ロマンの木曜日 2016年9月15日
 

小川軒の「レーズンウィッチ」、食べくらべてみよう

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神奈川で生まれ育った私にとって、数ある名物のひとつが「鎌倉 小川軒」のレーズンウィッチ。しかし、大人になって目黒にも「レイズンウィッチの小川軒」が存在することを知った。

「似てるなー」とは思っていたのだが実はこのふたつのお店には創業者が遠い親戚という接点があり、そうしたレーズンウィッチ(お店によってはレイズンウィッチだったりレイズンウイッチだったりとカタカナ表記が違うが本稿ではレーズンウイッチに統一する)を扱う「小川軒」という名前の付いたお店は東京・神奈川に4種類あるということを知った。こ……これは大発見だ!

となると、それぞれのレーズンウィッチの味の違いが気になるというところ。そんなわけで今回レーズンウィッチの食べくらべを行うことにした。これがまた、大変だった。
1986年生。大人げない大人を目指し、日夜くだらないことを考えています。ちぷたそ名義でも活動しています。

「食べくらべが大変だった」というのにはいくつかの理由がある。
その1、「小川軒のレーズンウィッチは手に入れるのが大変」
その1、「小川軒のレーズンウィッチは手に入れるのが大変」
大変だった。正直のところ、ナメていた。この中だと「鎌倉小川軒」は大手デパートでも取扱いをしているため比較的手に入れやすく、特に苦労はせずに手に入れることができた。
「鎌倉小川軒」は横浜そごうに取扱い店舗があり、そちらで購入した
「鎌倉小川軒」は横浜そごうに取扱い店舗があり、そちらで購入した
場所は御茶ノ水駅からすぐ近く。改装中のようだった
場所は御茶ノ水駅からすぐ近く。改装中のようだった
「御茶ノ水 小川軒」も無くなり次第終了ではあるが残りの2店舗に比べれば入手は難しくない。問題は後の2店舗だ。
家族にも購入を手伝ってもらったが、「代官山店小川軒」は午前11時台で残り2個だったという
家族にも購入を手伝ってもらったが、「代官山店小川軒」は午前11時台で残り2個だったという
「代官山 小川軒」「巴里小川軒(目黒・新橋)」の2店舗は、午前中に売り切れることもあるという人気さだ。お店の位置もバラバラ、午前中に売り切れる店もある、レーズンウィッチの消費期限はだいたい5〜6日というところだったが、生菓子に近い食べ物のため購入後は「要冷蔵」だと店頭で念をおされた。ほぼ1日をレーズンウィッチを手に入れるだけに奔走したが、これがまた疲れた。
だいたい手に入れる難易度は体感でこんな感じ
だいたい手に入れる難易度は体感でこんな感じ
さらに「代官山 小川軒」に最初行った時、夏季休業でお休みだった。そういうのもあるのか……。そういう面でも、大手デパートにも入っている「鎌倉 小川軒」の手に入れやすさは抜きんでている。

小川軒の関係性とは?

頑張って手に入れたレーズンウィッチたち
頑張って手に入れたレーズンウィッチたち
お店の人たちに聞いた情報を総合すると、都内の3店舗、「代官山 小川軒」「巴里小川軒(目黒・新橋)」「御茶ノ水 小川軒」は3兄弟がはじめたお店だという。

長男、「代官山 小川軒」のレイズンウイッチ。
長男・「代官山 小川軒」
長男・「代官山 小川軒」
レーズンが美味しく、多めに入っているクリームとしっとりした生地とのバランスが最高だと感じた。10個で1200円(税別)。


次は次男の「巴里小川軒(目黒・新橋)」のレイズン・ウィッチ。
次男・「巴里小川軒(目黒・新橋)」
次男・「巴里小川軒(目黒・新橋)」
目黒の工場兼店舗に買いに行った。店舗数は2店舗だが入手難易度は高め。パイのように軽いサクサクの生地に目を見張った。生クリームのような濃厚なクリームがたっぷり入ったレイズン・ウィッチ。10個で1000円(税別)と他に比べ割安。


三男、「御茶ノ水 小川軒」のレイズンウイッチ。こちらは洋食屋さんの中で販売している商品なのだ。
三男・「御茶ノ水 小川軒」
三男・「御茶ノ水 小川軒」
御茶ノ水のレイズンウイッチはしっとりした生地に洋酒の風味が最高! 甘さ控えめの大人の味でお酒のつまみにもなりそう。個人的にはこれが一番好きなのだった。10個で1200円(税別)。


そしてどうやら三兄弟とは「遠い親戚」らしい、「鎌倉小川軒」。遠い親戚、まじか。
遠い親戚・「鎌倉小川軒」
遠い親戚・「鎌倉小川軒」
一口食べてさくっほろっとくずれるクッキーやサブレのような生地はその他のものとは大きく異なる。神奈川で生まれ育った私にとっては「懐かしい味」。10個で1200円(税別)。
パッケージの似て異なる感じが楽しい。
パッケージの似て異なる感じが楽しい。
とりあえず先だって家族や友人に協力してもらい食べくらべをしてみたのだが、これはぜひもっといろんな人の反応が聞いてみたい……。そしていくらおいしいレーズンウィッチとはいえ、4つを一気に食べたことで胃もたれが……。これ、カロリー考えるとちょっとこわいな。
大変だったところその2、「レーズンウィッチを一気に4つ食べるとものすごく胃がもたれる」
大変だったところその2、「レーズンウィッチを一気に4つ食べるとものすごく胃がもたれる」

