はっけんの水曜日 2016年11月16日
 

テーブルは水拭きするとキレイになる〜ヘボコン・ペイントエディション報告

出場ロボット紹介

というわけでここからはイベントの様子をもっと突っ込んでレポートしていこう。
いつもに増して個性豊かなロボットが集まった今回。レポートもロボット紹介をメインにお送りしていきます。

ザ・ヘボ

まずは王道、「なんでこうなっちゃったのか」という感じのダメなロボットたちを見ていただき、ヘボコンの平熱を確認していこう。
パレット(三土たつお)
パレット(三土たつお)
パレットに絵筆や絵の具をあしらった小粋なデザインは、まさしくペイント・エディションを象徴する1台であった。このロボットの最大の特徴はそのタイヤ。紙テープである。
前に進めば進むほど、ほどけていく
前に進めば進むほど、ほどけていく
1回戦目終了時にはかなりの姿に
1回戦目終了時にはかなりの姿に
このアイデアが功を奏した……ということはなく単に相手のミスで1回戦目を勝利するも、次の試合でこの紙テープ作戦は完全に裏目に出た。
満身創痍で登場
満身創痍で登場
1試合目の終了後、作者は一生懸命テープを巻きなおしたものの試合には間に合わず。結果、あらかじめ移動能力がゼロのロボットとして再登場することになった。なぜあらかじめスペアの紙テープを用意してこなかったのか。最初キリリと立っていたパレットが完全に寝てしまっているのも切ない。

続いてのロボットは名前だけでも最高なのだが…
可能性の獣(バブルマン)【審査員賞(デイリーポータルZ賞)】
可能性の獣(バブルマン)【審査員賞(デイリーポータルZ賞)】
ご覧の通り見た目も最高である。
土俵に立つとより映えるそのたたずまい
土俵に立つとより映えるそのたたずまい
なんというか「不明」の概念を具現化したような見た目で、見た人を不安にさせる要素しかない。極めつけは移動方法。メジャーが本体なのでその機能を生かしたもの……というとどんなのを想像するだろうか。正解はこれだ。
伸ばしたメジャーが巻き戻る反動でちょっとだけ動く。
伸ばしたメジャーが巻き戻る反動でちょっとだけ動く。
前提の話に戻るが、ヘボコンはロボット相撲である。もちろんこれで相手に倒し勝てるわけもなく、1回戦敗退。しかしその存在感は妙に心に残るものがあり、審査員賞であるデイリーポータルZ賞を贈呈させていただいた。
ピコハンカー・ヘボVer.(タケぽん副店長)【優勝】【最も技術力の低かった人賞】
ピコハンカー・ヘボVer.(タケぽん副店長)【優勝】【最も技術力の低かった人賞】
さて、ヘボコンにおいて最も栄誉ある賞は、優勝ではない。投票に選ばれる「最も技術力の低かった人賞」である。しかし今回はこの2つの賞をダブル受賞してしまう恐るべきロボットが現れた。それがこの、ピコハンカー・ヘボVer.である。

見た目から小学生の夏休みの工作未満で親しみがわいてくる(たしかに作者は未成年だったが、明らかに中学生以上ではあった)。しかしこのロボットの真価はそこではない。その動作原理を見てほしい。
叩く!
叩く!
後ろからピコピコハンマーで叩く!
ヘボコンではいままでも電気を使っていないマシンはたくさん登場しており、それぞれゴムであったり、重力だったりを使って動いていた。
そこへ現れた新手法、筋肉。勝つも負けるも完全に叩く人のさじ加減一つという、ロボットバトルの定義を根底から揺るがすマシンである。

当日はこのマシンが(というか開発者の腕力が)強敵を次々破り、優勝。操作しているのが子供じゃなかったら途中で対戦相手の誰か一人くらいキレていたかもしれない事態である。
そのうえロボット部も全くロボットとして機能していなかったとして(本当は風船で色水をまく機能がついていたのだがそれも不発に終わった)、最ヘボ賞も獲得した。
表彰の様子。運営サイドの連絡ミスによりトロフィが現場に到着しておらず、とりあえずウェットティッシュを贈呈した
表彰の様子。運営サイドの連絡ミスによりトロフィが現場に到着しておらず、とりあえずウェットティッシュを贈呈した
腕力でのコントロールは正直かなり汚い手ではあるのだが、そういう手を使ってまで優勝してしまった人間性まで含めての最ヘボ賞である。志の低さが正当に評価された形だ。
ちなみに次回以降は筋力による前進は禁止とする所存です。
シフォン犬の赤ちゃん(レミ)
シフォン犬の赤ちゃん(レミ)
全く動かなかった。この一言に尽きる。100均の車をベースにしているのだがこれはとにかく馬力が弱く、濡れた土俵の上で全く身動きが取れなかった。
かと思えば試合終了後にスッと動いたり
かと思えば試合終了後にスッと動いたり
驚くべき点としてはこれで2回戦まで進出してしまったところである。原因は対戦相手のミスだったのだが、これについてはまた後ほどご紹介しよう。

ペイントっぽかったマシン

北海道(クリオネ)
北海道(クリオネ)
見てのとおりの巨大な塗料タンクが特徴である。これが転倒すると土俵が本当に水浸しになるため、最も会場をドキドキさせたマシンでもある。
この巨体で結構な勢いで突進してくる
この巨体で結構な勢いで突進してくる
ちなみにロボット名「北海道」だけに、塗料の色はラベンダーを表現。風車の羽根の先端にはスプーンがついており、風車を回してスプーンで色水を相手に飛ばす作戦だったのだが、けっきょく回らずにあきらめたとのこと。こういった妥協もヘボコンの醍醐味である。
べ6号(山崎雅夫)【ベスト・ペイント賞】
べ6号(山崎雅夫)【ベスト・ペイント賞】
いっぽう、もっとも華やかにペイント・エディションを彩ってくれたのはこちらのマシン。
頭部が回転して振動をおこし、その力で前進するという仕組みなのだが、回転ついでにこんな粋なしかけが。
回転の遠心力で絵の具を散らす!
回転の遠心力で絵の具を散らす!
あとには花火のような模様が
あとには花火のような模様が
僕も司会をしながら思わず「きれい!」と叫んでしまった名演であった。
ちなみにこの直後、相手ロボットが土俵をビリビリ破りながら突進。夜空に散る本物の花火同様、一瞬でこの花火模様も消え失せました。
試合前の給水タイムもかわいい
試合前の給水タイムもかわいい
過去の栄光号(TDHR)
過去の栄光号(TDHR)
逆に、汚されないよう守備に凝るのもペイントエディションならではかも、ということでこちらも紹介したい。

昨年開催したデザヘボコンの優勝者による、当時のトロフィをあしらったマシン。
対戦時はシールドを装備。自分は壁の中に引きこもりつつ、相手には絵の具浴びせる気満々のつくり
対戦時はシールドを装備。自分は壁の中に引きこもりつつ、相手には絵の具浴びせる気満々のつくり
過去の栄光を最大限誇示しつつ、トロフィが汚れると嫌なので壁で囲んでしまうという、葛藤のあとが見られるデザインだ。

試合では、先に紹介した「北海道」と接戦を繰り広げるも時間切れ。壁の中から攻撃する卑怯さが反感を買ったか、観客投票により敗退した。

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