はっけんの水曜日 2016年10月26日
 

ユーシンブルーっていうけど、けっこう緑色だぜ

なんか最近はやってるらしいですね、ユーシンブルー。
なんか最近はやってるらしいですね、ユーシンブルー。
神奈川にどかんとそびえる丹沢山塊。神奈川県の北側を大きく覆い、西の端っこは山梨と静岡の県境にも接している。

そんな丹沢のやや西側、丹沢湖の奥に『ユーシン』という場所があり、青い水をたたえるダム湖があるという。
あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。 1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。
> 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内

ユーシンブルーが流行ってるのらしい

僕が初めてユーシンブルーを見たのは1年半前、2015年の3月。西丹沢の山に仲間と登り、檜洞山、蛭ヶ岳、丹沢山、そして宮ヶ瀬と縦走しようとした時だ。

二日目の天気が悪く、不安要素がいくつかあったので途中でコースを変更してユーシン渓谷に降りた(蛭ヶ岳から丹沢山の途中で降りた)。

長い林道をひたすら下ると、青い水を貯めたダムがあった。
玄倉ダム。このときは水がまぁまぁ溜まっていたので、それなりに青かった。
玄倉ダム。このときは水がまぁまぁ溜まっていたので、それなりに青かった。
随分青いな、と思って写真を撮っておいた。あとで、それが『ユーシンブルー』と呼ばれていて、ハイカーに人気があるのだと知った。

ちょうど紅葉シーズンだし、きっと今のユーシンブルーを見たい人もいるだろうと思い、また行くことにした。

新松田からバスで45分

公共交通機関で行くなら小田急線の新松田駅から富士急バスで45分程度。本数が少ないので時間は事前に調べておかなければならない(時刻表はこちら)。

今頃は日が短いので、遅くとも新松田駅9:35に乗りたい。9:35発で玄倉に10:19着。次は2時間後になってしまうのでちょっと厳しい。
玄倉バス停。トイレと雑貨屋さん、近くに駐車場があります。
玄倉バス停。トイレと雑貨屋さん、近くに駐車場があります。
バス停の近くには無料の駐車場があるので自家用車で来る事も可能だが、台数に限りがあるのでそこは注意。路駐などしないように。

また、玄倉林道にはゲートがあり、一般車両は通行禁止となっている。ゲート前に路駐しちゃう人もいるらしいが、落石で車を壊したくないなら玄倉の駐車場に停めるのが無難だ(林道は落石が非常に多い)。
せっかく駐車場があるんだから、ここに停めて歩きましょう。
せっかく駐車場があるんだから、ここに停めて歩きましょう。
バス亭の近くにある玄倉商店。

ソフトドリンクは売ってるが酒類は売ってないのと、カップ麺は売っているがお湯はくれないので自分でお湯を沸かさなければいけない。そして店頭でバーナーを使って沸かすのは禁止だ(八方ふさがり)。
この辺で唯一、食べ物や飲み物を買えるとこ『玄倉商店』。
この辺で唯一、食べ物や飲み物を買えるとこ『玄倉商店』。
また、玄倉商店は観光案内所じゃないのでお店の人にユーシン渓谷についてあれこれ聞いたりしないようにしてほしい(事前に調べて行こうぜ!)。
バス亭の近くにあるトイレ。このあと、公衆トイレは3時間歩いたところにあるユーシンロッジにしかないので済ませておこう。
バス亭の近くにあるトイレ。このあと、公衆トイレは3時間歩いたところにあるユーシンロッジにしかないので済ませておこう。
トイレの先にある丹沢ビジターセンター。なんと閉館していた。ここにベンチがあるので、帰りにちょっと借りてお湯を沸かしてカップ麺を食べた。
トイレの先にある丹沢ビジターセンター。なんと閉館していた。ここにベンチがあるので、帰りにちょっと借りてお湯を沸かしてカップ麺を食べた。

