フェティッシュの火曜日 2017年2月28日
 

日本一ツナ缶決定戦

いま、日本一のツナ缶を決める戦いが始まる。
いま、日本一のツナ缶を決める戦いが始まる。
編集の古賀さんから「最も美味しいツナ缶を決めるイベントをやるんで取材に来ませんか、って主催の方からメールが来たんですが、どうですか?」という連絡をもらった。
ツナ缶は美味い。それは知ってる。サラダに混ぜたり、ツナマヨにしてごはんにぶっかけたり、パスタに入れたって美味い。知ってる。
その美味いツナ缶の中から、ベスト美味いツナ缶を決めるというのか。マジか。それは結果を知りたい。
なによりツナ缶の食べ比べをしてみたいから、行ってみた。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。
> 個人サイト イロブン Twitter:tech_k

いま妙にツナ缶がアツい

その“美味いツナ缶を決めるイベント”は、横浜みなとみらい地下のBUKATSUDOというシェアスペースで開催されるとのこと。
土曜の夕方開催と言うことで、みなとみらい一帯をみっちり占める家族連れのキャッキャ、たのしー!感のど真ん中を「オラオラ、こちとら一番美味いツナ缶を決めに行くんじゃワレ」と荒々しめの気分で突っ切って行く。(あくまでも気分)
会場はこちら。調理スペースでは着々と準備が進んでる。
会場はこちら。調理スペースでは着々と準備が進んでる。
そしてカウンターには本日のエントリーツナ缶がぎっしり。売り場か。
そしてカウンターには本日のエントリーツナ缶がぎっしり。売り場か。
さて、会場に着くと、開始30分前にもかかわらず、すでに数人のお客さんがツナ待ち状態でスタンバイしている。
たぶんだけど、みんなオラオラ思いながらみなとみらいの家族連れを突っ切って来たに違いない。
そしてスタッフの人たちもかなり真剣に準備してる。これ本気のヤツっぽいぞ。

日本一のツナ缶はどれだ

で、そもそもこのイベントがどういうものなのか。
マルハニチロとかはごろもフーズといったツナ缶メーカーが主催してるのかというと、さにあらず。
クロストークレディオ!!』という個人のウェブラジオで、番組のスピンオフ企画として行われているものらしい。それが“T-1 GP”(ツナ缶グランプリ)である。
T-1 GP 2017イベントサイト。ここからもう本気感ある。
T-1 GP 2017イベントサイト。ここからもう本気感ある。
ちなみにこのグランプリ自体は2013年から始まって今回でもう5回目だが、お客さんを呼んでオープンイベントにしたのは今年が初めてとのこと。
クロストークレディオ!! 主宰のお二人。写真左が「せとっち」さん、右が「ゆう」さん。ツナ缶の話をろくろ回しながらされたのは初めての体験だ。
クロストークレディオ!! 主宰のお二人。写真左が「せとっち」さん、右が「ゆう」さん。ツナ缶の話をろくろ回しながらされたのは初めての体験だ。
ともかくイベントが始まる前にちょっと主宰のせとっちさんとゆうさんにお話をうかがってみたい。

そもそも、なんでウェブラジオの企画でツナ缶なんですか

せとっち 僕らの番組内で『ツナ狩り!!』というツナ缶紹介コーナーがあるんですよ。で、そこから「じゃあ一番美味いヤツ決めようぜ」という話になって、こんなことに…。

ゆう そもそも企画のタイトルも「つながり」=「ツナ狩り」って単にダジャレが面白くて始めただけで、開始当初はツナ缶にそんな興味もなかったんですけどね。
こちらは昨年のT-1 GP 2016優勝ツナ缶。イタリアの「TRANCIO DI TONNO IN OLIO D'OLIVA」[写真提供:クロストークレディオ!!]
こちらは昨年のT-1 GP 2016優勝ツナ缶。イタリアの「TRANCIO DI TONNO IN OLIO D'OLIVA」[写真提供:クロストークレディオ!!]
なるほど、スタートはともかく、続けているうちにツナの魅力に気付いてハマって的な話ですね。

せとっち いや、もうそこは通り過ぎて、そろそろツナ缶見ると体が拒否反応示すようになってきました。つらいです。

ゆう これまでは海外のツナ缶も集めた世界大会だったんですが、日本のツナ缶と違って海外のツナ缶は出来の良い悪いの差が激しいんですよ。イタリア産のとか優勝するぐらい美味いんですけど、国によっては皮や血合いが混入してるものもあって、魚臭かったりして。

