はっけんの水曜日 2017年1月18日
 

元旦の神社は大変だったという話

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元旦には神社で初詣をするという人も多いのではないだろうか。
そしてそんな神社の業務、大変そうだとは思うが具体的にどのようなことをしてるか具体的に思い浮かばないという人もいるのではないだろうか。
今回、そんな元旦の神社の巫女さんのお手伝い(アルバイト)を体験することができたのでここに書いていこうと思う。ちなみに、「憧れの職業を体験することができた!」という私の自己満要素を多く含みますのでご注意ください。
1986年生。大人げない大人を目指し、日夜くだらないことを考えています。ちぷたそ名義でも活動しています。

初詣を体験した神社

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初詣を体験した神社は押上にある高木神社さん。実は、以前神社の水玉ワンピースの女の子は大阪出身記事を書いたときにご協力いただいた神社なのだ。
参拝するきっかけとなった高木神社さんの御朱印(右側が新春限定のもの、左側が通常版の1月のもの)
参拝するきっかけとなった高木神社さんの御朱印(右側が新春限定のもの、左側が通常版の1月のもの)
おむすびのスタンプが押される御朱印が気になり参拝したのが縁となり、実際に参拝したことでSNS上でつながりができ、今回繁忙期の臨時アルバイトとして神社業務をお手伝いすることになった。人生何があるかわからないものである。

実はここのご祭神の「高皇産靈神(タカミムスビノカミ)」様は縁結びにご利益があるといわれている。「縁むすび」といっても恋愛だけじゃない。恋愛以外にも人と人との縁を結ぶご利益があるといわれているのだ。実際こうしてお手伝いするきっかけになっているのだから霊験あらたかと言えるのではないか。

押上・高木神社

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応仁二年(1468年)、室町時代の創祀と伝えられる高木神社は来年平成30年にはご鎮座550年になるということで、歴史の古い神社なのだ。
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ご祭神は高皇産靈神(タカミムスビノカミ)。そしてそのタカミムスビノカミという名前にちなみ、境内にはおむすび要素がたくさん。そういえば御朱印もおむすびのスタンプがかわいかったし……そしてお守りの種類がたくさん。
お守りの一部。そしてこのお守りの種類の多さは、元旦の業務では私をちょっとだけ苦しめる。
お守りの一部。そしてこのお守りの種類の多さは、元旦の業務では私をちょっとだけ苦しめる。
禰宜(ねぎ)の田中さん
禰宜(ねぎ)の田中さん
実は、2年前まで普通のサラリーマンだったという禰宜の田中さんは、神社を継ぐことになり修行をしてから神職についてから神社をよりよくするべく、いろいろと工夫をしたんだそうだ。おむすび要素や御朱印やかわいいお守りの豊富さもそのひとつ。階段が厳しい高齢者の参拝客のために拝殿までのスロープも作った。新春からは限定のおむすびデザインの御朱印帳も出している。
かわいいおむすび型の絵馬
かわいいおむすび型の絵馬
そんな高木神社、最近あるアイドルと「高木」「おむすび」という要素がたまたまかぶったことで、ファンの間で聖地となり、おむすび型の絵馬やそのアイドルのイメージカラーである紫のお守りがよく売れるようになったのだとか……。

元旦1月1日

朝9時ごろだとまだ境内は落ち着いている
朝9時ごろだとまだ境内は落ち着いている
2017年1月1日。元旦の朝。よく初詣で行っていた鎌倉の鶴岡八幡宮の混雑っぷりを思い出して身震いする。そういえば、学生時代には鎌倉鶴岡八幡宮で巫女さんのバイトをしていた子がいたが、まさか自分が今になって巫女さんになれるとは……。のちのち調べてみたら、巫女の定年は「基本的には20代後半から30歳」、条件として「未婚」を掲げるケースも多いから今回のようなケースは本当にレアなのだと知った。

朝9時に神社に到着すると、巫女装束を田中さんのお母様(以後、厳密には違うがわかりにくいので"おかみさん"という表記を使う)に着させてもらう。
憧れの巫女装束
憧れの巫女装束
巫女装束というものは、慣れればそんなことないんだろうが自分ひとりでは着れないものだった。浴衣を着るのに近いかもしれない。ここでは白衣に緋袴というオーソドックスな巫女装束に千早を羽織る。巫女装束ってこうなっていたのかー。

