ひらめきの月曜日 2017年2月27日
 

また木曜日がねらわれる 春の嵐に? あと出し天気予報

最近、木曜日好きの低気圧。木曜(2日)は全国的に雨や雪に。
最近、木曜日好きの低気圧。木曜(2日)は全国的に雨や雪に。
1週間の天気予報を振り返って当たったかどうかを検証する週1連載。
勝敗とその理由を振り返ります。はたして今週の成績はどうだったのか。

(本連載は振り返りが中心で、詳しい予報は行っていません。予報が見たいかたはウェザーマップなどの専門サイトをどうぞ)
1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。 ツイッターでも気象情報やってます。
> 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭 ツイッター @MasudaMasaaki

1週間を振り返る(東京都心周辺)

1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちら</a>でやってます。
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。

ちょこまかした雪雲に忍び込まれました

「あれ?雪降ってる?」と、ざわつくSNS。
金曜(24日)の明け方と夜は、ノーマークだった雪雲たちが、チラチラと雪やみぞれを降らせた。

同じ市内でも、降るところと降らないところがわかれるような、細かい雪雲・雨雲たち。

水曜(22日)はマークしていたのに降らなかったので、今度も降らないかなと思っていたら、今度は降った。

ボール球を空振りしたので、次は見送ったら、見逃しストライクになってしまったバッターの心境。手玉にとられた一週間。

雪雲・雨雲よ、ちょこまかとせずに、来るならもっと大きくドンと来い。
でも、ほんとにドンと来て大雪になったら困るので、そこは適度にお願いします。
がっつり積もって迷惑がかかるような雪じゃなかったから、ゆるして!
がっつり積もって迷惑がかかるような雪じゃなかったから、ゆるして!

木曜は気温が乱高下 たまりませんでした

木曜(23日)の関東は、南風が強まった。
「春3番」と騒がれたが、みんなちょっと騒ぎすぎでは。

南風が強まったのは、関東の南の地域だけ。
東京もいったん南風が強まって、気温は15℃を超えたが、すぐに北風に変わってしまった。

中途半端に南風が吹いただけなので、ノーカウントか、せいぜい春2.5番。
自分は、世間の空気に流されないぞ。


それにしても、このときの気温変化がすごかった。

15℃を超えていた気温が、たった20分ほどで、8℃台まで急ダウン。さすがに温度計を二度見した。

さらに、そのあと、また気温が上がって15℃を超えるという、すさまじい気温の乱高下。

冬と春の攻防が、可視化された瞬間。これがあるから、季節の変わり目はたまらない。

【今週のみこみ】木曜日の低気圧が、どこから発達するかに注目です

また今週も、木曜(2日)に低気圧がやってくる。
各地で、雨や雪が降り、風も強まる気配がある。

今回のポイントは、列島を西から東へ進む低気圧が、どのタイミングから発達するか。

早めに発達すれば(天気図では等圧線がグルグルになれば)、西日本でも東日本でも風が強まることになり、広範囲で嵐となる。
低気圧のまわりの線が少なければ、風はそんなに強くない
低気圧のまわりの線が少なければ、風はそんなに強くない
発達が遅ければ、荒れるのは低気圧がだいぶ進んでから。つまり、東北や北海道が主。
低気圧のまわりの線が多くなれば、風は強くなる
低気圧のまわりの線が多くなれば、風は強くなる
個人的には、今回の低気圧は発達が遅く、荒れるのは北日本が主で、関東から西はそれほど荒れないと見ているが…
結果は来週!

天気が荒れないって言うのって、けっこう勇気いるんですよ。
じっさいに荒れたら、おしかりが殺到するので。
そのへんを知ってもらえるとうれしいです。(おしかりへの予防線)
!
今週の格言
『春や秋は、いちど天気のサイクルにクセがつくと、同じ曜日に同じ天気が続くことがある』

質問コーナー

「天気が悪いとき、気象予報士さんは二言目には『大気の状態が不安定』と言いますが、素人感覚でもなんとなく分かった気にはなるものの、実際のところよくわかりません。『大気の状態が不安定』とはどういうことなのか、分かり易く説明してください。以前はこんな言葉は使われていなかったように思うのですが、最近の流行でしょうか。 」

前から使われていましたが、最近、ひんぱんですね。

●大気=広い範囲の空気
●状態が不安定=気温的にバランスが悪い。なので、それを解消しようと空気が動く
です。

地上〜空まで、ふつうは上ほど気温が低く、下ほど気温が高いわけですが、上が極端に気温が低かったり、下が極端に気温が高いと、バランスが悪くなるわけですね。

上空に北から冷たい空気がまぎれ込んできたり、逆に、地上付近ですごく気温が上がったり、南の地方から暑すぎる空気が流れ込んできたりすると、アンバランスになります。

そうすると、そのアンバランスさを解消しようと、上下に空気がかきまぜられるんですね。 そのうち、上に動く空気の流れが上昇気流です。 急な上昇気流は、積乱雲を発達させ(大きくさせ)、その下では、豪雨や雷、竜巻などの突風が起こるリスクが出てきます。

「大気の状態が不安定」という言葉は、昔から使われていました。 ただ、2008年に突発的な豪雨があいついだため、その翌年くらいから気象庁は、「天気予報で“大気の状態が不安定”という言葉を聞いたら用心しましょう」と呼びかけ始めたんですね。 それに従ってなのか、気象予報士がひんぱんに使うようになりました。

意味が分かりにくいこの表現を聞いて、どれだけの人が避難しようと思うのかはよく分かりません。 僕の使わない言葉リストでは、上位にランクインしています。

詰め天気

先週の問題は、こちらでした。正解と次の問題は、来週アップします!

追加のヒントは、「“この日”の天気ですので、24時までに起こったことで考えてみてください」です。 解答の変更もOKですよ。 」です。

解答はこちらから↓
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