とくべつ企画「味が濃い」 2016年6月9日
 

歯磨き粉を混ぜて使う

歯磨き粉を混ぜるという禁断の遊びを実行します。
歯磨き粉を混ぜるという禁断の遊びを実行します。
私達が毎日口にする「味」とはなんだろうか。ごはんか、パンか。いや、歯磨き粉である。

そんな歯磨き粉を混ぜて使ったらどうなるだろう。無駄に味わいが濃厚になるのではないか。

歯磨き粉の風味はミントやシトラスなどが多いので、混ぜても味はいけそうだ。さながら歯磨き粉のカクテルである。

(この記事はとくべつ企画「味が濃い」シリーズのうちの1本です)
1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。

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ただの歯磨き粉はもう飽きた

歯を磨いてなにか楽しさを期待することががあるか。いや、ない。

あるとすれば、ちょっとかわった歯ブラシを買ったときや、いい目の電動歯ブラシ買ったときくらいではないか。

どちらも歯ブラシの話で、歯磨き粉にはそんなに期待することはない。
まあ、ふつうにこうやってぺっとつけて。
まあ、ふつうにこうやってぺっとつけて。
磨く。なんにもおもしろいことはない。
磨く。なんにもおもしろいことはない。
だがそれは1種類の歯磨き粉だからである。混ぜる、という行為で歯磨き粉に新しい風を吹かせたい。

歯磨き粉は種類が多いので、総当り的にやるのは難しい。相性がよさそうなものを選んでカクテルにしてみた。

歯磨き粉、カクテルになるだろうか。
歯磨き粉は近所でざっくりと買ってきた。
歯磨き粉は近所でざっくりと買ってきた。

ダークレインボー

まずは三色でお馴染みのアクアフレッシュと、歯磨き粉なのに黒いらしいスミガキを混ぜてみたい。4色歯磨き粉である。

小見出しの「ダークレインボー」は、カクテルの名前である。覚えておいて欲しい。
まずこのふたつを混ぜてみたい。スミガキとアクアフレッシュ。
まずこのふたつを混ぜてみたい。スミガキとアクアフレッシュ。
アクアフレッシュの三色に↓
アクアフレッシュの三色に↓
黒を足してやる。これで四色だ。
黒を足してやる。これで四色だ。
歯磨きを混ぜるとは、こういうことである。

お互い出会ったことはないだろうから、歯磨き粉がびっくりしているようにも見える。

(なお、味が濃くなるだろうからと通常量を混ぜあわせてみたら口の中が泡だらけになってしまったので、控えめにした。)

あとは通常通り口に含む。
なるほど。
なるほど。
甘くマイルドなアクアフレッシュに、スミガキのピリッとした感じが加わり、奥に炭の香りがうかがえる。なんだか複雑な味わいである。

「ちょっと大人のアクアフレッシュ」みたいな感じだろうか。風味は一段と濃厚だ。発泡感がすごいのは元のアクアフレッシュのまま。
濃厚さ:★★★☆☆
おいしさ:★★☆☆☆

(歯磨き粉に「おいしさ」という表現を使うのもどうかと思うが)

ソルティドッグ

続いてはこの組み合わせ。みかん風味と塩味なので、カクテルのソルティドッグのようである。
柑橘と塩、あわせたらもちろんソルティドッグのはずだ。
柑橘と塩、あわせたらもちろんソルティドッグのはずだ。
ところで「せっけんハミガキ」は一見子供向けのようだが(実際子供向けだが)、みかんの香りがほんのりしつつ泡立ちがほとんどない。

アメリカの自然派歯磨き粉と聞かされたらそうだと思っちゃいそうである。はじめて使ってみて、その渋いテイストに驚いた。
で、これが歯磨き界のソルティ・ドッグだ。「これ、見せられてどうなんだろう」という見た目である。
で、これが歯磨き界のソルティ・ドッグだ。「これ、見せられてどうなんだろう」という見た目である。
マイルドな風味のせっけんハミガキが、しょっぱさと薬っぽさのある薬用メディカつぶつぶ塩と合わせることで、いい具合のおとなしさになった。

