はっけんの水曜日 2016年10月19日
 

レーザーカッターで燻製を作る!「普通じゃないプログラム」発表会

プレゼンにうっかりが混ざるのもご一興、な発表

発表では様々なうっかりからトラブルが起こるが、それも面白い方向に向かうのもこのイベントのいいところだ。

「世間的評価は下がるはずなのに逆に評価が上がるようなものを作りたい」という気持ちから、明治大学宮下研究室の山田開斗さんが開発したのが「呑めば呑むほどモテるくん」だ。
酒を飲むと音が鳴る楽器のシステムで、酔っ払うと人から引かれてしまうはずが、これを使うことで逆にモテモテになろうという夢のマシーンである。

ステージ上で飲むのは憚られたので発表直前にお酒を飲んだ山田さん。アルコールを検出するセンサーに息を吹きかけて検出されれば音が鳴るのだ。
息を吹きかける。後ろの画面がプログラムで、本当はこれで音が鳴るはずなのだが…。
息を吹きかける。後ろの画面がプログラムで、本当はこれで音が鳴るはずなのだが…。
…あれ、鳴らないぞ…!
…あれ、鳴らないぞ…!
ワンカップを少し飲んだだけでは、発表会場へ移動するまでの間に覚めてしまったようだ。もっと飲まないとモテないという過酷な作品であった。


そもそも設計にうっかりがあったのは明治大学宮下研究室の木崎駿也さん。
3Dプリンターでオリジナルの鍵を作りたい!ということで、チェーンを作った。

そこまではいいのだが、「普通鍵をかけないものにつけると普通じゃないぞ!」と考えて食べ物に付けた。
チェーンがかけられたヨーグルトとバナナ。なんだろうなこれは。
チェーンがかけられたヨーグルトとバナナ。なんだろうなこれは。
すぐ外れる!
すぐ外れる!

引っ張るとスポッと外れてしまった。
改良を重ねることでガッチガチに固められたバナナが生まれるかもしれない。前提が間違っている気もするのだが、期待大である。

実装のコール&レスポンス

明治大学総合数理学部現象数理学科のりゅうふじわらさんが作ったのは、難しい計算を犬が答えてくれる「いぬけいさんき」。
Twitterで式を入力すると答えを返してくれる。ただし犬語である。
Twitterで式を入力すると答えを返してくれる。ただし犬語である。
ゼータ関数というなにやら難しい関数の答えはこうなる。
ゼータ関数というなにやら難しい関数の答えはこうなる。
わざわざ犬語で答えてくれるので、我々人間にはわからない。
しかし、ABProには飛び入り参加というシステムがある。
思いついたら即実装!とある。
思いついたら即実装!とある。

他の人の発表を聞いて、さらにもうひとひねり出来そうであればその場で作って発表していいのだ。
そういうわけでこの犬語を人間語に変換するプログラムを書いたのが明治大学FMS学科1年生のMANOさんである。
エンジニアがよく使う、黒い画面で動くプログラムだ。
エンジニアがよく使う、黒い画面で動くプログラムだ。
えらく見づらくなって申し訳ないが、まずdogと入力して、次に犬語を入力すると、数字が返ってきている。 ちゃんと僕らでも読める答えになった。
りゅうふじわらさんの発表を見てすぐに、いぬけいさんきに色々な計算をさせて犬語の翻訳に成功したらしい。
こういうプログラムのコール&レスポンスがあるのがABProの醍醐味だ。技と技の応酬のようでかっこいい。
!
ちなみにりゅうふじわらさんは犬の国から来たという設定でしゃべっていたが、「我々人間は…あっ、我々じゃないですね、僕は犬なので。あなた方人間は…」とところどころで設定を無視してしまうのがおちゃめであった。

自由な「普通じゃない」作品たち

どんどんと普通じゃない作品が出て来るので紹介したい。
明治大学FMS学科の小渕豊さんが作ったのは、「DDR(ダンスダンスレボリューション)の十字パネルを移動に割り当てたら何が起こるかの実験」だ。題が長いし説明が難しいのだが、すごい発想だと感心したのでご紹介したい。

テレビゲームをするとき、僕らは十字キーでキャラクターを上下左右に動かす。ジャンルを問わず大体のゲームがそうだ。
しかし、ゲームセンターにあるDDRというゲームは下から出てくる矢印に合わせてこの十字キーを踏んで、ダンスをするというゲームになっている。十字キーという点で見ると、DDRは普通のゲームとは違うのだ。
そこで小渕さんは、DDRの十字キーに対して、普通のゲームと同じように上下左右の移動の機能を割り当ててみた。

何はともあれ実際の画面を見てもらう方が早いだろう。こちらです。
ここまではゲームセンターで見たことのある画面なのだが…。
ここまではゲームセンターで見たことのある画面なのだが…。
譜面が矢印に合わせてずれていってしまう!
譜面が矢印に合わせてずれていってしまう!
とうとう画面の外へ出ていってしまった。帰っておいでー。
とうとう画面の外へ出ていってしまった。帰っておいでー。
十字キーの部分自体が動いてしまってものすごく難しそう。傍から見る分には面白いのだけど。

何より面白いのは、2面以降は「十字キーを押すとキャラクターが移動する」という普通のゲームの要素を活かして、障害物を避けるゲームも同時にプレイするようになっているところだ。
四方八方から飛んでくる障害物を避ける(しかも音ゲーをプレイしながら!)。
四方八方から飛んでくる障害物を避ける(しかも音ゲーをプレイしながら!)。
「それぞれは簡単なゲームですが、組み合わさると一気に難しくなる。そこが面白いと思った」と語った小渕さん。
確かにとんでもなく難しそうだと見て思った。これも新しい発見だ。
ドラムを叩くと右手と左手で同じリズムを叩いてしまう僕には無理そうだ。


「夢に向かって」という壮大な題名で発表したのは明治大学宮下研究室の@gutugutu3030さん。
アニメで敵が空中から次々と剣を飛ばしてくるのを、主人公が捌くかっこいいシーンがある。これをやるのが夢だそうだ。

しかし空中から剣を飛ばしてくる敵は現実にはいないし、わざわざ剣を投げてくれる人を用意するのは大変だ。
そこで彼が作ったのは、剣が自動で飛んでくる装置だ。これなら1人でも夢が叶えられる。
さらに自分が剣を振るのに合わせて、向こうから剣が当たりに来るようにした。
さらに自分が剣を振るのに合わせて、向こうから剣が当たりに来るようにした。
こうして夢を安全確実に叶えられる、えらく大掛かりな装置が出来た。
果たして彼の夢はどうなったのか。かなり頑張っているので、この動画はぜひご覧いただきたい。
ちゃんと捌けていたところ。かっこいい!
ちゃんと捌けていたところ。かっこいい!

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