おみくじの吉凶は神社による

最初についたのはおみくじ業務。通常は社務所の中で行っているのだが、元旦期間はこうして少し離れたところで行う。
左の大きなおみくじも実際に引くことができる。インパクトを求め、引いている姿を写真に撮る人が続出してほっこりした
左の大きなおみくじも実際に引くことができる。インパクトを求め、引いている姿を写真に撮る人が続出してほっこりした
おみくじ係をやってみると、参拝後におみくじを求める人は次々来るし、そうした人たちの1年の運勢を握っているような感じがして、大げさに言うと神様にでもなってしまった気分になれた。
寒いかと思ったらめちゃくちゃ日当たりがよくて、そして眩しい
寒いかと思ったらめちゃくちゃ日当たりがよくて、そして眩しい
ちなみに、高木神社のおみくじの吉凶は大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉 の順だった。このおみくじの順番は実は神社による。ちょっとわかりにくい吉凶は神社ごとに確認した方が無難。おみくじの吉凶は統一されてるものだと思っていたので、これも初めて知った事実だった。
宮司さんと禰宜さんが祝詞をあげる
宮司さんと禰宜さんが祝詞をあげる
元旦の11時からは新年を祝う式典があり、これには私も参加させていただいた。このために町会の人や、氏子のみなさまが集まる。そして、おかみさんや田中さんのお嫁さんはもてなすための用意をしたりでバタバタしていた。元旦は行事がたくさん。
縁起のよい美味しいものをいただいて、これで1年無事に頑張れそう
縁起のよい美味しいものをいただいて、これで1年無事に頑張れそう
お昼になり、神社の方で用意して頂いた飯をいただいた。これは、正月気分を味わうことができて非常に嬉しく、そしてすごく美味しかった。
神社の繁忙期は1月の元旦に2月の節分、それにお祭りだそう。年末年始の神社の業務はやはり大変。一番人で混み合うのは12時の年が明けてからの二年参りの時間だそうだ。
お昼を回るとこんなかんじ。奥の人だかりは御朱印を待つ方々
お昼を回るとこんなかんじ。奥の人だかりは御朱印を待つ方々
高木神社の年間参拝者数は約3000人(2016年のデータ)。元旦の参拝客は体感的に毎年来ている地元の人たちが半分、新年の御朱印をいただくのを兼ねて参拝している参拝客が半分くらいかな、という感じだった。地元の方は「去年もいただいた矢(破魔矢)を」みたいな感じでおっしゃるのですぐわかる。その時に改めて、ずっと地元に愛されてる神社なんだなと思う。

社務所でのお手伝い

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お昼をいただいた後には社務所のお守り等の授与、そして御朱印の受け付けのお手伝いをしたがこれがまた大変だった。

社務所にはレジはないので計算機を片手に……お守りの初穂料と種類を憶えられていなかったので一気に来られると焦ってしまう。とはいえ社務所にレジがあったらちょっと興ざめしちゃうかも、と思う。
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その間、神職の田中さんは御朱印対応に付きっ切りになる。御朱印を記すにはそれなりに時間がかかる上、通常版と新春のものと2種類ある。その間も御朱印をお求めの方は次々いらっしゃる。神社は大変だ!
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そうして社務所での対応に追われて終了した。しかも、15時までということでお手伝いしたのだが、申し訳なかったのが、結局15時ごろが一番社務所業務が忙しそうだったことである。1日・2日と同じような流れでお手伝いさせていただいたのだが、やはり元旦の方が参拝客が多く、対応に追われた。

2017年は新年からだらけることなく、すがすがしい気持ちで過ごすことができた。ただ、普段の話し相手は家族か壁という自分は久しぶりにたくさんの人と会話し、そして風邪をひいた。そんなこんなで2017年もよろしくお願いいたします。
ちなみに2日目はライター仲間のモンゴルナイフさんと一緒に巫女さん業務を行った。いい思い出になりました
ちなみに2日目はライター仲間のモンゴルナイフさんと一緒に巫女さん業務を行った。いい思い出になりました

長年憧れていた職業、「巫女」さん。絶対できるわけがないと思っていたので叶ってしまってうれしかった。

こうした巫女さんのお手伝いは「神社の生まれか、町会の人か、氏子さんとかじゃないと基本巫女にはなれないよー」とおかみさんが言っていた。
こうした臨時のアルバイトではなく、本職の巫女さんになるには大学で神楽や舞の勉強をしたりする必要がある。

あとナウシカのような「風使い」になる夢を未だに諦めていないので死ぬまでに何とか叶えたいと思う。

取材協力:高木神社

住所:〒131-0045 東京都墨田区押上2-37-9
電話: 03-3611-3459
最寄駅:東武スカイツリーライン「曳舟駅」より徒歩5分 
東京メトロ半蔵門線・都営浅草線「押上駅」A3出口より徒歩7分
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