ロマンの木曜日 2016年7月14日
 

ホワイトボードに筆文字が書ける!夏の文房具フェス2016

特殊なところに書く専用書道セット。
特殊なところに書く専用書道セット。
今年も開催された、アジア圏最大の国際文具紙製品展・ISOT2016。7月6日〜8日の3日間、東京ビッグサイトに文房具がぎっちぎちに詰め込まれて、前後左右どこを見ても最新の文房具!という、いわば文房具の夏フェスでワッショイワッショイなイベントなのである。
基本的には「文房具メーカーと小売・バイヤーのための見本市」であり一般の方が入るにはちょっとハードルが高い(そもそも平日開催だし)ということで、参加できない文房具ファンのために、月曜から金曜まで通してレポートをお送りしている。

ISOTで展示・発表されていた最新文房具レポート、4日目は、あまり知られてないけど面白いもの出してるメーカーさんを中心に紹介してみたい。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。
> 個人サイト イロブン Twitter:tech_k

ISOT(国際文具・紙製品展)2016連載インデックス
1日目
終わったら引き裂くToDoリスト!
2日目
ラップに書けるペン!おねがい口調ハンコ!
3日目
爪に貼るマステ!どうでもいい筆箱!
4日目
「ホワイトボードに筆文字が書ける!」(この記事)
5日目
集中線カレンダー!」

ホワイトボード専用の書道セット

あまり知られてないメーカー、という書き出しをしておきながらアレだが、まずは馬印のブースにやって来た。
ホワイトボード業界の雄、馬印。
ホワイトボード業界の雄、馬印。
馬印といえば業界的には「ホワイトボード・黒板といえば!あの馬印!」というぐらいのメジャーカンパニーであり、今年で創業120年という老舗である。
が、そもそも業界自体が非常に地味であり、やっぱり一般的には「あまり知られてないメーカー」ということになるだろう。辛い。

今回、馬印ブースで展示されていたのが、ホワイトボードに書く専用の書道セット、『筆タッチ』だ。今年の日本文具大賞機能部門を受賞している。
何の違和感もなく、ホワイトボードに筆文字が書ける。
何の違和感もなく、ホワイトボードに筆文字が書ける。
これ、まさに説明通りの書道セットで、特殊な墨インクを使ってホワイトボードに筆書きができるのだ。このインクは粘性があるため、立ててあるホワイトボードに書いてもさほどボタ落ちしない。
書いたインクは20秒ほどで皮膜状に乾き、普通にホワイトボード用イレーサーで拭くと、スルッときれいに剥がれてくれる。
拭くとこのとおりスルッと。ただ、イレーサー自体はインクの皮膜でけっこう汚れる。
拭くとこのとおりスルッと。ただ、イレーサー自体はインクの皮膜でけっこう汚れる。
用途としては、ホテルや旅館、催事場などの案内看板に使うか、書道教室で先生が見本を書くのに使う、という感じだろうか。
ニッチ過ぎだろうとは思わなくもないが、でも、欲しい人にとっては「これ待ってた!」レベルの製品だと思う。

個人情報守りすぎの小型ツール

雑貨輸入のSANKI PIONEERが香港のメーカーと組んで展開している文房具ブランド、INOZTOのブースでは、超小型の電動シュレッダーが展示されていた。
ステープラやパンチが主力商品のINOZTO。
ステープラやパンチが主力商品のINOZTO。
で、どれぐらい小さいかというと、こんな感じのハンディサイズ。
紙が入る入らないとかそういうレベルじゃなくて、そもそも小さい。
紙が入る入らないとかそういうレベルじゃなくて、そもそも小さい。
これでどう紙を細かく刻むのかというと、下にあるスリットに紙を当てがって、削るようにカットしていくのだ。
じわじわと削れていく。ぶっちゃけ、けっこう面倒くさい。
用途としては、レシートや、DMなど個人情報の入った郵便物を確認したらその場ですぐ刻んで捨てる、みたいな使い方になるだろう。(スイッチ切り替えで電動レターオープナーとしても使える)
というか、それ以上大きい紙をこのシュレッダーにかけるのは面倒すぎる。というか、ハガキサイズでも何往復かしないと刻めないので、面倒だ。
はい、個人情報保護スタンプー!
はい、個人情報保護スタンプー!
そんな時は、本体先端の透明カバーを開くと、宛名部分などに捺して読めなくする情報保護スタンプを使おう。シュレッダーにかけなくても、これ捺して捨てちゃえば面倒じゃない。
もしくは、このスタンプで文字を読めなくしてからシュレッダーにかけるとセキュリティとしてはかなり安全度が高くなるだろう。
これ一個で個人情報守り放題である。

書類の出し入れ時間1/3に!便利ファイル

板バネなど精密プレス加工をやっているキョーワハーツという会社が、自社で開発した「書類の出し入れが超カンタン」な2穴ファイルシステム『NOUQUE』を展示していた。
「業務効率が約5倍!」と景気の良い展示パネル。こういうの大好きだ。
「業務効率が約5倍!」と景気の良い展示パネル。こういうの大好きだ。
例えば、普通の2穴システムで綴じた書類をファイルから抜き取る場合、まず抜き取りたいページまで移動してからリングを開くか、固定ピンのカバーを外してから書類を取り出す、という流れになるだろう。
対して NOUQUEは、レバーを引くだけ。
これが書類が綴じられた状態。
これが書類が綴じられた状態。
レバーを引くと、固定ピンが90度回転して書類が抜けるように。
レバーを引くと、固定ピンが90度回転して書類が抜けるように。
NOUQUEシステムの穴はスリットがついており、固定ピンが横向きの時は抜き取れないが、縦になるとピンがスリットをすり抜けられるようになるのだ。
これなら、束のどこからでも書類が抜き取れるし、綴じるのも簡単だ。なるほど、これは確かに効率的で便利だ。

ちなみにこの特殊な穴は、専用パンチでガチャンと開けられる。
見た目は普通の2穴パンチ。
見た目は普通の2穴パンチ。
特殊なスリット付きの穴が開く。いかにも専用ツールでかっこいい。
特殊なスリット付きの穴が開く。いかにも専用ツールでかっこいい。
また、パンチで穴が開けられない冊子類やクリアホルダーには、最初から穴が開いているアシストプレートを両面テープで貼り付ければ、書類と同様に綴じられる。

なにより、精密加工メーカーの仕事だけあって、レバーを引いて固定ピンがガチャンと回転する手応えがメカニカルかつガッチリしていて、とてもいい。これをガチャンガチャン動かして遊んでるだけで気持ち良くて、作業時間をロスしそうな気もする。

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