結構大変なんよ

ちなみに、一応のゴールであるユーシンロッジまでは片道9.5km、往復19kmある。

所要時間は約7時間。体力に応じて途中で引き返すようにしよう。玄倉ダムでブルーを堪能して帰るだけなら4時間半で済む。

確かに登山ではないし、舗装路も多いが街の感覚そのままで行っていい場所ではない。
バス亭にある案内板。要は『舐めるな』って書いてある。
バス亭にある案内板。要は『舐めるな』って書いてある。
色々と注意書きがあるが、実際、驚くほど軽装の人も多かった。街じゃないんでね、少しは考えましょうね。
色々と注意書きがあるが、実際、驚くほど軽装の人も多かった。街じゃないんでね、少しは考えましょうね。
あとで地元の人に話を聞いたら、16時過ぎに歩き始める人とか、真っ暗な中明かりもなしで歩いて来る人とか、危ない人が多いそうだ。「関わりたくない」と言っていた。
せめてライト、飲み物、食べ物、歩きやすい靴など、最低限の装備は持ちましょうね。
せめてライト、飲み物、食べ物、歩きやすい靴など、最低限の装備は持ちましょうね。
「ネットで流行ってるの?困ったもんだね」と言ってる人もいた。

話を聞きながら内心『すんません、ネットに載せるつもりで写真撮りに来ました』って思ってた。心苦しいので注意点を長々書いた。

みんな!地元の人に迷惑かけんなよ!
丹沢湖に掛かる玄倉橋。
丹沢湖に掛かる玄倉橋。

準備が出来たら出発

トイレや水の補給をして、準備が出来たら北に向かって進む。すぐに玄倉橋が見えてくるので、左に見送って直進。一般車両通行止めのゲートがある。

もうその辺からは山側は崖になっており落石の危険性はけっこう高い。崖の真下を歩かないとか、危険な場所で休憩しないとか落石の音に注意するとか、基本的なリスク管理は知っていなければいけない。

当たったら死ぬよ。
丹沢湖自体けっこう水が綺麗なので、わざわざ青い水を見にユーシンまで行かなくてもいいような気もする。
丹沢湖自体けっこう水が綺麗なので、わざわざ青い水を見にユーシンまで行かなくてもいいような気もする。
筆者の格好はこんな感じ。装備としては登山と大体同じです(野宿の都合もありますが)。
筆者の格好はこんな感じ。装備としては登山と大体同じです(野宿の都合もありますが)。
玄倉川は堰堤が多く、その近くは水が深いので青く見える場所がけっこうある。
玄倉川は堰堤が多く、その近くは水が深いので青く見える場所がけっこうある。
玄倉川と言えば、1999年に起きた水難事故が思い出される。

18人の子供や男女が大雨の中玄倉川の中州でキャンプをし、最終的に全員が流され、13人が亡くなった(詳しくはコチラ)。

その影響だろうか、各所に増水の危険を知らせる看板が立っていた。
正直、雨が降ってるのに中州でキャンプとか頭おかしいとしか思えないですが。
正直、雨が降ってるのに中州でキャンプとか頭おかしいとしか思えないですが。
こういう中州は増水したら簡単に水の底に沈む。草が生えてないところは普段から水が流れやすいということだ。
こういう中州は増水したら簡単に水の底に沈む。草が生えてないところは普段から水が流れやすいということだ。
玄倉川及びユーシン渓谷はアクセスがいいので都会の感覚で来てしまいがちだが、増水や落石、熊の出没など様々なリスクがあることは知っておきたい。

と、脅かしたところで先に進みます

散々脅かしたが、道は非常に歩きやすい。ほとんどは舗装されており、舗装されていない部分も車が通れる程度の凹凸である。

歩きやすいが、ハイヒールやパンプス、サンダルは適していない(なにせ距離が長い)。せめてスニーカーくらいは履いてこよう。
だいたいこういう道。
だいたいこういう道。
場所によっては直射日光を浴びるので帽子や水も持つように。  
場所によっては直射日光を浴びるので帽子や水も持つように。  
右は崖、左も崖。道に落ちてる石はみんな上から落ちてきたものである。
右は崖、左も崖。道に落ちてる石はみんな上から落ちてきたものである。
特に危険な場所はこういうトンネル(?)がある。
特に危険な場所はこういうトンネル(?)がある。
大人の頭大の石もわりと落ちており、頭に当たったら即死である。かなりの部分に落石防止のネットが張られているが、ない部分もあるので本当に注意して欲しい。

(こういう事、他のサイトではあんまり書いてないので重ね重ね書いた)

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