とくべつ企画「できたて原稿大会」 2016年11月4日
 

都庁の落書きが盛り上がっている

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東京の都庁には、展望室がある。
展望室からは東京の街が一望できるわけだが、その窓の手前のフチの所にて。ワンパクな観光客によって、落書きが書かれて(刻まれて)いたりする。
実は約10年前にも、そんな落書きを紹介したことがあったが、
新都知事が誕生し、今まさに盛り土のように都庁が盛り上がっているので、そんな落書きは今どれだけ盛り上がっているのか、調べてみたいと思う。

※この記事はとくべつ企画「できたて原稿大会」の1本です。
多摩在住のイラストライター。諸メディアにおいて、フマジメなイラストや文章を描くことを専門としながらも、昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしたりするなど、波乱の人生を送った後に、新たなるありのままの世界へ。そんなデイリーポータルZでのありのままの業務内容はコチラを!
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新宿のニフティ本社を起点に、一日で一気に記事を作ることになったわけだが、「新宿と言えば都庁」という多摩市民ならではのステレオタイプに基づき、僕は都庁に突入してみたいと思う。
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と、そびえたっているわけだが、うっすら東京五輪モードなのには目もくれず、
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さっそく展望室まで登ってみると、
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あいかわらずスゴイ景色。
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こんな所に居たらムスカみたいなヤツが生まれてくるのもわかる。
そして以前よりとりわけ感じるのは、外国人観光客の異常な多さ。もはや「YOUは何しに都庁へ?」が成り立つほど。
ちなみに、東京の街を眺めながら英会話している外国人一行を背後からリスニングしてみたところ、
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「こんど佐渡にピクニックに行こうと思っている」「いいね!」とのこと。佐渡だいぶ遠いよ、と言おうと思ったが、言わなかった。
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そんな形で、人々が窓の外に広がる遠方へと目を向けるなか、ひとり窓の手前のフチの部分をガン見し続ける男、
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我ながら怪しい。でもこういう所にたくさん落書きが描かれがちなのだから仕方がない。
と、世間体を気にせずガン見していたわけだが、ここで、以前とは違うある衝撃の事実に気がついた。
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!!! なんかピッカピカになっている!? 落書きがほぼ初期化されている!!?
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な、なんやてぇーーーーーーーっ!! 前はココに落書きむっちゃあったやん!なんでキレイに消しちゃってんねん!!
さすが新都知事!の仕業かどうかはわからないが、一般的にはいいことだけど僕的には困る。
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が、そんな突撃取材ならではの逆境にも負けず、あらためてつぶさに見てみると、そんな現在にもなんとか残り続けていた落書きはいくつかあったので、特にグッと来たものを今回は紹介したいと思うッ!!
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●落書き都庁1F
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まずはこちら、スパーギタリストたけし! いきなりなんだかよくわからないが、ヘボい少年漫画のタイトルのような勢いは素晴らしい。
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●落書き都庁2F
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参上!も厳しいが、この絶叫フキダシで囲んでしまったのが、また厳しい。もっとしめやかに。
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●落書き都庁3F
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同じ人物が描き刻んだものと思われるこれら日付け、だが、来すぎである。これほぼ2か月に一度来ている。
かなりの顧客。景色ってそんな変わるのか。ちなみに僕が2か月に一度の頻度で行くところは、南大沢のアウトレットである。
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●落書き都庁4F
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そして、かすかに読み取れたのが、このアルシンド。なぜ今アルシンド。
ちなみにアルシンドとは、かつて「アルシンドに、なっちゃうよ」という自我に関する名言を残した実存主義の哲学者、ではなく、鹿島アントラーズで活躍した薄毛のJリーガーである。毛同様のうっすら感は良い。
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●落書き都庁5F
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好きだよ。そうですか。こんなところに書かないで、口頭で言え。でも、伝わったよ。
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●落書き都庁6F
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クリスタル。なんで書いた?これ。そんなテストにも出ないし、練習するほどの単語でもないし。でも勉強熱心なのならいいね。
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●落書き都庁7F
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タブレット的な枠組みの中に、記念日的に描かれている、15/12。15月12日。多いね。
スティーブンキングの小説にそんなタイトルのがあるから、きっとそれであろう。
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●落書き都庁8F
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カップルが多いのか、いわゆる相合傘は数多く描かれていた。昭和なのか。
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●落書き都庁9F
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そんな相合傘だらけの一方輝いていたのがこちら、一人傘である。つまりはこれただの雨の際の傘である。ただ寂寥感は評価できる。
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●落書き都庁10F
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Dolf? ドルフ? かつてドルフラングレンというスタローン、シュワちゃんに続く3代目マッチョスターとして名を馳せそうになって馳せなかった俳優がいたが、その本人だろう。
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●落書き都庁11F
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11じ。日にちを書き刻んでしまう人が多いなか、時間を刻んだオリジナリティは評価されていいだろう。何の評価だかはよくわからない。
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●落書き都庁12F
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修学旅行、と。まぁ修学旅行でこの都庁に来たのだろうが、既成事実を端的に伝えられても、とは思う。でも仕事では大切である。
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●落書き都庁13F
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併記されているのだが、不変の左の男に比べ、右の「みさと」が「みったん」に変わっているのが気になる。「ピチュー」→「ピカチュウ」のような進化だと思いたい。
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●落書き都庁14F
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叶うといいな、とのことだが、わざわざ書くな。心の中で思え。きっと、叶うから。
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●落書き都庁15F
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シャツ。なぜこの地でこれを書いたのだろう。さてはこの展望室から洗濯したシャツをしまい忘れたのが見えたのだろう。
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●落書き都庁16F
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えび。食べたかったのかな。
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●落書き都庁17F
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お、ついには絵までも! なんとなく「幽遊白書」の蔵馬に似ている。が、デッサンは狂っている。今後の画力向上を期待したい。
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●落書き都庁18F
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福井県。福井も多摩である。
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●落書き都庁19F
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怖い。その質感もあいまって悲壮感がパない。見ちゃいけないやつのよう。でもこれどこに帰って来ればいいのだろう。
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●落書き都庁20F
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読めない。
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と、都庁の落書き、今ではこんな感じで盛り上がっていたわけであるが、基本的にはどこもピッカピカになっていて、とてもキレイな展望室になっているので、みんなもぜひ足を運んでみるといいでしょう。ではまた。

はい。以上いかがでしたでしょうか今週の「僕の都知事はマック赤坂」。東京五輪に向けてみんなで都政を支えていけたらと思いましてどうぞよろしくお願いいたします。
それどころじゃなかった。
それどころじゃなかった。
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