特集 2016年11月5日

10月の記事ベスト5&なんだって趣味は「沼」

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石川です。11月です!11/11はポッキーの日として有名ですが、別にトッポの日でもいいですよね。端的にいうと棒の日です。あるいは棒状の日。我々は日ごろいろんな棒にお世話になってるじゃないですか、箸とか、ペンとか、柱とか。だから棒に感謝してみるのもいいんじゃないでしょうか。棒感謝の日。あるいは敬棒の日。
「とりとめもないとはこのことか」といった感じの余談から始まりましたがこの記事は総集編です。10月の記事を振り返りますよー。
インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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PVランキング

アクセス数のランキングです。ものすごいパッションで路線図を作る人、興味本位で毒虫に噛まれ続ける人、アメリカ人をやめるかどうかで悩む人。人生いろいろだなーというランキングとなりました。
北海道から沖縄まで、鉄道という鉄道はほぼ全て網羅して路線図に落とし込んであるアプリがある。
最近自分がアメリカ国籍を持っていることが発覚した。アメリカ人をやめるかどうか、領事館へ面談に行ってきた。
毒グモに咬まれないようにという注意が流れることがあっても、実際咬まれたらどうなるのかは不明なままだ。疑問を実践によって解決した。
「海外旅行に行きました」とSNS投稿される写真はかっこいいが実際に行くのは大変だ。近場でなんとかならないだろうか。
サイト開設14周年記念として集めた155本のかっこいいの記事をカテゴリ分けしてダイジェストにしました。これであなたもかっこよくなれる!

SNSランキング

TwitterやFacebookなどのシェア数のランキングです。PVで上位だった人生たちに食い込んできたのがまさかの柴犬大根おろし。ちなみにヨシダプロは過去に柴パンも作っておりますので、あわせてご覧ください。
北海道から沖縄まで、鉄道という鉄道はほぼ全て網羅して路線図に落とし込んであるアプリがある。
うちの柴犬を見ていたら、醤油をかけた大根おろしに見えて仕方がなくなったので、「柴犬おろし」を作ってみた。
毒グモに咬まれないようにという注意が流れることがあっても、実際咬まれたらどうなるのかは不明なままだ。疑問を実践によって解決した。
口の中でとける肉が肉ではなく脂なのとおなじように、とろけるプリンはプリンではない、かたくあってこそプリン!
最近自分がアメリカ国籍を持っていることが発覚した。アメリカ人をやめるかどうか、領事館へ面談に行ってきた。
次はライター西村さんへのインタビューです。
いったん広告です
北海道から沖縄まで、鉄道という鉄道はほぼ全て網羅して路線図に落とし込んであるアプリがある。

腰の痛むなか路線図の話を

古賀「西村さんこんにちはー」

西村「腰がメチャメチャ痛くて、動きがジジイですわ。」

古賀「おや!ぎっくりですか???」

西村「ぎっくり腰ってこういうことなんですかね。右足の付け根から腰がメチャメチャ痛くて動けなかったんです。」

古賀「それ通院案件では」

西村「そうかなやっぱり。何科にいけばいいかとかもわっかんねえんだよなー」

古賀「整形外科かなー」

西村「腰痛いと仕事できないというのがわかりました」

古賀「どうかお大事に…。しかしどうでしょう、腰は痛くても路線図は好きですか」

西村「そうつなげますか」

古賀「シームレスにつなげたつもりです」

西村「腰痛いから路線図嫌い! とはなんないと思いますね。」

古賀「そうですよね、私も腰は痛くともおはぎは好きですね」

路線図アプリをほめまくってきた

古賀「路線図アプリの記事がすごく人気だったんですよ、10月。たしかに素人目でもすごさがわかりました。」
その名もずばり「路線図」というアプリがすごい
その名もずばり「路線図」というアプリがすごい
西村「ダウンロード数が4倍になったっていってましたね。」

古賀「おお、貢献させていただけたならファン冥利につきますね。インタビューした開発者の横山さんがすごい方だったんですねとにかく。」

西村「横山さんすごい方ですね。(1人での開発期間)2年ですよ。」

古賀「執念ですよね。」

西村「路線図ずーっと描いてんですから。」

古賀「JR公式をしのぐのではという描画もありました。」

西村「公式のやつは、たぶんデザインの変更が難しいんでしょうね。印刷物とかもあるから。だからまあ、仕方ないと思うんです。そこは、アプリのデータをアップデートすればいい身軽さですよね」