食べくらべ開始

というわけでデイリーの集まりにおもむろにレーズンウィッチを持参した。
大量のレーズンウィッチを前に「身に余るぜいたく」「年に一度のパーティのようだ」といった意見が出た。
大量のレーズンウィッチを前に「身に余るぜいたく」「年に一度のパーティのようだ」といった意見が出た。
甘いものが好きなライターもそうでないライターも等しく小川軒の多様性に興味津々だ
甘いものが好きなライターもそうでないライターも等しく小川軒の多様性に興味津々だ
左上から時計回りに、「鎌倉」「御茶ノ水」「代官山」「目黒」。
左上から時計回りに、「鎌倉」「御茶ノ水」「代官山」「目黒」。
見た目でも生地の質感やアーモンドの有り無しや穴が開いているか開いてないかで差が見られる。
ちなみに開いてみるとこんな感じ。
ちなみに開いてみるとこんな感じ。
鎌倉は生地の色が薄い。代官山のものは他に比べてレーズンが多いのが見て取れる。
手に入れるまでが大変だった話を嬉々としているところ
手に入れるまでが大変だった話を嬉々としているところ
食べくらべは親戚「鎌倉」→三男「御茶ノ水」→次男「目黒(新橋)」→長男「代官山」の順に食べくらべる。
まずは「鎌倉 小川軒」レーズンウィッチから……。
まずは「鎌倉 小川軒」レーズンウィッチから……。

「鎌倉 小川軒」はサックサク

「うまい」「あまい」「でも思ったより甘くなかった」などの意見が出た。
「うまい」「あまい」「でも思ったより甘くなかった」などの意見が出た。
「鎌倉 小川軒」について出た感想。「子供が好きそう」「万人受けしそう」という意見が多く出た。
「鎌倉 小川軒」について出た感想。「子供が好きそう」「万人受けしそう」という意見が多く出た。

次は「御茶ノ水 小川軒」、ぜんっぜん違う。

「ぜんっぜん違う!」「別物だ」「生地のしっとり感が鎌倉のものとはまるで違う」という意見が出た。
「ぜんっぜん違う!」「別物だ」「生地のしっとり感が鎌倉のものとはまるで違う」という意見が出た。
「おいしいよ、これ」
「おいしいよ、これ」
鎌倉小川軒が万人受けのよさそうな、特にお子さまが好みそうな味に対して都内3店舗は特に大人に好まれそうなしっとりと高級感のある味となっている。
「大人の味」という意見が多く集まった
「大人の味」という意見が多く集まった

お次は目黒と新橋に店舗がある「巴里 小川軒」。

口の水分を奪われている顔
口の水分を奪われている顔
「クリームたっぷりでおいしい」という共通認識。3個分も食べると、わりと口の水分が奪われるので飲み物は必須だ。そしておなかがいっぱいになってくる……。
特筆すべきはクリームの存在感!
特筆すべきはクリームの存在感!

最後はバランスが最高な「代官山 小川軒」。

甘いもの大好きなライターべつやくさんが「食べ慣れてるからか、私はこれが好きです」という「代官山 小川軒」。
甘いもの大好きなライターべつやくさんが「食べ慣れてるからか、私はこれが好きです」という「代官山 小川軒」。
他に比べて多めのレーズンが存在感があり、「高級なお菓子」度が高くライター間でも人気だった。
バランスの良さに人気が集まった
バランスの良さに人気が集まった
「終えた後のポテトチップス超うまい」「ポテトチップスってこんなに美味しかったっけ?」。
「終えた後のポテトチップス超うまい」「ポテトチップスってこんなに美味しかったっけ?」。
ポテトチップスがうまい! 「レーズンウィッチ」はどれもとてもおいしいのですが、重量感のある甘いものを食べ続けた後は必然的に塩分が欲しくなる……。
ポップコーンから動かなくなる橋田さんのいい笑顔
ポップコーンから動かなくなる橋田さんのいい笑顔
甘いものがあまり得意でない橋田さんに至ってはポップコーンから一歩も動かなくなってしまった。みなさんご協力ありがとうございました……! 甘いものを大量に摂取した後のしょっぱいものはおいしい。

総論

4種類の小川軒、食べくらべに参加してくれた人たちにどれが一番好きかアンケートを取ってみた結果
4種類の小川軒、食べくらべに参加してくれた人たちにどれが一番好きかアンケートを取ってみた結果
多様性が見られる小川軒、どれが好みかという質問に関しては人によりばらけた結果となったのが興味深かった。甘いものを普段あまり口にしない人も多かったからか、今回は甘さが控えめでラム酒の味が強く感じられる「御茶ノ水 小川軒」に多く票が集まった。鎌倉小川軒は2位につけている人も多かったが、今回きいた中ではそれとはまったく違うおいしさの都内の3店舗に人気が集中した。
食べくらべはシートを使って記入してもらいつつ行った
食べくらべはシートを使って記入してもらいつつ行った
みなさん言うのは、「食べくらべをする前はレーズンウィッチの味の違いは自分にはわからないと思った。しかし結果的には味の違いがわかり、それぞれ違うおいしさだった」ということだった。

最後に

遅れて到着した藤原さんにも食べてもらったところ。「おいしいです」…「これもおいしいです」
遅れて到着した藤原さんにも食べてもらったところ。「おいしいです」…「これもおいしいです」
同じ「レーズンウィッチ」という商品に、それぞれのお店のこだわりを感じることができて楽しい食べくらべ。「身に余る贅沢のホームパーティ」は興奮のまま幕を閉じた。

ちょっと高級な手土産と言う印象の小川軒のレーズンウィッチ。食べくらべをしてみるまでは、自分にその違いがわかるとは思わなかった。食べくらべてみると、それほどまでに違いがあったのだ。

小川軒のレーズンウィッチは今回は予約なしでなんとか手に入れたが、確実に手に入れたいのであれば予約をおすすめします。おいしいよ!
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