キリッとした感じはほとんどないので、夢で見たソルティドッグくらいの印象だ。
濃厚さ:★★★★☆
おいしさ:★★☆☆☆

ソフト対スーパー

続いては、わりとスタンダードな味付け(?)の歯磨き粉をチョイス。これらを選んだわけは、その味の名前に注目していただきたい。
クリニカとデンター。
クリニカとデンター。
クリニカは「ソフトミント」。
クリニカは「ソフトミント」。
デンターは「スーパークール」。
デンターは「スーパークール」。
「ソフト」と「スーパー」なのである。どちらもミント系だと思われるが、その度合がちがうようだ。

果たして混ぜあわせたら中和されてしまうのか? 世界で一番どうでもいい対決が行われる。これは事件だぞ。
「ソフト」と「スーパー」で、中和するはず。
「ソフト」と「スーパー」で、中和するはず。

やってみたら、普通に「スーパー」が勝った。特別味わいが複雑になったということもない。

多少薄まってるかもしれないものの、基本的にはぴりっとした感じがだいぶ残っている。(互いの量の次第、という考えもあるが。)

濃い色の絵の具を薄くするのが難しいのと似ているのかもしれない。
濃厚さ:★★☆☆☆
おいしさ:★★★☆☆
ずっと味わって磨いてたら、泡が喉の方に入ってきてしまいおえってなった
ずっと味わって磨いてたら、泡が喉の方に入ってきてしまいおえってなった

ダブルピンク

続いてはこれ。もうパッケージの色が似てるから混ぜてやれ。ということで、その名も「ダブルピンク」である。
パッケージがピンクということで。
パッケージがピンクということで。
盛ってみると、ちょっとおいしそう。
盛ってみると、ちょっとおいしそう。
この相性がとてもよかった。

シュミテクトが歯磨き粉の中でも甘い味わいがたっぷりな方であるのに加えて、ピーチ風味も加わってい言うことなしである。

プレミアムシュミテクトと言っても過言ではない(味に関してはそうだけど、歯磨き効果についてはわからない)。
濃厚さ:★★★★☆
おいしさ:★★★★☆

俺のアクアフレッシュ

最後は三つ混ぜてみよう。三色を混ぜて新しいアクアフレッシュを作りたいのだ。
白、黒、ピンクの三色
白、黒、ピンクの三色
よくわからないけどサンリオっぽくないですか?
よくわからないけどサンリオっぽくないですか?

見た目はどことなくサンリオっぽい色味になった。

味はシュミテクトの甘さが主体になりつつ、スミガキとガードハローのすっきり感が加わっている。

「すっきり濃厚!」あるいは「しつこいさわやかさ!」という感じであった。

基本的に歯磨き粉はすっきりするために使うので濃厚には成り得ないはずなのに、矛盾した味である。
公園で歯磨きをすると、公園を我が物にした気持ちになりました
公園で歯磨きをすると、公園を我が物にした気持ちになりました
以上、5つの歯磨き粉カクテルを試してみた。

気づいたことは、混ぜることによって普段使っているような歯磨き粉の味わいのちょうど良さである。いい感じにさわやかなのだ。味を混ぜて複雑にしようという意識もまったくないようだ。

味のかわった歯磨き粉を使うことで、普段の歯磨き粉の「歯磨き粉らしさ」に気がつくこともある、ということであった。

人生には限りがあるが、歯磨き粉の組み合わせは山ほどある

組み合わせ自体は他にもたくさんあるだろう。スーパーの店に並ぶ歯磨き粉の種類の多さを見れば、無限にも思える。

あなたは歯磨き粉を混ぜたことがあるだろうか。ないだろう。限りある人生、そういう無限の可能性にチャレンジしてもいいのではないか。
最近はアメリカのパパイン酵素で歯が白くなるという触れ込みの歯磨き粉を使ってます。白くなってません。
最近はアメリカのパパイン酵素で歯が白くなるという触れ込みの歯磨き粉を使ってます。白くなってません。
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