古賀「そうか、公式の動きのとりづらさというのもあるんですね。終始もりあがってましたが、取材時の現場の様子ってどんなでしたか」

西村「まったくあの感じですよ。井上さんとぼくとで、とにかく「ここがすごいい」「あそこがいい」ってほめまくるという。好きなもの、誉めにいくの楽しいですよね。」

スイッチバックがちゃんと路線図に書いてある

西村:われわれ路線図ファンは路線図気になってるやつ、そんなにいねえだろうっておもってたんですけど、けっこうみんな気にはしてたんですね。好きとか嫌いとか別にして、普段みるから。

古賀:土地の話なのでおもしろいんですよね、なにかしらゆかりがありますもんね。自分だったり知り合いの誰かが住んでたとか。
またこの話をしちゃうんですが、西武線の飯能が私の地元で、スイッチバックが路線図上にちゃんと書いてあるという話が出るとやっぱりわってうれしくなるような。
地元の話が出ると誰もがうれしくなる
地元の話が出ると誰もがうれしくなる
西村「飯能のはね、あそこいいですよね。秩父からレッドアロー乗ってると、ここでスイッチバックすんのかよ! ってなりますよね。」

古賀「秩父~池袋間の特急で飯能から先進行方向が変わるという。」

西村「こっから後ろ向きかよーって」

古賀「そうそう、途中から座席が後ろ向きになっちゃう。私はあれ、強い気持ちで席回転させてました。そうすると後ろの人も回転させるという流れを作る。」

西村「雰囲気の醸成が大切なんですね」

古賀「1回うしろのおじさんが席を回転させてくれなくて、飯能から池袋まで知らんおっさんと向かい合っていきました。」

西村「いい思い出だ」

干し芋に路線図を描こう

古賀:セールスの中尾さんもよかったですよね。おいも。

西村:あれ、ぜったい干し芋ですよ。
「おいも」としての路線図
「おいも」としての路線図
古賀「確かにいわれてみるとそうなんですよ。芋好きとしてあせりました。」

西村「中尾さん、出身聞き忘れましたけど、茨城の可能性ありますね。干し芋に路線図描き込みましょうかね。いちばん東北地方っぽい干し芋探して。」

古賀「一気にわかんない感じになってませんかそれ。」

西村「人に伝わらないこともね、やってみないと。」

古賀「なにごとも挑戦ですね。芋に路線図書くのも挑戦です。」

「索道」という葛藤

古賀「路線図のアプリ、ケーブルカーとか書いてあるのちょっとすごいですよね。」
ケーブルカーやロープウェイが書き込んである
ケーブルカーやロープウェイが書き込んである
西村「もちろん全てではないと思うんですけど。索道は鉄道グレーゾーンなんですよね。今確認したら、松山城のリフト書いてありましたね。」

古賀「松山城にリフトあるのか。」

西村「ふもとから天守閣にいくリフトがあるんですよ。」

古賀「「索道」って言葉自体はじめて聞きました。」

西村「索道、たしかロープを使って移動するやつはそう呼称するのかな。」

古賀「「索道(さくどう)は、空中を渡したロープに吊り下げた輸送用機器に人や貨物を乗せ、輸送を行う交通機関である(Wikipediaより)」とありました。」

西村「ロープウェイはまだ分かるんですが、リフトはちょっとどうなのっていう葛藤がマニアにあるんですよね。」

古賀「井上さんも記事でおっしゃってますが、スキー場のリフトとかも入ってきちゃうんですもんね。」

西村「そうなんですよ。法的には鉄道の法律で運用されるから鉄道と言えなくもないけど。レールがないと……というね。」

古賀「なんとなくですが伝わります、その葛藤。

西村「それも仲間にいれんの? っていう。
切手マニアが、フレーム切手を切手にいれるかどうか葛藤するのと同じかな。わかりにくい例えですけど。」


古賀「フレーム切手……?」

西村「あ、すんません忘れて下さい。」
西村さんは切手ファンでもある(こちらの記事より)
西村さんは切手ファンでもある(こちらの記事より)
古賀「いや! 各趣味界にある葛藤なんだなというのは分かりました。
私EDM好きなんですけど、そうするとEXILEとかもそろそろ聴かなくちゃいけないんですよね、そういうことかな、違うか。」


西村「あ、それ、そういう例え待ってました。」

古賀「どんな世界にもある「それも仲間か~、どうすっかな~、押さえとくべきかな~」というやつはありますよね。」

西村「マニアの境界問題はけっこう深刻な問題をはらんでるかも。ダムとかだって、田んぼの堰好きでしょって言われたら、萩原さん困るでしょうね……あ、でも萩原さんなら好きかもしれない。」

