ひらめきの月曜日 2016年9月12日
 

ダメなロボットが飛行機でやってきた!!ヘボコン・ワールドチャンピオンシップ レポート

世界中からはるばる集まっても、やはり一箇所に集めるといつもどおりのゴミ集積場っぽさであった
世界中からはるばる集まっても、やはり一箇所に集めるといつもどおりのゴミ集積場っぽさであった
「世界大会」というのは冗談で使う言葉だと思っていた。

前に取材で「国際雪ハネ選手権」というイベントに出場したことがあるが、あれは現地の町おこし的イベントであり、出場者は僕たち以外、全員北海道民であった。
自分でも、「国際GIFアニメアワード」というイベントも主催していた。こちらももちろん応募者は全員日本人である。無駄に大きいスケールで笑いを取りに行くタイプのイベント名だ。

しかし、である。2016年8月、ここへきて、いよいよ本気の世界大会を開催することになってしまった。

ヘボコンの最新情報はこちらでお知らせしています。
ヘボコン Facebookグループ(日本語)→ https://www.facebook.com/groups/DIY.gag/
ヘボコン Facebookページ(英語)→ https://www.facebook.com/Hebocon.Official/
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変な音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。
> 個人サイト nomoonwalk

ひとまず動画を見てくれ!

先に謝っておくと、この記事は長い。ごめん、思い入れありすぎて、長くなってしまった!
でもコンパクトにまとめた動画を作ったので、まずはこっちだけでも見てほしい。これがヘボコン世界大会の一部始終だ。面白かったら続きも読んでね。
映像はプープーテレビも手がけるライター大北くんが作ってくれました。

ヘボコンとは

ヘボコンとは、ロボットなんて作れない人たちが、自作の「自称・ロボット」を持ち寄り無理やりロボットバトルをするイベント。
僕が2年前に冗談で始めたイベントだが、いつの間にか世界に広がり、いまでは世界25カ国以上の国々で、現地の人々によって開催されている。(その経緯はこちらの寄稿記事をご覧ください)

海外に広がり始めた当初から、「いつかは世界大会ですかねー」というセリフは何度も言った。もちろん冗談である。しかし、その後世界のオーガナイザーとオンラインでつながるようになり、昨年は香港大会を見に行き、今年はアメリカで自分のイベントを主催した。いろんな経験をする中で、「世界(笑)」は「世界」に変わってきた。それと並行して、「いつかは」も「そろそろ」に変わった。「そろそろ世界大会」。機が熟した、というやつである。
アメリカで開催したヘボコン。ここで、時が満ちたな、という感じがあった。
アメリカで開催したヘボコン。ここで、時が満ちたな、という感じがあった。

世界大会、やんのか!?

でも、ほんとにやる!?

冗談であればいくらでも言えた「世界」だが、真顔でやるとなると一大事である。まず、英文をすごくたくさん書かないといけない。運営の手間も海外が相手だと15倍くらいになる。あと、すげえ金がかかる。

でも、やることにした。多分この機会を逃すと、僕が世界大会を主催する機会は2度とない。「世界大会を主催する」の実績解除をする最後のチャンスである。

ニフティ30周年イベント

問題は、英語、運営、金。3つのうち最初の2つはわりと根性で何とかなる。問題は金である。ヘボコンがこれだけ各地で開催されているのは、低予算でできるからという理由も大きい。ただ、「世界(笑)」は低予算でできるけど「世界」はちがうのだ。会場に同時通訳が要る。機材だっている。せっかくなら審査員も海外から呼びたいので、その渡航費の負担もある。いくらバイトしても足りない。
ついでに通訳の話をすると、同時通訳を頼むというと単に通訳者を呼ぶイメージだが、同時にこんな腰まである機材ラックが運び込まれてくるのだ。
ついでに通訳の話をすると、同時通訳を頼むというと単に通訳者を呼ぶイメージだが、同時にこんな腰まである機材ラックが運び込まれてくるのだ。
このレシーバーをなくすとものすごく高くつく。おもわず口を逆三角形にして回収を呼びかける編集部・古賀さん
このレシーバーをなくすとものすごく高くつく。おもわず口を逆三角形にして回収を呼びかける編集部・古賀さん
金はかかる。うん、かかるんだ。しかし!

いいですかみなさん、ここで重要なお話があります。デイリーポータルZ並びにヘボコンは、老舗インターネット企業・ニフティ株式会社が運営しております。そのニフティ株式会社は、今年30周年を迎えました。そして、ヘボコンの世界大会はその30周年記念イベントの一つに採択された。つまり、予算がついたのである!
めっちゃ愛社精神が育った。まさに、With us, you can である。(ニフティのキャッチフレーズ)。みなさま、プロバイダはニフティ、格安携帯はNifMo、電気料金は@Niftyでんき、クラウドのご用命はNifty Cloudまでお願いいたします。

冗談ではない世界大会

予算さえ確保できればあとはもう僕が頑張るだけなのだが、頑張った話はここに書いてもしょうがないので割愛させてもらおう。一緒にヘボコン担当になった古賀さんにも手伝ってもらいつつ、まあとにかくがんばった。その甲斐あって、2016年8月7日、日曜日。世界大会は大盛況のうちにはじまり、そして約4時間の後に、幕を閉じた。参加チームは32チーム。日本からの22チームに加え、6カ国10チームが海外から参戦。ゲスト審査員はヨーロッパから来日、各国のヘボコンオーガナイザーもやってきて、これぞ「世界」という感じのイベントだった。
イベント後、集合写真の撮影風景。足元のゴミくらい片付けてから撮れよなーと言いたくなるが、それはゴミではなくロボットである
イベント後、集合写真の撮影風景。足元のゴミくらい片付けてから撮れよなーと言いたくなるが、それはゴミではなくロボットである
前置きが長くなった。この記事は、そんなヘボコン初めての世界大会、「ヘボコン・ワールドチャンピオンシップ 2016」のレポートです。

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