せとっち ということもあって、今年は国産オンリーの大会にしました。お客さんまでツナがつらくなったら申し訳無くて。あと、ツナ缶を極めた強力なゲストもお呼びしました。
ツナ缶大王こと長井ずみさん。ツナ缶に異常に詳しい人。
ツナ缶大王こと長井ずみさん。ツナ缶に異常に詳しい人。
こちらは、ツナ缶大王の異名を持つツナ缶マニア、長井ずみさん。
ツナ缶の同人誌を発行してコミケで頒布したり、自分で同人ツナ缶(自作のツナ缶)を作ったりする人である。
何か変なものをかぶってるなーと思ったら、これは昨年のクリスマスに「ひとりぼっちで寂しいから」という理由で一人で開けて食べきった、業務用シーチキンL1.7s缶の空き缶だそうだ。
言っちゃ申し訳無いが、そんなクリスマスの風習は聞いたことがない。
あと、シーチキンLの1.7kg缶ってあるのか。そしてシーチキンLLとかXLみたいな名前じゃないのか。

長井 いや、実はシーチキンLの「L」はサイズのことじゃないんです。もともとのシーチキンがホワイトミート(ビンナガマグロ)なのに対して、ライトミート(キハダマグロ・メバチマグロ・カツオなど)を使っているので、ライトの頭文字で「L」なんです。

おお、さすがツナ缶大王!

T-1 GP 2017開催

さて、お話を伺っているうちに開催時刻となってしまった。
ここからはいよいよ、美味いツナ缶を決める戦いである。
ツナ缶好きが注目する中、食べ過ぎてそろそろツナ缶が嫌いになってきた二人の司会でグランプリ開幕。
ツナ缶好きが注目する中、食べ過ぎてそろそろツナ缶が嫌いになってきた二人の司会でグランプリ開幕。
ちなみに今回のT-1 GPレギュレーションは下記の通り。
1. 主とする材料がマグロまたはカツオであること。
2. マグロまたはカツオ以外に野菜その他の材料が含まれていないこと。ただし油・水・野菜スープについてはこれを認める。
3. 日本国内で手に入り、1缶あたりの価格が概ね100-200円程度であること。
4. 香辛料・調味料により味付けがされていないこと。ただし野菜スープについてはこれを認める。
5. なお本年は缶を開封するためのプルタブの有無について、これを問わない。
要するに、国内のスーパーで買える普通のツナ缶(高級品じゃない)、ということだ。
鹿威しのような澄んだ音が響く。いい音。
鹿威しのような澄んだ音が響く。いい音。
司会のお二人によるレギュレーション説明の後は、食べ比べの前の大事な「開缶の儀」が行われる。
これはラジオコーナー中でも恒例となっているもので、せとっちさんがマイク前で缶を開ける音を聞かせるというもの。

ゆう ここでイイ音を出すのは、せとっちしかできないんですよ。僕にはやらせてもらえないんです。

観客もスタッフもみな静まりかえった中、せとっちさんがゆっくりとタブを引く。
…………パックァ…ン!
(おおー!)(パチパチパチ)
なんかよく分からないが、全員から拍手が起きる。

長井 うん、素晴らしい。メシが欲しくなる音です。
比べてみると、ツナ缶ごとに色も雰囲気もかなり違う。
比べてみると、ツナ缶ごとに色も雰囲気もかなり違う。
開缶の儀のあとは、テーブルごとにツナ缶が2缶届けられた。

大会は、「つ」ブロックと「な」ブロックでそれぞれ4缶、計8缶エントリー。
ブロック予選は2缶を味付け無しでそのまま食べ比べ、観客からより美味いと支持を得た方が勝ち抜き、次のツナ缶と戦う。
そして最終的に残ったツナ缶がブロック勝者として決勝戦を行う、という方式だ。
やたらと緊張感が走る試食。
やたらと緊張感が走る試食。
美味いと感じた方のフダを挙げる。皆さん迷いがない。
美味いと感じた方のフダを挙げる。皆さん迷いがない。
では、次ページからいよいよ激戦の様子を報告しよう。
「ツナ缶に違いなんかあるのか?」と思ってる人。マジでだいぶ違いが出るぞ、ツナ缶食べ比べ。美味いまずいというか、好みのツナ缶は明らかに存在するぞ。

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