とくべつ企画:寿司と乗り物 2017年1月3日
 

深夜バスとすしと胃腸炎

広島でてんやわんやした話です。
広島でてんやわんやした話です。
いつだってすしは食べたい。そして、いつだって深夜バスに乗りたい。そんな欲望を叶える夢の企画に誘われた。「はい!参加します!」と勢いよく返事したが、問題は今、胃腸炎になっていることだ。

ストレスを感じると痛くなるのだ。ただ、旅行でストレスを感じることなんてないだろう。逆にいやされて、完治して帰って来ようと思う。どうなる、胃!?
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。

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大好物全てが詰まった企画に誘われた

編集部より「すしとのりもので記事を書きませんか」とお誘いがあった。すし、なんという魅力的な響きだろうか。昨日食べても、今日食べたい。今、こうやって原稿を書いている間も食べたい。食べたい欲が強すぎて、ちょっとコンビニに行って買って来るのでしばらくお待ちください。
納豆巻きを急に食べたくなることが2ヶ月に1度ある。おいしい。
納豆巻きを急に食べたくなることが2ヶ月に1度ある。おいしい。
そして、のりものだ。深夜バスが好きで旅行をするときは必ず乗る。あれほど旅行をしている気分にさせる乗り物はない。発車前の高鳴る胸の鼓動、途中に寄る深夜のサービスエリア。到着したときの開放感など魅力が満載だ。
前にも深夜バスに乗った記事を書いた。いい思い出。
前にも深夜バスに乗った記事を書いた。いい思い出。
今回、どうしても乗りたいバスがあった。中国バスが運行している「ドリームスリーパー」という横浜〜広島間を走るバスである。全14席で単独2列、そしてパーテーションとカーテンで区切られており、個室に近いのだ。

しかも、12席中4席しかないゼログラビティーシートという、より快適なシートがあるらしい。それは乗りたい。まぁ、すしは現地で聞けば色々とあるだろう。まずはバスだ。この考えが後ほど悲劇を生む。
苦痛に顔をゆがめているこの男の身になにがあったのか…。わさびが辛いのか?
苦痛に顔をゆがめているこの男の身になにがあったのか…。わさびが辛いのか?

胃腸の調子が良くないがバスで旅に出る

余談だが、ここ3か月かなり忙しかった。ピークがずっと続いている。「これを乗り越えれば落ち着くな」と4回ぐらい思ったがピークが全然終わらない。そんな日々が続いていたある日、朝、腹痛で起きた。かなり痛いというわけではないが、違和感のある感じだ。とりあえず仕事に行き、昼休みに病院へ行ったところ言われたのが「ストレス性の胃腸炎ですね」。症状としてはかなり軽いので、薬をもらいその日は終わった。薬を飲んだら治った気がしたので、胃腸炎のことを忘れていた。そして、バスの乗車日になった。

今回は、時間の関係上、町田バスターミナルから乗る事にした。21時半出発、8時20分到着の約11時間の旅である。
町田からバスに乗ることが無いので、少しうろうろしてみることにした。
東京都町田。神奈川県ではない。
東京都町田。神奈川県ではない。
待合室。バスタ新宿にはないよさがある。
待合室。バスタ新宿にはないよさがある。
ただ、待つだけの場所というのもいい。
ただ、待つだけの場所というのもいい。
もし、今日休みだったら企画がもう終わる。
もし、今日休みだったら企画がもう終わる。
このお知らせを見たとき焦った。働いていると今日が何日で何曜日なのかわからなくなる。でも考えたらこの日は12/9である。やばい、行けない!と思った3分前を返してほしい。そわそわをしていると、今回の主役がやってきた。

豪華個室の深夜バスで広島へ

町田にスターがやってきたぞ!
町田にスターがやってきたぞ!
遠くから段々と近くにやってくるバス。まるでジョニー・デップが歩いてくるのと同じくらい気持ちがたかぶっている。「バスー!こっち向いて!」「バス、写メ撮らせて!」と心の中のバスファンが歓声をあげていた。
これが今回乗る、ドリームスリーパー。
これが今回乗る、ドリームスリーパー。
全体がかなりおしゃれな外装だ。まるでリムジンのような高級な雰囲気もある。
ぐっすり。
ぐっすり。
もしかしたら、普通の人はただバスに見えるかもしれないが、ここからちょっとびっくりすると思う。バスは寝れない、きついというイメージがあるがその価値観が変わってしまうとだろう。