古賀「あ~!その話このあいだ萩原さんの取材同行したときちょっと聞きました。萩原さんは堰もお好きみたいです。」

西村「好きなんだ! 凄みあるなー。」
田んぼの堰とはちょっと違うかもしれませんが萩原さんの記事に「気になる堰、そして円筒分水へ」というのがありました
田んぼの堰とはちょっと違うかもしれませんが萩原さんの記事に「気になる堰、そして円筒分水へ」というのがありました
古賀「ファンの凄みですよね。路線図ファンもきわのきわまで攻めるとリフトにいくのか。」

西村「たぶん、路線図の山登り切ったら、その先に「リフト」があるんでしょうね。リフトか……と、つぶやきながらそっちに向かう……。」

古賀「ああ、「ウォーリーを探せ」でひととおり探すと最後のページに「最初のページに戻ってこれもさがしてね!」みたいに書いてあるやつだ。」

西村「まだやんのかーっていう。」

古賀「終わらないんですね、趣味の世界は。」

趣味の沼

西村「こういうの「沼」って言うんですよね、最近。」

古賀「あー、言う言う。路線図沼。」

西村「この前書いた風景印の記事で、感想のツィートみたら「これ沼だから」ってけっこうみんなつかってて。ほうほうって思いました。
路線図も沼ですよ」


古賀「なんだって趣味は沼ですな。」
なんだって趣味は「沼」だから気をつけろ!
なんだって趣味は「沼」だから気をつけろ!
西村「沼なんです。」

古賀「話を手元に寄せてしまって恐縮なんですが、EDMはEXILEみたいなJ-POP方向と、あともういっこ、アニメ方向にも伸びるんですよ。」

西村「あー、はいはい。」

古賀「EDMファンやってるあいだにアニメに詳しくなる人多いみたいです。これめちゃ沼っぽい。」

西村「EDM、このまえyou tubeで聞いてみたんですけど、けっこうきらいじゃなかったなー」

古賀「フェス行きましょう。」

フェスといえば路線図ナイト

西村「フェスね。」

古賀「路線図フェスってありそうだな、なんか」

西村「路線図ナイト(東京カルチャーカルチャーの路線図ファンイベント)はまた12月にありますね。」

古賀「路線図アプリの横山さん出ていただきたいですね!」

西村「ナショナルジオグラフィックから世界の路線図の本出てるんです。ナショジオの人も呼ばないとだめですね。」

古賀「イベントをご期待いただきつつ、では最後に西村さんから路線図に向けて一言お願いします」

西村「なんだろう。

路線図サイコー

頭おかしいひとですね。」
次は井口さんへのインタビューです。
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LINEのスタンプの中に見たことのない食べものを発見した。食べてみたいぞ、謎の食べもの。

本当はスティッコン

石川「めちゃくちゃ基本的な話から入っていいですか。このスタンプどこで見られるんですか?LINEあんまり使ってなくて…」

井口「スタンプのところで、左下で公式と買ったものなどで切り替えられるのですが、そちらで見ることができます!
ちなみに、これ、本当はスタンプじゃないようで…」


石川「あ、絵文字のところか!ありました!」

(発言するところの顔のアイコン→上のタブで「絵文字」→右にスクロールしてハンバーガーのアイコン)

石川「あったあった。謎の食べ物まだいっぱいありますね。数がめちゃくちゃ多い」

井口「公式さんによるとこれ、スタンプじゃなくスティッコンって呼ばれてるものなのだそうですー。」
公式見解
公式見解
石川「スティッコン!」

井口「絵文字としても使えるし、一個で送るとスタンプっぽくも使えるという…!」

石川「便利。便利なのに使い道がなさそうな絵柄なのいいですね!ちなみに未調査で気になってる食べ物が出てきましたが…」
未調査の気になる食べ物一覧
未調査の気になる食べ物一覧
井口「これを食べに行きたくて…。左側から2個目は当日行くつもりだったんですが、昼休み時間に泣いたのですー。」

石川「これなんだろう…」

井口「左から2個目はギリシャ風サラダなんですが、それが食べられるお店が夕方17時からで、順番的に微妙でやめちゃったんですよ」

石川「白いのはチーズ?あとオリーブとトマトかな。一番最初の赤いのも気になります。果物くりぬいて何か詰めてるのかな…。あと下段最後のやつの真ん中に乗ってる紫のも謎。
一番右のはケバブ的なやつでしょうか。」


井口「一番右は読者の方からたくさん情報いただけて、Pulled PorkサンドイッチというアメリカのBBQ定番料理だそうです。読者の方からメールをいただくというのも初めてその時にあり、そこでやっぱりデイリーの影響力はすごいなと思いました。」

