はっけんの水曜日 2016年12月7日
 

これが本当のジャパニーズ・クリスマスツリーだ

めでたいような、そうでもないような。
めでたいような、そうでもないような。
クリスマスが今年もやってくる。

毎年この時期になると「クリスマスってやつに一矢報いてやるわ!」という気持ちになるのはなぜなんだ。そんな必要あるか。子供の頃みたいに無邪気に楽しめないものだろうか。

というわけで今年もやってやろうと思う。決定版、純和風シブ過ぎクリスマスツリー、名付けて「クリス松リー」だ。
1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。

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地味と派手の狭間で揺れ動く

字面だけだとクリス松村に見えてしょうがないが、クリス松リー、要はもみの木を盆栽の松に替え、和の観点から捉えなおしたクリスマスツリーである。「降誕祭木(ボク)」とでも言おうか。

すでに、盆栽をツリーに見立てたものは世に出ているようだが、飾りは全て洋モノで、木だけが和風のたたずまい、といったものだった。日本人なら、全部を根底から再構築したいものだ。

とにかく本物のツリーがどうなっているか、街に出て見てみよう。ツリーは、うちにはないのだった。
金や赤の球体はリンゴを表すらしい。サンタ帽、ジンジャークッキー、ベル、あとは賑やかしのモールなど。
金や赤の球体はリンゴを表すらしい。サンタ帽、ジンジャークッキー、ベル、あとは賑やかしのモールなど。
雪の結晶、プレゼントの箱、ここからは見えないけどサンタさんなど。
雪の結晶、プレゼントの箱、ここからは見えないけどサンタさんなど。
街なかにあるようなツリーは華々しさの演出が主目的だろうから、飾り=オーナメントの種類も偏っているように思う。なので結局は記憶の範囲でオーナメントを書き出してみる。

・頂上の星
・球体
・雪
・サンタさん
・プレゼント
・靴下
・ステッキ型のキャンディ
・キャンドル
・ベル

こんなところを押さえればいいだろうか。
これらオーナメントを、誰に頼まれたわけではないが和の物に完全変換していこうという試みである。

それではまず、土台となるツリー=松の盆栽を購入せねばならないが、本物の松ではなんだかかわいそうなので、人工の盆栽を買ってみた。おかげで今後もネタで使い回し放題である。
私は植物を育てるのが苦手なのだ。しかしすごく思い切った角度の枝ぶりである。
私は植物を育てるのが苦手なのだ。しかしすごく思い切った角度の枝ぶりである。
まずは、頂上に輝く星だ。

元の意味はベツレヘムの星、とのことだが、和訳するにあたって意味はほぼ棚上げとし、単に星つながりということで星モチーフの家紋を採用することにする。家紋では、星は「●」で表される。ほら、もうすでにシブいぜ。
「丸に九曜」紋をラベル印刷して、丸い板に貼る。
「丸に九曜」紋をラベル印刷して、丸い板に貼る。
作りやすそうなものから作っていこう。お次はステッキだ。ストライプ柄の、先が傘の持ち手みたいにクルンとしているあのキャンディステッキ。

つまり、杖だ。仙人が持っているコブ付きの杖、あれしかない。
割り箸に木部パテでコブや持ち手をプラス。ひねりながら作るといかにも仙人の杖っぽくなった。
割り箸に木部パテでコブや持ち手をプラス。ひねりながら作るといかにも仙人の杖っぽくなった。
ドライブラシで、より仙人感をUP。
ドライブラシで、より仙人感をUP。
次はキャンドル=ローソク、そのまんまだ。ただし和ローソクのあの静けさ、妖しさを出したい。
人形用のきめ細かい石塑粘土で。
人形用のきめ細かい石塑粘土で。
次はプレゼントの箱である。あの箱が子供心をくすぐったものだ。おもちゃ屋で自分で選んで目の前で買ってもらっているのに、包装されることで新たに蘇るワクワク感。

だがここは「風呂敷包み」でグッと落ち着いてみよう。
まず箱を作ります。
まず箱を作ります。
うちにあった、ちりめん布を風呂敷代わりに。
うちにあった、ちりめん布を風呂敷代わりに。
そろそろ「私、何やってんだろう」の時間だ。

しかしこれらはドールハウスを作るような興味に満ちた作業ともいえる。振り返らずどんどん翻案していこう。

次は、そのプレゼントを入れる靴下だが、これはもう躊躇なく「足袋」である。
ネットで足袋の作り方を検索した。たぶんもう一生作ることはないだろう。
ネットで足袋の作り方を検索した。たぶんもう一生作ることはないだろう。
そして謎の球体=楽園に生える知恵の木=りんごであるが、日本ではどうだろう。

柿だろう。食べれば鐘も鳴るというではないか。金銀の柿を作ろう。
小さいので、どこまで柿らしくなってくれるか。
小さいので、どこまで柿らしくなってくれるか。
単に柿色だと、松に普通に柿がなっているみたいになるので、ここはあえて金や銀の柿を登場させてみた。なるべく派手にならないようにしたいと思いつつも、ある程度の賑やかしはアリか・・・などと悩みながら進めている。なんて新鮮な悩みなんだ。

さあ制作も、あとは面倒なものを残すのみとなってきた。

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