特集 2017年2月8日

日本代表とよくサッカーしてるオマーンってどんな国?

オマーンはめちゃくちゃいい国でした!
オマーンはめちゃくちゃいい国でした!
オマーンという国がある。中東にある絶対君主制の国で国民の70%がイスラム教を信仰している。サッカーでよく日本代表と対戦しているイメージのある国ではないだろうか。

そんなに観光に行く国ではないけれど、今後もサッカーでは日本代表と対戦することがあるだろう。どんな国か知ることで、サッカーを見る目も変わるかもしれない。ということで、オマーンを観光してみたいと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

日本からオマーン

国土の約80%が砂漠の国「オマーン」。日本からの直行便はなく、カタールやドバイで飛行機を乗り換えて行くことになる。ドバイからはバスが出ているので、陸路でオマーンに行くことも可能だ。
私はバンコク経由で行きました!
私はバンコク経由で行きました!
バンコク経由でも行くことができるので、私はバンコクを経由して、オマーンの首都「マスカット」にある「マスカット国際空港」を目指した。日本から37時間の移動になる。バンコクで21時間という待ち時間があるので、「タイ旅行に来たんだっけかな?」となるのもポイントだ。
日本から37時間かけて、マスカットに到着です!
日本から37時間かけて、マスカットに到着です!

砂漠と海と治安

オマーンはシンドバッドの舞台になった国である。そのため国土の80%が砂漠だけれど、海が美しい国だ。一年中暖かく、というか、暑くて、12月の終わりに訪れたのだけれど、気温計が50度をさしていたりもした。
海が美しい!
海が美しい!
海の周りには城塞がある。多くは16世紀頃に作られたもので、海から来る何かからオマーンを守っているのだろう。説明してもらったのだけれど、英語が全然分からず、なんとなく「なるほど」と答えていた。16世紀かも実は怪しいけれど、私の英語力の関係でそういうことにした。
向かって左が要塞です! 美しい!
向かって左が要塞です! 美しい!
中に入れる、
中に入れる、
監視塔みたいな、
監視塔みたいな、
ものもある!
ものもある!
砂漠の美しさもある。砂漠が海のように広がっているのだ。観光地化されていて、砂漠の中にホテルがあったりもする。現地の人に頼めば、ツーリストのいない砂漠に行くことも可能だ。
砂漠が、
砂漠が、
美しい!
美しい!
案内してくれた人にお金を払うのだけれど、「お金はいらない」と言う。優しい国なのだ。しかし、よく聞くと「俺はお金はいらない、ただ息子に払って」と言ったりもする。ずっとフリーと言い続け、私の「ありがとうございます」を何回も引き出して、最後の最後に「息子にお金を払って」と言うので、人の話は最後まで聞くことが大切だと気がついた。
ただ治安はいい(置きっぱにしても盗まれません!)
ただ治安はいい(置きっぱにしても盗まれません!)
基本的にオマーンはめちゃくちゃ治安がいい。命が危険になる事件もないし、スリもない。イスラム教の教えでスリなどは大変な犯罪になる。隣国のイスラム教の国ではスリをすると手を切り落とされたりする。なので、海外だけれど、近所を歩いているみたいな感じなのだ。
マックとか、
マックとか、
スタバもあるし、
スタバもあるし、
スーパーがあるので、
スーパーがあるので、
もはや近所だよね!
もはや近所だよね!

オマーンの観光地

オマーンにはいくつもの見るべき施設がある。最近建て替えたばかりの「オマーン国立博物館」、ヒョウやオオヤマネコを展示している「自然史博物館」、イスラム教徒でなくても入ることのできる「グランドモスク」などたくさんあるのだ。
国立博物館、閉まってました!
国立博物館、閉まってました!
自然史博物館、閉まってました!
自然史博物館、閉まってました!
グランドモスク、閉まってました!
グランドモスク、閉まってました!
訪れた日が悪かった。オマーンは「金曜日」「土曜日」が休みの場所が多い。日本の土日が、オマーンでは「金土」なのだ。このような施設は休みの日こそやるのかな、とおもうけれど、休むのだ。休館なのだ。
日中はお店も閉まっている!
日中はお店も閉まっている!
さらに午前中だけ営業、という施設も多い。13時くらいでその日の営業が終わりになるのだ。朝は寝ていたいから、ゆっくりホテルを出るともう開いていない。そのため、私はオマーンまで行ったけれど、外観しか見ていない。だって閉まってるんだもん。
お店は夕方から開く!
お店は夕方から開く!
お店も日中はだいたい閉まっている。やっていないのだ。ただ夕方から営業を始める。オマーンは5時から男で溢れているのだ。あんなに活気のなかった商店街が夕方から元気になるのだ。オマーンは5時から男の国、と覚えて欲しい。
これはスークです!
これはスークです!
オマーンでは商店街を「スーク」と呼んで、鹿児島でいうと天文館のようになっている。午前中の数時間と、夕方から活気が出てくる。ここに行けば、基本的になんでも揃う。さっきから写真にちょくちょく登場している私の白い服は「カンドゥーラ」というもので、一式で3000円くらいだった。安いのか、高いのかよくわからない。
言われるがままに、
言われるがままに、
カンドゥーラを買いました!
カンドゥーラを買いました!

オマーン料理

オマーンの街を歩くとコーヒーショップが目につく。特別なコーヒーでない。基本的にどのお店もネスカフェのインスタントコーヒーに、大量の砂糖とミルクを入れたものだ。カルディに行くともらえるコーヒーの3倍甘い。
コーヒーショップがたくさんあって、
コーヒーショップがたくさんあって、
コーヒーを、売っている!
コーヒーを、売っている!
甘くて美味しい!
甘くて美味しい!
オマーン料理というものもある。香辛料が適度な感じの料理だ。肉は羊やヤギが多いように思えた。よってダメな人はとことん無理だと思う。獣の臭みをギュッと固めて料理にした感じなのだ。ただ好きな人にはとことん美味しい。
これで2000円弱
これで2000円弱
食べた結果、牛か鶏ではない肉とわかりました!
食べた結果、牛か鶏ではない肉とわかりました!
めちゃくちゃ美味しい!
めちゃくちゃ美味しい!
もちろんその辺の屋台で食べるものも美味しい。ビリヤニやハンバーガーが多いけれど、どれも美味しいのだ。またオマーンの公用語はアラビア語で、首都を離れると英語が通じない場合もあるけれど、優しい人が多くて、身振り手振りで食事にありつける。
すごく美味しい!
すごく美味しい!
400円くらいで一食にありつける感じだ。安いのだ。水も40円くらいで物価は基本的に日本よりずっと安いので、特別に豪華なことをしなければ、問題なく暮らせる。帰る頃には「オマーンで暮らしたい」と思うようになっていた。
私とお揃いみたいな服も多いしね!
私とお揃いみたいな服も多いしね!

オマーンがいい!

治安もよく、物価も安く、海もあり、砂漠もあり、街並みも美しい。素晴らしき国だった。サッカーも盛んで日本代表とは8勝3分とオマーンはまだ日本に勝ったことはないのだけれど、地元人はそのうち勝つ、と言っていた。行くとオマーンが好きになっていて、応援してもいい気がしてくるから不思議だ。本当に素晴らしき国だった。東京・狛江の次にオマーンが好きになった。
上品な猫もたくさんいました!
上品な猫もたくさんいました!
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