まず、車体に「ぐっすり」と書いてある通り、このバスのキーワードとして「快眠」がある。長時間をリラックスして寝るための工夫がなされているのだ。そのことを頭に入れながら、乗ってみよう。まず普通の深夜バスと違うのは、土足厳禁なことだ。最初にビニール袋を渡され、そこに入れてから座席へと向かうのだ。身なりを整えて、高級なところへ行く感覚が料亭に入る感じに近いと思った。料亭なんて行ったことないけどきっと同じ気持ちだろう。
バスの乗車するときのステップが光っている!未来の料亭だ!
バスの乗車するときのステップが光っている!未来の料亭だ!
土足禁止にも驚いたが、中に入ってまた驚いた。まるで宇宙船のような近未来的空間がそこにあった。
何も言わないとネットカフェに見えるかもしれないがバスだ。
何も言わないとネットカフェに見えるかもしれないがバスだ。
床がカーペットでふわふわした歩き心地。そして、しっかりと作られたプライベート空間。席に座る前から100点満点のバスだ。
見るからに寝れそうなその姿。
見るからに寝れそうなその姿。
そして、席に着くと「さぁ、お眠りなさい」と言わんばかりの肌ざわりが良さそうなイス。また、白いのがブラケットなのだが安いバスだと薄くて寒さをしのげない、かけても意味がないブランケットが多い中、肌ざわりと厚さが最高である。

これだけでも満足なのに、席について腰をぬかした。備品がすごいのだ。この備品がすごい2016だ。
当然のように置いてあるスリッパ。
当然のように置いてあるスリッパ。
そして、アイマスク、耳栓だけでなく、くつべら、くしなどもついている。豪華だ!
そして、アイマスク、耳栓だけでなく、くつべら、くしなどもついている。豪華だ!
アイマスク、耳栓ぐらいならついているバスはあるがくつべらっ! くつべらっ!と書くとアニメっぽい。席に座るとくつを脱ぐので、休憩のときに履こうとすると少しもたつくことがあるがくつべらがあることで解消されている。
トイレはもちろん、女性にうれしいパウダールームも完備。芸能人が化粧するときにつかうやつだ!
トイレはもちろん、女性にうれしいパウダールームも完備。芸能人が化粧するときにつかうやつだ!
まだまだ仕掛けが止まらない、席ではヒーリングミュージックを聞ける。イヤホン付属なので川のせせらぎを東名高速を走りながら聞くことだって可能だ。

また、ナノイー発生器がついている。気になる臭いや菌をブロックしてくれるのだ。ヒーリングミュージックを聞きながら、ナノイーを起動する。富豪の家にいるのと同じ体験ができる。これでひざにネコをのせてなでられたらばっちり。(動物は乗車できない。)
ナノイー発生器。自宅にもない機械がバスについている…。
ナノイー発生器。自宅にもない機械がバスについている…。
コンセントとUSBもついているのでスマホの充電も可能だ。設備としてはかなり充実しているのがわかるだろう。

そして、1番の見どころが無重力状態を体験できるように倒せるシートだ。
完全に倒した状態。
完全に倒した状態。
普通のバスだったらこんなに倒して寝ていたら後ろから怒られてイスをドンってされるがその心配がない。
普通のバスだったらこんなに倒して寝ていたら後ろから怒られてイスをドンってされるがその心配がない。
まさに快眠をしてもらうための大きな仕組みや小さい気づかいが盛りだくさんである。深夜バスのファーストクラスと言っても過言ではない。遊園地の100倍楽しい。キャッキャッとしていたら、休憩の足柄サービスエリアに着いた。
半そでについては触れないでください。
半そでについては触れないでください。
どこに行っても名物に練り物がある気がする。
どこに行っても名物に練り物がある気がする。
15分くらい休んでここからは休みがなく、広島県まで進む。普通のバスならきついがドリームスリーパーなら全然問題ない。少しくらい問題が起こってほしいとも思ったが、何も起こらず朝になった。
起床。ここで降ろされたら怖いほどの山の中だった。
起床。ここで降ろされたら怖いほどの山の中だった。

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