ひらめきの月曜日 2016年7月4日
 

台風1号いきなり日本へ近づきます 〜あと出し天気予報

登場が遅れて、いつになく注目を集めた台風1号。このあとは、渦を巻いて、もう少し台風らしい形に。日本へ近づいて、さらに注目を集めるのか?
登場が遅れて、いつになく注目を集めた台風1号。このあとは、渦を巻いて、もう少し台風らしい形に。日本へ近づいて、さらに注目を集めるのか?
1週間の天気予報を振り返って当たったかどうかを検証する週1連載。
勝敗とその理由を振り返ります。はたして今週の成績はどうだったのか。

(本連載は振り返りが中心で、詳しい予報は行っていません。予報が見たいかたはウェザーマップなどの専門サイトをどうぞ)
1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。 ツイッターでも気象情報やってます。
> 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭 ツイッター @MasudaMasaaki

2016年前半は、ちょっと苦戦しました

1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
2016年前半の予報を振り返り。〇…当たり、△…どっちとも言えず、×…はずれ。東京都心の翌日の予報。
今年も半分が終わりということで、予報を振り返ってみた。

元日から6月30日までの182日間の成績(東京都心の翌日の予報)は、

128勝26敗28分け。

引き分けを引いた154日間の予報が当たった率は、

83.1%。

去年の成績に比べて、ダウン。 これはショック。ふだんは成績の良い春に、成績がのびなかった。

こうなったら、下半期に巻き返すしかない!

意気込みのわりに、微妙な成績でした

1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
2016年、後半はがんばるぞー!という意気込みにしては、先週はう〜ん…イマイチ。

土曜(2日)は、朝の雨を見のがした。

みんなが起きる前に、雨よ早くやんでくれ!何もなかったことになってくれれば!…という願いも届かず、気象台に残る「6時45分まで雨」の観測記録。

「週末は暑くなる!」ということに気を取られすぎて、雲を分厚くする湿った空気の侵入を見のがしてしまった。しかも、昼間は思ったより晴れて、予報以上に暑いし。

朝の雨に濡れた人からもブーイング、昼間の暑さにやられた人からもブーイング。往復ビンタ的なハズレの土曜日。
朝の雨と、昼間の暑さ、足して2で割ったらちょうど…では、許してもらえませんね。すみません。
朝の雨と、昼間の暑さ、足して2で割ったらちょうど…では、許してもらえませんね。すみません。

梅雨明けしませんでした

先週から、急に真夏っぽい天気・暑さになってきた。九州南部は晴れる日も増えてきたので、梅雨明けもあるかなぁと思っていたが、けっきょくナシ。

先の天気がまだハッキリ読めなくて、気象庁の予報官も慎重になっているという感じがする。

慎重になるポイントの一つは、梅雨前線が戻って来るかもということ。もう一つは、発生したばかりの台風1号の動きが読めないということ。

今週、台風1号がどこを通るかで、7月前半の天気が大きく変わる。

【今週のみこみ】台風1号の進路がポイントです

「いつできるんでしょうね?」が気象予報士の中でも挨拶のようになっていた台風1号。

雲のまとまりがなく、それほど強力になりそうではないが、今週は日本に向かって北上する。週のなかば頃には、沖縄に接近するコースに。

それほど実力はないのに、なかなかグラウンドに現れなかったことで注目を集め、なのに、いきなり先頭打者ホームランを打つような目立ちっぷり。
もちろん、実力はないと言っても、台風なので危険なプレーヤーには変わりない。
沖縄に近づく台風1号。その後は、どこへ向かうか?
沖縄に近づく台風1号。その後は、どこへ向かうか?
沖縄をすぎたあとは、大陸へ進む予測と、右カーブして九州〜本州方面へ近づく予測と、今のところバラバラ。近づけば九州〜本州でも大雨。近づかなくても、水蒸気は大量に流れ込んで、あちこちで急な雨に。

いずれにせよ、安定した晴天は少なそうな今週後半。台風がどこに進むかに注目!
!
今週の格言
『台風は大量の水蒸気のかたまり。北へ来ることで大雨が降りやすくなり、蒸し暑さも増す。』

質問コーナー

今年って台風発生しましたでしょうか?

過去2番目の遅さで1号が発生しました。

質問をいただいた時点では、まだ台風はできていませんでしたが、3日(日)に今年の1号が発生しました。

1998年の台風1号(7月9日発生)に次いで、2番目に遅い発生です。

台風は、熱帯から暑い空気を北に運んでくる役割をしますから、生まれなかったり北へ来なかったりすれば、夏が本来の感じではなくなる可能性もあります。じっさい、過去に台風発生が遅かった年は、夏が不順ぎみでした。

今年は、すでに「猛暑」と決めつける空気が世間に蔓延していますが、天気はそんなに単純じゃないんですよね。このさき、1号につづく台風がなかなか生まれなかったり、北上しなかったりすると、不順な夏になる可能性も残っている気がします。

これ、猛暑の逆張りをして、一人勝ちしようとしてるわけじゃないですからね。猛暑、不順、どっちの可能性もまだあるということですよ。

「どっちも言えば当たるでしょ」とは言わないで!

詰め天気

先週の問題は、こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!

追加のヒントは、「低気圧が北に、遠くに、あるということは?」です。

解答はこちらから↓
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