石川「あ、記事の最初に出てきたやつですね。「引かれた豚肉サンドイッチ」」

井口「そうです引かれた豚肉サンドイッチ。ハードロックカフェにあるそうなので食べに行きたいです。」

石川「意外なところに。
そういえばフライデーズに行ってるのも意外でした。もっと各国料理みたいなところばっかりめぐることになるのかと思ったら、意外に「ここよくあるぞ」っていう店で」


井口「フライデーズのモッツァレラスティックは間違いないので食べてほしいです!調べているうちにアメリカのマックではサイドメニューであるということがわかったのですが、日本でも置いて欲しいですねー。」

嘔吐のバリエーション

石川「話変わるんですけど、Facebookのスタンプ使ってます?」

井口「ねこは一応いれましたが他はあまり…GIFとかはたまに使いますー」

石川「Facebookのスタンプって吐いてるやつが異常に多くて」
豊富な嘔吐のバリエーション
豊富な嘔吐のバリエーション
井口「吐しゃ物になんだかこだわりを感じますね」

石川「そう、吐しゃ物の色がアメリカのセンス。ケーキの色と同じセンス。
これはちょっと記事では掘りようがないんですけど、僕の「気になってる」です。」


井口「ふくろうのやつ、3色とか歯磨き粉思い出しますね。アクアフレッシュ。」

石川「このアクアフレッシュめちゃくちゃ輝いてるんですよ。
「3色に吐きたい」ですかね。記事にするとしたら。アクアフレッシュのチューブを参考に…」


井口「いいですね!!!いいですね!!!なんで吐しゃ物の定番として緑が選ばれてるかも気になってしょうがないですね。最初はなんなんでしょうね。」

石川「イラストレーターに聞きたい案件ですね」

井口「「三色に吐きたい」、14周年のネタにもうってつけでしたね…」

石川「井口さん3日のネタ(その日に撮影して記事書く特別企画)に使ってもいいですよ」

井口「誰も得しないんでやめておきましょう…」

「嫌い」というパッション

井口「私、はじめてあった人に「好きな食べ物」を聞くよりも「嫌いな食べ物」を聞いた方が楽しいのでは?って最近思ってたりします。」

石川「あーそうですね、即答できるし。」

井口「みんな好きな食べ物よりも嫌いな食べ物についての方が饒舌になるじゃないですか。あれが好きで…」

石川「大人になると本当に食べられない食べ物ってあんまりなくて、嫌いっていうのがなんか味覚よりも信念の問題になってきますよね。
別に食べようと思えば食べられるんだけど、悪口はいくらでも言える、みたいな。
井口さんの嫌いな食べ物あります?」


井口「つってもあんまり嫌いな食べものないんですが、場末の定食屋についてくる妙に赤かったりするおしんこが苦手です。」

石川「赤いおしんこ??赤みがかってるってことですか?ほんとに真っ赤?」

井口「食べられることは食べられるけど嫌だから食べないみたいな。
なんか「絶対着色料使ってるでしょ!」みたいな赤いビシャビシャしたおしんこがあるんですよ…」


石川「赤いビシャビシャ?」

井口「おしんこってもとは野菜だからヘルシーなはずなのに変な色がついてて絶対人工的なやつじゃんって思うとなんだか許せなくて」

石川「あはは、本来の趣旨と違う!っていう。グミが極彩色なのはいいけど野菜は!」
おしんこの写真はなかったので、井口さん一押しのフライドモッツァレラの写真をどうぞ
おしんこの写真はなかったので、井口さん一押しのフライドモッツァレラの写真をどうぞ
井口「グミはいいけど野菜は許せないですね!
小さい頃リンゴが苦手だった時はリンゴのこと粉っぽいって言ってたんですけど、それって今から考えるとすごいな、今はない感覚だな、って思います。」


石川「あーいいですねそれ、いい話。
りんご一般が粉っぽいとは思わないんですけど、たまに粉っぽいりんごないですか?
たぶん品種だと思うんですが。小さいりんごとか粉っぽい気がする。ひめりんご?」


井口「そうそうあるんですよね、でも普段は粉っぽさそこまで気にならない。
嫌いな人ってそういう特徴を特殊能力みたいに感じちゃうんだなーって思うと面白いんですよねー」


石川「すごい1点にフォーカスしちゃうんでしょうね。ズームする感じで。」

お知らせと今後の予定

10月から11月上旬にかけて、14周年、エキスポ、ヘボコンとイベントを詰め込みまくってしまったので、しばらくイベントは一休み。とはいえ記事のほうはいつも以上に力を入れて更新していきます!月末にはまた特別企画もあるよ。さらなる最新情報はTwitterFacebookを御チェックのほどお願い申し上げます。
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