広告企画♪ 2016年8月4日
 

ニフティ30周年!社史に載らなかった歴史

これは5年前にイベントで復活したNIFTY-Serveの画面
これは5年前にイベントで復活したNIFTY-Serveの画面
ことしニフティは30周年を迎えた。

それを記念してニフティの歴史をまとめたサイトがリリースされた。パソコン通信から始まって、インターネットとの登場など日本のパソコンとネットワークの歴史になっている。(デイリーポータルZの開始も載ってます

おもしろい。
でも、もっとニフティという会社がもともと持っているヘボい一面も紹介したいと思うのだ。
1971年東京生まれ。ニフティ株式会社勤務。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。
> 個人サイト webやぎの目

ヘボコンワールドチャンピオンのスポンサーなのだ

ニフティは8月7日に開催されるヘボコンワールドチャンピオンシップの冠スポンサーである。
ニフティ30周年プレゼンツ ヘボコンワールドチャンピオンシップ」なのだ。

ニフティに勤めているものとしては(僕は正社員です)、ニフティとヘボコンはしっくりくると思うのだが、もしかしたら意外に感じる人もいるかもしれない。そもそもニフティに興味がない人もいるだろう。

ニフティ→デイリーポータルZ→ヘボコンとひっそりと続くかわいらしくて憎めない歴史を説明したい。

まず話を聞いたのは創業時からシステム部門にいる監物である。

ダイバーシティすぎる社員

クラウド事業部 監物岳夫
クラウド事業部 監物岳夫
「パソコン通信なんて誰もうまくいくなんて思ってなかった。コンサルにもパソ通は儲からないと言われていたし。だからまあ、一風変わった人が多かったね」

とのこと。例えば…と教えてもらった話が濃かったので箇条書きにした
・ワイシャツがなかったので、肌着のシャツにスーツのズボン、革靴で出社した社員
・パーティーで余ったおいなりさんをポケットに直に入れて持って帰る社員
・明らかに波の音が聞こえるところから、風邪で休みますと電話をかけてきた社員
・自らの入社の歓迎会で退社を伝えた社員
・東京サミットの最中に皇居でバード・ウォッチングして(当時会社は麹町にあった)連行された社員
ダイバーシティという言葉ではおさまらない人材の豊富さである。

「あとユーザも変わってて、当時の事務所がビルの1階にあったんだけど、自転車で入ってきて乗ったままオタク談義してる人もいたな。残業中にいつもの雰囲気で入ってきたので、時々そうして入ってきたのかな。」

自転車は降りてくださいって阿佐ヶ谷駅みたいな会社である。

「でもあれいい自転車だったからいいのかな」

多分そうではないと思う。

うんこしか言わなくなった人工知能

NIFTY-Serveには会話くんという人工知能とチャットできるサービスがあった(1993年サービス提供開始)
いまでこそLINEやfacebookメッセンジャーでのチャットボットが注目を浴びているがそのはしりである。
(当時のログを元にパソコン通信っぽい画面を作りました)
当時のログを元にパソコン通信っぽい画面を再現。プロンプト(>)がついているところが利用者の入力、そうでないところが会話くん(ログ提供:すがやみつる氏)
人工知能がいろんなユーザと会話をしながら単語の意味を覚えていき、賢くなる、はずだった。

「社員に公開して一晩たって会話してみたら、なにを聞いても『うんこ』って言うようになってて(笑)。一晩でレベルダウンしていた」

会話くんは「○○とはなんですか?」と質問して、その答えを辞書に蓄積していくようになっていたのだが、社員が面白がって「うんこ」と答えたらしい。
辞書は共通のため、ほとんどの単語の意味がうんこという辞書が作られていた。

「このやり方では下品にしかならないなと諦めた」

その後、辞書を固定することでうんこくんではなくなったそうだ。やりかたの問題なのか、社員の問題という気もする。

口笛でカプラをテストするエンジニア

当時のパソ通システム管理用画面(ベータ版)と一般ユーザ向けの画面はよく似ていて、1台のマシンに共存していたそうだ。

「昼めし行くんでパソ通の画面を終了させたらそれが管理用の画面で、サービス止めちゃったことあったね。めし食って帰ってきたら『止めたの誰だ!』って大騒ぎになってたよ」

「ホストコンピュータにプリンタがつながってて、エラーがあるとそこからログを印刷してた。プリンタの紙が詰まってサービス全体が落ちたこともあった。」

こういうノウハウの蓄積があっていまの堅牢なニフティクラウドがあるんですね。と書いてみたけどそういうレベルでもないオペレーションミスである。

「でもすごい人もいた。カプラが誤作動しないかどうか口笛でテストしているエンジニアもいた」

ピーピョロロロローという口笛だったのだろう。いまで言えばGPSの信号を出せるぐらいの職人技である。
カプラ。1980年代からパソコン通信やっていた人に見せると懐かしさで身悶えるので見せてみよう
カプラ。1980年代からパソコン通信やっていた人に見せると懐かしさで身悶えるので見せてみよう

1億円の課金で新聞沙汰に

「課金表示が1億円って出ちゃって新聞に書かれたこともあった。あれで少し有名になったかな。
別の新聞記事ではNIFTY-Serveには190万の会員がいるんだからかっぱらいもいるって答えた部長がいて、そのまま書かれちゃったことがあった。あれはだめだったなあ。」


ポケモンGOでもiPhoneでも新しいサービスが流行ると恐ろしいので注意!みたいな新聞記事が載るがNIFTY-Serveにもそんな時代があったのだと思うと少しうらやましい。

しかし社員もマネージャーもあらくれである。
よく会社が残ってくれたと思う。

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