを自在にくみ上げることができる人類が到達したおつまみの最終形態。

まずはしょっパフェ作ったぜ投稿写真から

#しょっパフェ じゃないかな…肉パフェ

菜摘
!
これまでのしょっパフェ概念を破壊するやつきました。
肉をバラのように盛り付ける文化ってありますよね。
つまり生肉こそがおかず界のパフェへの最短ルートだったのですね(興奮)。
作ってみました。下からレタス、豆腐、アボカド塩昆布和え、ミックスナッツ、豆腐、きゅうり、チーズかにかま。

木原ねこ
!
王道ともいえるしょっパフェかと思いきや唐突に挟み込まれたミックスナッツに自由を感じます。これくらいのグラスで作ると作りやすいですよね。
しょっパフェ、うなぎ。下から錦糸卵、奈良漬、胡瓜、蒲焼き、胆煮、骨せんべい、青実山椒、粉山椒。とりあえずコンビニのパフェの器を使用。

ラズウェル細木
!
おっと、マンガ家のラズウェル細木先生が! こだわりと良い意味での大人の妥協のハーモニー。コンビニのパフェの器を使うのも発明です。この投稿にはパリッコさんからも感激のコメントが。
ついに山が動いた! しょっぱフェが奇跡を起こした! なんと、全国の飲兵衛のバイブル漫画「酒のほそ道」の作者、ラズウェル細木先生が、オリジナルのしょっぱフェを試作してくださいました!
しかも「うなぎパフェ」です。ラズウェル先生といえば「酒ほそ」の他にも多数の連載や著作を持たれており、「う」という漫画では、うなぎだけをテーマに単行本を4冊も出してしまうほどのうなぎ通。今回のパフェも、そんな先生にしか作れない、「ど~しても味わってみたい~!」と思わされる、見るからにたまらない一杯になっていますね。
うなぎ以外に使われている素材との組み合わせも想像するだけでうっとりするし、粉山椒と実山椒ダブル使いのこだわりもすごい。そもそも、うなぎの「肝煮」なんてどうすれば自宅で調達できるんでしょう!?
器が「とりあえずコンビニのパフェの」ものなのも良く、このために先生がコンビニのパフェをひとつ食べたのかな? と想像すると、高級食材づくしなパフェにどこか親近感も感じられる気がします。(パリッコ)
実家でよく食べたおつまみメニューのパフェです。

僕の家族はみんなお酒が大好きで、夕飯におつまみメニューがでることが多くありました。

そんなおつまみメニューから、お酒の飲めない子供時代でも好きだったものをパフェにしてみました。

下から順に中華風冷奴、ささみの湯引き、アスパラのおひたし、クリームチーズの塩昆布乗せです。
さらに手羽先の塩焼きとごぼうのから揚げをトッピングしました。

ささみの湯引きのポン酢はパフェの構造を考慮してジュレ状のものにしました。

実際に作ってみたかったのですが、料理技術不足でひどいことになりそうなのでイラストにて作ってみました。

トッピングはビール、層部分は焼酎がおすすめです。

想像ですが層部分は混ざっても結構美味しいんではないかと思っています。

Tadman
!
独特のタッチがかっこいい。しょっパフェにもいよいよ「かっこいい」という評価軸が登場です。

それだけじゃなく、「僕の家族はみんなお酒が大好きで、夕飯におつまみメニューがでることが多くありました」からはじまる冒頭の語りの良さもたまりません。
「アジアン麺パフェ」

エスニック部門も強化したいですねぇ。
ラーメンやご飯ものを一人前食べるには苦しいが、〆はきっちりしておきたい。スープでは物足りないし、デザートともまた違う・・・そんな時のお助けメニューです。お茶ベースのカクテルなどと共にどうぞ。
メニューの原案は、某所で目にした「あんみつパフェ」から着想を得ています。

薬味:白髪葱、水菜や香菜、パプリカなど
一層:海鮮生春巻き、ワンタン、うずらのゆで卵、揚げ春雨のスナック
二層:スライストマト
三層:葱やタケノコ、好みの茸たっぷりの肉味噌(今回は余ってた豆腐を入れました)
四層:ナンプラーとチキンベースの冷製フォー
添え:お好みでチリマヨソース
肉味噌は、単体もしくは麺と混ぜて食べることを考えて、スープと異なる方向に仕上げると巧くまとまり易いと思います。今回は、スープがあっさり生姜風味なので肉味噌はこってり大蒜風味にしました。
揚げマロニーは、そのままでも勿論ですが、例えば編んで両端をタコ糸で結うと、おしゃれなパフェやお菓子の上に乗ってるような形に出来ます。澱粉質の麺なので、多少乱暴に扱ってもちぎれる事が無いんですね。

