ちしきの金曜日 2016年10月14日
 

70年前に出版された陸軍獣医学校研究部の本で雑草を食べる

野草を美味しく食べたいと思います!
野草を美味しく食べたいと思います!
雑草というものがある。その辺に生えている草のことだ。野草と書いた方が、印象はいいかもしれない。中には毒を持つものもあるけれど、食べることができる雑草も存在する。

ただどうやって食べたらいいか分からない。そこで1943年に出版された「食べられる野草」という本で料理してみたいと思う。この本は、陸軍獣医学校研究部が書いたもの。獣医さんが書いた本なのだ。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。
> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

1943年の本

野菜というものがある。体にいいから食べろ、と子供の頃から言われてきたと思う。ただ基本的には、お金を払わないと野菜を手にいれることはできない。野菜のようなものを、その辺で無料で採ることができれば、と思う。
そこでこれです!
そこでこれです!
1943年に出版された「食べられる野草」という本を手にいれた。この本は陸軍獣医学校研究部が書いたもので、そのタイトル通り、食べられる野草とその食べ方が記されている。もう70年以上も前に書かれた本だ。
とにかく古い本です!
とにかく古い本です!
1943年、日本は戦争中だった。序文を読むと、陸軍獣医学校研究部の多年の研究結果がこの本とある。また野草の利用がどれほど経済的に重要か痛感している、とも書いてあった。硬派な本なのだ。硬派なレシピ本なのだ。
レシピも硬派! 茹でて食す、とか!
レシピも硬派! 茹でて食す、とか!

野草を探す

この本を頼りに雑草を食べてみようと思う。70年以上前の本だけれど、生えている雑草は変わりないはず。料理法も簡単なので、料理が面倒な人でも可能だ。なにより無料で野草は手に入る。今だって経済的に素晴らしいのだ。
ということで、野草畑に来ました!
ということで、野草畑に来ました!
雑草を取りに土手を訪れた。野草だらけだ。畑と呼んでもいいかもしれない。また草はラテン語で「ハーブ」という。つまり、ここに生えているほぼ全てがハーブなのだ。急にオシャレである。
猫じゃらしを発見(エノコログサ)
猫じゃらしを発見(エノコログサ)
食べられます!
食べられます!
よく見かけるエノコログサも食べることができるそうだ。実をとって、すり鉢で擦って、粥にしたり、粉として用いたりするそうだ。普段見慣れている草も、食べようと思って見ていないので、食べられることに驚く。
カタバミ
カタバミ
食べられます!
食べられます!
カタバミも食べることができるそうだ。どうやって食べるのかと見てみると、「生食」とある。満州では、と書いてあるけれど、日本でもきっと生食で大丈夫だろう。一手間かけるにしても、茹でて水に水浸しにするだけ。簡単だ。
タンポポ
タンポポ
食べられます!
食べられます!
タンポポの食べ方は様々あるようで、生でも食べることもできるらしい。また根も茹でて米に混ぜたりするそうだ。コーヒーの代用にもなるとある。タンポポの万能っぷりがすごい。
オオバコ
オオバコ
食べられます!
食べられます!
オオバコを見つけた。こちらは肉と一緒に煮るといいそうだ。なぜいいのか、などの説明はない。過程ではなく、結果だけを求めた本なのだ。確かにそれでいい。美味しければいいじゃない、と確かに思うのだ。
シロツメクサ
シロツメクサ
食べられます! 
食べられます! 
シロツメクサも食べることができるらしい。花の咲く季節に、草冠にするくらいの使い道しか知らなかったけれど、汁物に浮かべたりしたらよいようだ。揚げ物等の種にもなり、栄養分も多いとある。
5つの雑草を採ってきました!
5つの雑草を採ってきました!

料理する

畑という名の土手から5種類の雑草を採ってきた。本にあるイラストと見比べたので、間違いなく食べられる雑草だ。今までも適当に採ってきた雑草を料理したことはあったけれど、今回は自信を持って食べられると言える。
料理します!
料理します!
本には詳しくの料理法は書かれていないので、なるたけ忠実に料理をした。生食とか、茹でるとか、ご飯に混ぜるとか程度なので、簡単に料理することができる。雑草を食べるというハードルは実は低いのかもしれない。
完成しました!
完成しました!
採ってきた雑草で定食を作った。タンポポの根と葉っぱを茹でてご飯に混ぜ、シロツメクサは汁物に浮かべた。オオバコは鶏肉と一緒に煮込み、カタバミは生でサラダにした。エノコログサは、ずんだ餅のように、お餅に乗せてみた。
ずんだ風のエノコログサ餅
ずんだ風のエノコログサ餅

実食です

見かけはとても美味しそうに見える。また雑草の栄養面を考えても、なかなか立派なもののはずだ。何より、安い。最近はまた野菜が高くなっているので、このような雑草の活用はありかもしれない。
味は普通ですな!
味は普通ですな!
味は基本的に普通だった。茹でたり、生だったりと基本的に難しいことをしていないので、それで普通の味なることはむしろ奇跡かもしれない。だって雑草だ。カタバミなんて生だ。安くて簡単なのだ。
カタバミは酸っぱい!
カタバミは酸っぱい!
ちなみにカタバミは恐ろしく酸っぱかった。私は苦手だったけれど、酸っぱいのが好きな人は嬉しいかもしれない。オオバコは美味しかったし、タンポポご飯は普通だった。シロツメクサも普通。一個だけ例外だったのは「エノコロクサ餅」だった。
まずかったね!
まずかったね!
エノコログサのページを見ると、一箇所も「餅にする」とは書いていなかった。私のオリジナルなのだ。オリジナルはダメだね、ということだ。その料理はまずくはなかった。オリジナルの「エノコログサ餅」だけまずい。この本の完成度の高さが分かるのではないだろうか。
獣医さんはすごい!
獣医さんはすごい!

平和を

エノコログサ餅を除けば、どれも普通だった。その辺の草を普通にまで持ってこれる方法が記された本なのだと思う。すごいことだ。序文にもあったように、経済的には本当に素晴らしい。あと、獣医さんの守備範囲が広い。動物だけではなく、人が食べる方も研究対象なんだとは知らなかった。
ハーブだらけで驚くよね!
ハーブだらけで驚くよね!
協力
多摩川源流大学
http://genryudaigaku.com/
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