ひらめきの月曜日 2016年7月11日
 

梅雨明けが見通せなくなってきました 〜あと出し天気予報

梅雨前線がどんどん北上すれば梅雨明けが近づくが、また本州の南に。梅雨「ふりだしに戻る」状態。
梅雨前線がどんどん北上すれば梅雨明けが近づくが、また本州の南に。梅雨「ふりだしに戻る」状態。
1週間の天気予報を振り返って当たったかどうかを検証する週1連載。
勝敗とその理由を振り返ります。はたして今週の成績はどうだったのか。

(本連載は振り返りが中心で、詳しい予報は行っていません。予報が見たいかたはウェザーマップなどの専門サイトをどうぞ)
1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。 ツイッターでも気象情報やってます。
> 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭 ツイッター @MasudaMasaaki

週明け早々、雷雨にやられました

1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
月曜(4日)は、よく晴れた空から一転。夕方に雷雨となった。

北関東では起こると考えていたが、都心など南関東はノーマーク。雨雲レーダーを見ながら、どんどん青ざめていく顔…。

しかも、その時間に、ちょうど外出予定が。さいわい雷はこなかったが、傘はなく、濡れに濡れた。

なのに、周りを見ると、傘を持っている人が多数。なぜ?梅雨時って、予報は関係なしに、みんな傘を持ち歩いてるの?

予報がハズれたことに凹み、予報が信用されてないかもしれないことにダブルで凹む。

細かい雨雲・雷雲がバラバラに来る場合だと、さっさと消えるが、月曜は、大きく組織化したためなかなか消えず、長距離移動で南関東まで到達してしまった。

週明けで調子をくずしたせいか、3勝1敗3分けの、パッとしない一週間に。
最近、謝ってばかりです。安定した夏空、はやくカモーン。
最近、謝ってばかりです。安定した夏空、はやくカモーン。

台風1号、いきなり900hPaまで発達しました

台風1号は、あっという間に発達して、ピークには900hPaに。もう7月で海が温まってきてるし発達するよなぁ、と思って見ているうちに、どんどん発達。7月としては、非常に珍しいレベルの発達となった。
900hPaまで発達した台風1号。眼がクッキリ。
900hPaまで発達した台風1号。眼がクッキリ。
1番目の台風から、いきなりの猛発達。野球で言うなら、先頭打者に日本代表の4番が来たような感じだ。

これまで台風が発生していなかったので、海水がかきまぜられることなく、海水温は高かった。

台風が少ない状態が続くと、数は少ないわりに、やたら強烈といった、ホームランバッター的な台風が、今年は目立つようになるかもしれない。

【今週のみこみ】梅雨前線がうろちょろします

梅雨前線が、北へどんどん移っていくと、梅雨明けが近づく。

が、今週の梅雨前線はその気配ナシ。九州〜本州付近を、北へ南へうろちょろして雨を降らせる。
今週は、梅雨前線が九州〜本州あたりに。夏の高気圧は南へ退き、梅雨明けの気配ナシ。
今週は、梅雨前線が九州〜本州あたりに。夏の高気圧は南へ退き、梅雨明けの気配ナシ。
梅雨前線が北へ行かない原因は、南から押し上げる役割をする夏の高気圧の弱さ。

先週は台風1号が北上して、熱帯の空気=真夏の空気を北へ押し上げた。おかげで、夏の高気圧も強まり、猛暑の日も。

ただ、これはドーピングのようなもの。効くのは一時的で、効果がきれれば、むしろ体は弱まる。台風が消えた今週は、太平洋高気圧は弱まって、梅雨前線を押し上げる力がない。

梅雨前線が近いせいで、今週は曇りや雨が数日ごとにやってきて、新たに梅雨明けする地方はなさそうだ。

夏の高気圧が、真の実力を取りもどすのは、いつ!?
!
今週の格言
『台風は、隣にある夏の高気圧を強めるが、その効果は一時的。高気圧が他人に頼っているうちは、本物の夏は遠い。』

詰め天気

前回(6/27)の出題は、「この日の“名古屋”は、どんな天気だったでしょうか?」でした。
2012年7月28日。解説のため、高マークを足しました。
2012年7月28日。解説のため、高マークを足しました。
この日の名古屋は、よく晴れて、気温は36.9℃まで上がる暑さとなりました。

東から大きな高気圧が張り出す、夏らしい天気図で、日本のすぐ南にも、高気圧の中心がありそうな感じです。

前々回の詰め天気でも出題した、「鯨の尾型」と呼ばれる、高温になりやすいパターンですね。
朝鮮半島あたりの等圧線が、鯨のしっぽのようになっています。 ちなみに、日本時間のこの日の朝、ロンドン五輪の開会式がありました。ポール・マッカートニーが「ヘイ・ジュード」を歌ってましたね。

その直後の天気予報で、「ロンドンはヘイ・ジュード、日本はサン・ジュード(30℃)です」と言った気象予報士に、軽く嫉妬したのを覚えています。

「すごい猛暑の晴天。(さむさん)」

そう、暑かったんです!

「高気圧が東側に隠れていると判断し、高気圧からだだっ広く伸びた部分に覆われていると判断。よって『晴れ』た。(Fleurさん)」

いい読みです!

「高気圧が東からずいーっと張り出してる。だから熱低も高気圧のへりをまわって西にしか行けないのかなと。(Sansonさん)」

そういう見方もできますねー。

「安定した太平洋高気圧(鯨の尾型)に覆われて気温が上昇。かなり気温が上がったと思われる。(れれれの社長さん)」

そう、鯨の尾型。猛暑パターンですね。

「南にある熱帯低気圧から暖かく湿った空気が流れ込んでそうなので雨…?ですか?わかりません!(ななしさん)」

わからなくても、チャレンジ。うれしいです!またお待ちしてまーす。


今週の定石はこちら。
今週の定石
『夏の高気圧は、東から広がる。日本のすぐ南でふくらんでいる時は高気圧が隠れている可能性大。』
今回、正解した皆さんはこちら。

はいまっとさん、寿猫さん、ベルヌーイさん、かずまさん、弘樹さん、Sansonさん、hennaojisanさん、klempさん、Fleurさん、AKIさん、さむさん、もくかいさん、アネみみさん、田中さん、メガダッシュさん、マッカチンさん、れれれの社長さん、つば九郎さん、ニノさま、まーくん、naraoさん、雄大積雲さん、メロポンさん、モモさん、シヤーライン。さん、天気が大事なペンキ屋さん、ゆりまりさん。

△(半分正解):サーフ天気マニアさん。

おめでとうございます!

今週の問題はこちら。

今週の問題

この日の釧路は、どんな天気だったでしょうか?
昼の天気図。
昼の天気図。

(ヒント)

・夏の天気図です。

<答えはこの4つのどれかです>

1)1の小さな低気圧が近づき、急な豪雨に。
2)2の低気圧に向かう熱い風で、観測史上最高気温に。
3)3の高気圧から吹く冷たい風で、ひとケタの気温に。
4)1・2・3がすべて影響し、気温も天気もコロコロ。

解答はこちらから↓
答えを選んだ理由などとともにお願いします。
正解は再来週(7/25)に!
編集部より:増田さんへの質問を募集しています。投稿はこちら。


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