ますなが
!
「ひと匙でコロッケパフェ」
多層しょっパフェに嵌りつつあります。
上から組み合わせていくと、ポテト、ノーマル、チーズ、チーズクリーム、野菜チーズクリーム、トマトチーズクリーム、トマトカレーチーズクリームと
七種類のコロッケが出来る仕組みになっています。

一層:カレーソース
二層:トマトソース
三層:ほうれんそうのソテー
四層:ホワイトソース
五層:ザクザクのパン粉
六層:堅焼きチーズ
七層:ミンチ肉
八層:マッシュポテト
九層:カリカリのパン粉
飾り:キャベツにレモン汁とソースを混ぜたものを流し、じゃがいもの皮を揚げて刺す
一見果てしなく面倒そうですが、ソースは料理に使ったものの残りでOK、ポテトやほうれんそうはお弁当用の冷食、パン粉はふるいにかけて分け、トースターで焼けば出来るので、使いかけのものがちょっとずつ色々余っているという時におすすめのしょっパフェです。君だけの多層コロッケを作り出せ!(児童向け玩具風煽り)

ますなが
!
ますながさんは他にもいくつかご投稿くださいました。ありがとうございます!

料理のうまいお酒好きの方がじゃぶじゃぶアイディアを形にしていくのがかっこいいです。
それにしても
>キャベツにレモン汁とソースを混ぜたものを流し、じゃがいもの皮を揚げて刺す
という飾りの思いも寄らない創意工夫がすごい。
続いてのお二人ももはや常連の方々。
ホタルイカ、玉ねぎとトマトのマリネ、オリーブ、ミニトマト、チーザ、スプラウト、めかぶ、ネギトロ、アボカド、ポテトサラダ、ポテコ

わぁーりん@9.19【Tドーム&横アリ】
!
飾りとして「チーザ」を使う方、多いですね。
ここへきて、しょっパフェらしいしょっパフェ、という像も見えてきた気がします。
また作ったよ!今度は素麺。下から揚げ玉→トマト→素麺→茄子とズッキーニ→トマト→茗荷。トマトと茄子とズッキーニは昨日から麺つゆで煮ておいた。ちょっと食べにくいけど最後の揚げ玉が最高に美味い

ユンダ
!
さきほどもアジアン麺のパフェをご紹介しましたが素麺もいい!
麺のみっちりした感じが横から見られるのはしょっパフェだけ! ですな。

在野のしょっパフェ

と、これまで しょっパフェ は、妄想したりイラストで書いたりなんなら作って味わっちゃったりと手を動かす活動だったわけですが、すでにしょっパフェに近いものが売られていた! という投稿もお寄せいただいているんです。
DPZ編集部の皆様こんにちは。アメリカの東側からいつも楽しく拝見しております。

Myレシピではないのですが、アメリカのしょっパフェを番外編扱いでご紹介したく投稿しています。
添付写真は、アメリカ南部のお祭りの屋台で見つけた「ポークパフェ(Pork Parfait)です。
構成はマッシュドポテト、プルドポーク(Pulled Pork 豚肩肉の塊を柔らかくなるまで長時間低温でスモークし、ほぐしたもの)、BBQソースといたってシンプルです。これはスモールサイズで6ドルでした。
チェダーチーズやBBQビーンズ、コールスローをトッピングしたもっと丁寧な作りのものもあり、Pork Parfaitで画像検索すると、沢山出てきます。

おふく
!
写真だけ見て一瞬甘いほうのパフェかと思いきや、ポテトと肉。ポークパフェ、という食べ物があるんですね! これめちゃビール進むやつですねめちゃビールすすむやつですね。こんなに大切なこともないので2回でも何回でも言いますよ!

