はっけんの水曜日 2017年2月22日
 

自家製割り付け印刷貼り紙を、サイズ測って鑑賞する

よし、A4、と。
よし、A4、と。
街を歩くと、実にさまざまな印刷物がそこここの壁に貼ってあるのが目に入る。たいていは印刷屋さんや看板屋さんに出力してもらったような、キチッとした印刷物や看板だが、中にはそうでないものもある。手書きのPOP、なんてのも多いが私がここで注目したいのは、
「家庭用プリンタ等で出力した、A4版など用紙サイズの類推できる貼り紙が連なった類」だ。私はこんなふうに出力した貼り紙を見るのが、大好きなんである。

どうだ何を言ってるのかよくわからないだろう。なのでここらで整理して、その隠れた魅力を少しでも伝えられたらと思う。
1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。

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きっかけは自身の苦労

きっかけは、まさに家で使っていたプリンタだ。そのプリンタには割り付け機能があり、つまり用紙サイズ(うちのはA4まで)よりもはるかに大きな画像データを、何枚かの用紙に割り付けることで大きくプリントできるというものだ。

過去にその機能を使って、布地を印刷したことがある。そのあたりから気になっていたのだ。
「太陽フレアスカートを作ってみた」より、スカート生地を割り付けで印刷。布プリント屋さんに頼めばいいのだろうが、面倒なので家でやっちゃった。いらん手間だった。
太陽フレアスカートを作ってみた」より、スカート生地を割り付けで印刷。布プリント屋さんに頼めばいいのだろうが、面倒なので家でやっちゃった。いらん手間だった。
以来、街で「割り付け印刷に苦労した痕跡のある貼り紙」を探すのが癖になってしまった。印刷屋に頼まず自家用プリンタでなんとか出力した労作をだ。

今まで少しづつ撮影してきたものを、まずこのページで紹介していき、理解の端緒になればと思う。オレのiPhoneの「A4」フォルダが火を噴くぜ。
一般的な「1文字1枚リズミカル」タイプの貼り紙。大きく見せたい!のと用紙事情との兼ね合いでこうなるのか。
一般的な「1文字1枚リズミカル」タイプの貼り紙。大きく見せたい!のと用紙事情との兼ね合いでこうなるのか。
駅でのこの手の看板も、割り付けにかかればかかるものなのだ。「とにかく出力」タイプの貼り紙。たぶんA3サイズ。
駅でのこの手の看板も、割り付けにかかればかかるものなのだ。「とにかく出力」タイプの貼り紙。たぶんA3サイズ。
仮設の裁判所の、看板も仮設だ。紙だ。(下に続く)
仮設の裁判所の、看板も仮設だ。紙だ。(下に続く)
紙だらけ。
紙だらけ。
新しい駅に新しく貼り紙が貼られてしまったよ。(下に続く)
新しい駅に新しく貼り紙が貼られてしまったよ。(下に続く)
よく見たら2文字ずつのリズミカルタイプだった。「足下」「にご」。
よく見たら2文字ずつのリズミカルタイプだった。「足下」「にご」。
リズム無視の、「とにかく出力」タイプ。
リズム無視の、「とにかく出力」タイプ。
「とにかく出力」タイプに近いものは、担当の石川さんも以前撮っていたというので見せてもらった。ある不動産屋の店頭POPだそうだが、この情報量。しかし実は不動産の情報量自体はたいしたことじゃない。でかい字と、人物の謎の割り付け方(どうしても半身まるまる入れたいらしい)の熱量が、見る者を焼き尽くす。
この面積を、店のプリンタで!余すところなく、A4サイズで!埋めてちょうだい!
この面積を、店のプリンタで!余すところなく、A4サイズで!埋めてちょうだい!
さて過去データの最後は、私が一番衝撃を受けた名作をお届けしたい。
見たまんま、浅草駅の行き先表示板だが、その下の日光関係の掲示が全部A4(かA3)で構成されていた。(わかりにくいが「日光詣〜」の横長のもそう)(下に続く)
見たまんま、浅草駅の行き先表示板だが、その下の日光関係の掲示が全部A4(かA3)で構成されていた。(わかりにくいが「日光詣〜」の横長のもそう)(下に続く)
上写真の下部。これも少々わかりにくいが、丁寧に割り付けされているのがわかるだろう。
上写真の下部。これも少々わかりにくいが、丁寧に割り付けされているのがわかるだろう。
すごい、大作だ。「こんなスペーシア見たことない!」って書いてあるが私のほうこそ、こんな割り付け貼り紙見たことない!ですよ。

駅事務所で丁寧に貼り合わせたんだろうな、この大きさの紙が乗る場所あったんかな、なかったら床で作業だな、といろいろ想像させてくれる、良作である。

これらを見つけたときは時間に追われての移動中だったので、やっとスマホで撮影できたのみで、紙のサイズも確認できず。悔やまれる。

というのも、後に浅草駅を利用した際に探検したところ、構内の大きな貼り紙は、すべて綺麗にプロッタか何かで1枚モノになっていたのだ。私の知っているあの割り付け天国(地獄?)の浅草ではなくなってしまった。
この大きさのこの浮かれたフォントを、ガンガン1枚紙に出力してくる。
この大きさのこの浮かれたフォントを、ガンガン1枚紙に出力してくる。

※対象外の貼り紙とは

ここで、貼り紙探訪の際についつい目が行きがちな、私の萌え範疇に入らないものを挙げてみよう。
「1枚で完結しているもの」。これは普通の用途ですね。
「1枚で完結しているもの」。これは普通の用途ですね。
「たくさん連なっていてそれっぽいが、1枚1枚は完結しているもの」。惑わされてはいけません。
「たくさん連なっていてそれっぽいが、1枚1枚は完結しているもの」。惑わされてはいけません。
それと、今までの撮影で心残りだったのは「サイズ計測」だ。本当にA4版なのか、それとも実はB5版なのか、もっと大きいのか小さいのか、スケールがないとわからぬ。
これはたぶんA3(297×420mm)ですかね。
これはたぶんA3(297×420mm)ですかね。
そんなわけで石川さんに手伝ってもらい、都内各所を探訪することにした。浅草ほどの大作は果たして発見されるだろうか。

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