フェティッシュの火曜日 2017年1月24日
 

みかんの白いすじは取ることにした冬の日

栄養なんていらない。すじを取ろう。
栄養なんていらない。すじを取ろう。
みかんの白いすじを取ると「そこに栄養があるんだよ」と言ってくる人がいる。しゃらくさい。食物繊維やビタミンが豊富なことは知っているが、こっちは取りたいのだ。きれいなみかんを食べてみたい。こうなったらできる限り、取り除いてみよう。
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。

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みかんの白いすじのうんちく

冬にこたつでぬくぬくとしながら食べるみかんはおいしい。小さい頃は15個ぐらい余裕で食べて、次の日にお腹が痛くなったものである。余裕は全然なかったようだ。
食べ過ぎて手が黄色くなりがちでおなじみのみかん。
食べ過ぎて手が黄色くなりがちでおなじみのみかん。
むいた。すじが気になるな。
むいた。すじが気になるな。
皮をむいて食べようとすると白いすじがある。これは「アルベド」というらしい。そこには食物繊維やビタミン、特にビタミンPが多く入っており、毛細血管の強化をされるので、しわやシミなどに効果があるという。そんな理屈は置いておいてみかんはおいしいから食べたほうがいい。

食べようと白いすじが気になって取ろうとすると、「白いすじに栄養あるのに取るの?」と言ってくる人がいるだろう。親戚に多い。そういうことを言われて、さも初めて聞きましたみたいな顔して「へーそうなんですか!」と言う人生はもう嫌だ。自由になりたい。全部、取ってしまいたい。そんな気持ちになったので身の回りにある道具を使い、取ってみることにした。

ガムテープで一気に取ろう

最初にガムテープを使ってみた。カーペットを掃除するときにガムテープを貼ってゴミを取ることがあるだろう。思いのほか取れてびっくりする。あの感覚で取れたらかなり気持ちいい。
ガムテープのある上にあるみかん(アルミ缶の上にあるみかんのダジャレオマージュ)
ガムテープのある上にあるみかん(アルミ缶の上にあるみかんのダジャレオマージュ)
とりあえず巻いてみる。これで取れたらとてもいい気持ちで帰れる。
だいたいこれくらいだろうと思って巻いてみたら4分の1ほど足りないけど、四捨五入すると1周になるのでこれでよい。
だいたいこれくらいだろうと思って巻いてみたら4分の1ほど足りないけど、四捨五入すると1周になるのでこれでよい。
ガムテープをはがしてみると少し取れたようだ。
ガムテープをはがしてみると少し取れたようだ。
みかん本体にはそんなに変化がない。
みかん本体にはそんなに変化がない。
全然取ることができなかった。意外にすじがしっかりと張り付いているので、ガムテープの粘着力では取れない。この後、ボンドで固めてみようかなと思ったが、臭くて食べられないことが容易に想像できるのでやめた。
残ったみかんは「この木、まっすぐだな。」と思いながら食べました。
残ったみかんは「この木、まっすぐだな。」と思いながら食べました。

家にあった意味がわからない道具

次に試してみたのが、家にあった小さい熊手っぽい道具だ。
なんだか取れそうな気がするが、本当の使い方が全然わからない道具。
なんだか取れそうな気がするが、本当の使い方が全然わからない道具。
考えても全然わからなかった。台所で見つけたのだが料理でこんなの使うのを見たことがない。聞いたら「すり鉢のみぞとかに入ったものを取る道具」と言われた。なんだその限定的な使い方。
最初の状態。これからどれくらい取れるのか。
最初の状態。これからどれくらい取れるのか。
この作業は料理している気がしない。図工だ。
この作業は料理している気がしない。図工だ。
取れているかどうか、確認しながらすじに引っかかるように動かしていく。はけでニスを塗るのに近い。
傷つけないようにしながらも時に大胆にすじを取る。みかんを愛する気持ちで。
傷つけないようにしながらも時に大胆にすじを取る。みかんを愛する気持ちで。
10分ぐらいだろうか。やって気づいたことがある。この道具、全然取れないなと。逆立ちするだけなのだ。
すじの力が思いのほか強くて全然取れず、大きなすじが逆立つだけである。
すじの力が思いのほか強くて全然取れず、大きなすじが逆立つだけである。
たまに取れるのだが、全部取ることができなかった。こんなに取れないものなのか。1週間前に地方のホテルを予約しようとしたときぐらい取れない。野宿だ。
見つけたときには「うってつけの道具を見つけた!」と思ったのも昔のことである。素直にすり鉢の溝に入ったゴマを取っていこう。
見つけたときには「うってつけの道具を見つけた!」と思ったのも昔のことである。素直にすり鉢の溝に入ったゴマを取っていこう。
みかんはおいしく頂きました。
みかんはおいしく頂きました。

逆に手でやるのはどうだろう

原始的ではあるが、1番機能的かもしれない。色々な道具を使うよりも取れる可能性がある。みかんと人間の素手での戦いである。喧嘩だ!
おりゃ!取ったったぞ!
おりゃ!取ったったぞ!
手でやると、すじを取りやすい。今までよりも器用に取れるのでとても良い。「取れる、取れるぞ!」と思いながら地元の公園で興奮していた。
そんな気持ちとは裏腹に地味にすじを取る。にやにやしながら。
そんな気持ちとは裏腹に地味にすじを取る。にやにやしながら。
手が1番取れるのではないかなと思いながら、地道にすじを取っていた。ただ、荷物を置いている場所では事件が起ころうとしていた。
目を放しているうちに犬がみかんを取ろうしていた。犬!
目を放しているうちに犬がみかんを取ろうしていた。犬!
大きな声で「あっ!」と言ってしまった。そこでおじさんと目が合い、「すみませんね」と言いながら、犬を引っ張っていた。未遂だったが、今年も食べ物を取られる年になりそうだなと感じた。
犬に注意をしながら、なんとかきれいに取れた。ただ、完全には取れない。
犬に注意をしながら、なんとかきれいに取れた。ただ、完全には取れない。
手でやっても爪が引っかからないと取れないすじがある。完全に取ることは手でも難しいのか。

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