ひらめきの月曜日 2016年11月21日
 

11月なのに関東で雪が降る!?今週の注目は木曜日〜あと出し天気予報

木曜(24日)、低気圧が雪を降らせるか?雨を降らせるか?
木曜(24日)、低気圧が雪を降らせるか?雨を降らせるか?
1週間の天気予報を振り返って当たったかどうかを検証する週1連載。
勝敗とその理由を振り返ります。はたして今週の成績はどうだったのか。

(本連載は振り返りが中心で、詳しい予報は行っていません。予報が見たいかたはウェザーマップなどの専門サイトをどうぞ)
1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。 ツイッターでも気象情報やってます。
> 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭 ツイッター @MasudaMasaaki

1週間を振り返る(東京都心周辺)

1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。

“忍者”のせいで予報がはずれました

水曜(16日)は、ぜんぜん晴れず。

午後から曇るはずだったのに、朝からドンヨリ。「いや、ここから復活するはず!9時には晴れる!」…晴れず。
「今度こそ、11時には晴れる!!」…晴れず。そんなことを繰り返し、11時に白旗をあげた。

上空1500mあたりの風が、午後から湿った南風となって曇ると読んでいたが、朝から南風となってしまった。

これ、昔の予報官は、予報がむずかしい「忍者雲」と言っていたパターン。
気象衛星に雲が映らない夜のうちに、いつの間にかスルスルっと忍び寄るように広がっていたため。今でも、けっこう苦戦する。

自分だけじゃなく、気象庁から各気象会社まで、この日は総くずれ。忍者ひとりに、全軍やられた水曜日。
成績の稼ぎどきの秋でこれだと、今年は予報の成績がイマイチかも…う〜ん。
成績の稼ぎどきの秋でこれだと、今年は予報の成績がイマイチかも…う〜ん。

日曜は暖かくなったんですが…

日曜(20日)は、ぽかぽか陽気。九州〜関東の各地で、20℃を超えた。

先週の記事で、「日曜は25℃も」と書いたてまえ、どこかで25℃を超えろー超えろーと念じていたが、九州〜本州ではどこも超えず。ちょっと勝負にいきすぎたか。

惜しかったのが、日曜の朝に、関東で霧が出ていたこと。とくに、気温がかなり上がる期待をしていた内陸の地方で、霧がしつこく残って、気温にブレーキをかけてしまった。

この霧さえなければ、けっこういいところまで上がってたかもしれないのに。う〜ん残念。

えっ、その霧も当てるのが仕事って?

…はい、おっしゃるとおりです…。

でも、さすがに1週間前から霧を当てるのは無理!

【今週のみこみ】関東の平野部で雪の降るところがありそうです

雪か?雨か?
毎冬、気象予報士を悩ます課題が、こんなに早く突きつけられるとは思っていなかった。

24日(木)は、関東のすぐ南に低気圧が発生。関東では広く、天気がくずれる。

しかも、前日から寒気が流れ込んできているため、上空・地上の気温が冷えたままで、何かが降る。きょう時点の、コンピューターの予測では、雪か雨か微妙な気温。11月なのに、雪のことを考えておかなければいけない状況となっている。
きょう(21日)時点の予報。こんな感じになってしまうのか?…まだまだ変わる可能性もある。
きょう(21日)時点の予報。こんな感じになってしまうのか?…まだまだ変わる可能性もある。
東京都心で11月に初雪が観測されれば、54年ぶりのこととなる。雪か雨か、今のところ半々といったところだが、ぎりぎりまで予報が変化しやすいのが、関東の雪予報。

どうなるか?結果は来週の記事で!
!
今週の格言
『関東の雪か雨かは、ぎりぎりまで予報が変わりやすい。週間予報では、両方のことを頭に入れておくのが無難。』
 (予防線はってるわけじゃないですよ!)

質問コーナー

「最近夏が終わったと思ったら冬になっちゃって、秋っぽい気持ちのいい時期が減った気がする」というようなセリフを聞くことがあります。実際のところそういった変化は生じているのでしょうか

天気に関して、人間の記憶はあまりあてになりません。

秋っぽい気持ちのいい日を、

■9月〜11月で
■最高気温が17℃〜23℃ → 快適に感じる人が多い気温
■日照時間が5時間以上 → 昼間に晴れている時間が長い

として、東京で調べてみました。

そうすると、1年あたりの「秋っぽい気持ちのいい日」は、

1960年代:18日
1970年代:16日
1980年代:18日
1990年代:16日
2000年代:15日
2010年代:16日

で、ほとんど変わっていませんでした。

たしかに、近年、残暑が長引く傾向はあって、9月で夏のような暑い日はありますし、10月はじめでも30℃を超えることがあります。

ただ、冬のような寒さになる日も、カレンダー的に昔より後ろにズレています。なので、「秋っぽい気持ちのいい日」は、後ろにズレたものの、日数的には変わっていないわけですね。

それなのに、「減った」と感じるのは…
・人間が昔なら「秋」と感じていた寒さを「冬」と感じるようになったか。
・それとも、人間は「昔にくらべて天気や季節は悪くなった」と言いたい生き物だからなのか。

これ、気候学より人類学の話なのかもしれません。

詰め天気

先週の問題は、こちらでした。
正解と次の問題は、来週アップします!

追加のヒントは、「もう一度言います、11月ですよ!あとは、高気圧が北から来ると?低気圧が南から来ると?どうなりますか」です。

解答はこちらから↓
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