お祭り屋台とはなるほどのしょっパフェです。日本の屋台にも広めたい。

と、思っていたらすでに日本のチェーン店にもしょっパフェがあるぞというタレコミも。
自作ではないのですが、ひとつ見つけているので報告します。
大戸屋さんの「ばくだん小鉢」です。
味が美味しいのはもちろんのこと、盛り付け方も見た目も完全にパフェです。
先駆けとして、ぜひ仲間に入れてあげてください。

32
たまご、とろろ、おくら、まぐろ、納豆という、連載2回目で玉置さんが再現した、あにゃさん投稿の「ネバネバパフェ」通ずるメニュー。

すわとばかりに駆けつけてきました。
うわ! これは完全にしょっパフェだわ!
うわ! これは完全にしょっパフェだわ!
夢中で撮影していたらビールの泡がしぼみました!(大戸屋は小ビール250円!)
夢中で撮影していたらビールの泡がしぼみました!(大戸屋は小ビール250円!)
わさび醤油をかけて。掘るとマグロの刺身が出てくる! か、完璧…!
わさび醤油をかけて。掘るとマグロの刺身が出てくる! か、完璧…!
ありていに言って最高でした。
大戸屋というと定食のイメージでしたが、こんな隠し玉を持っていたとは。

このような在野のしょっパフェをご存知の方もぜひ #しょっパフェ でツイート&タレこんでいただけたら幸いです。

文章で投稿された妄想しょっパフェを具現化!

最後に、ライター玉置さんとパリッコさんによる、文章のみで投稿された妄想しょっパフェの具現化コーナーです。

玉置さん、パリッコさん、お願いします!
千切りキャベツの上にオニオンフライ(ソース付)。その上にさらに千切りキャベツで、具を多くしたタルタルソース(前にきだてさんが作ってたやつ)をアイス的に丸く盛って、そこにエビフライとカキフライを立てて出来上がり。

たまご
これは冷たいビールに合いそうなしょっパフェですね。しょっぱいというか、油っぽいというか。この方向性はけっこう好きです。
材料はようするにミックスフライなのですが、それを平らな皿ではなく縦長に盛ることで、ご飯よりもビールが欲しくなるパフェマジック!
!
盛り付けについてですが、丸いオニオンフライは器の中に納まりが悪いので、飛び出したエビフライに引っ掛ける形にしました。
そのかわりキャベツの間には、丸いチーズを揚げたものを忍ばせてあります。これがしょっぱくてうまい。そして揚げ物を食べることの罪悪感を消すためにプチトマトを一つ。
断面が見えるようにガラスの器に盛りましたが、紙コップに入れて野球観戦のお供なんかにするとよさそうです。(玉置)
!
麻婆豆腐を麻婆と豆腐と別々に作って二層のパフェってのも考えた。シンプルなのもいいなぁ、と。
mogi
mogiさんとはお知り合いでもあったので、このツイートをきっかけにあーだこーだと盛り上がり、結果僕が一番試してみたい形としてたどり着いたのが「冷たい麻婆豆腐をタピオカ用ストローで吸って食べるパフェ」というもの。
構成は下から、小さめの角切りにした絹ごし豆腐→冷ました麻婆ソース→揚げた餃子の皮→青ネギ、です。
最も危惧していた「麻婆豆腐は吸えるのか?」問題ですが、東急ハンズでゲットした直径1.5cmの極太ストローで難なく吸引に成功。豆腐とソースがズズズと交互にやってきて口の中で混ざるのが新感覚、かつ「こんな食べ方していいのか?」っていう謎の背徳感を味わわせてくれました。
最終的には「やっぱり麻婆豆腐は温かい方がいい」っていう、初めからわかりきっていた結論に至ったんですが、「ストローで吸うしょっぱフェ」という新たな可能性を開拓できたことは大きな収穫でした。(パリッコ)
!
ミックスフライパフェは最高以外のなにものでもないやつですね…。お皿に盛られているものをあえてグラスに盛りなおすというのはどうもアリっぽい。

そして「「冷たい麻婆豆腐をタピオカ用ストローで吸って食べる」って何事ですかねこれは!?!? その発想がなかったにもほどがあります。

しょっパフェ、まだまだ進化の余地がありそうです。わたしだんだん怖くなってきた!

というわけで投稿はまだまだ募集中。
なかなかすくえておりませんが、文章やイラストの投稿ももちろん待ってます。
スキをみはからってしょっパフェ実行委員が実際に作ってみてご紹介します。

引き続きご投稿お待ちしています!

投稿はTwitterで #しょっパフェ をつけるか、こちらのフォームへ。

以下3通りのいずれかの方法でおたのみ申します。

(1)文章で
一番下の層は○○、次の層に○○… といった具合に文章で夢を膨らませ、投稿する。

(2)イラストで
絵で描いてスキャンか写真で投稿!よかったらグラスのフォーマットもあります。パリッコさん作! PDFはこちら

(3)写真で

勢いあまって作っちゃったら、 写真を撮って投稿!

おまちしております!
▽デイリーポータルZトップへ

banner.jpg

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