ちしきの金曜日 2017年3月3日
 

ちゃんと考えていることを三点リーダーで伝える

ちゃんと考えていることを伝える装置
ちゃんと考えていることを伝える装置
Facebookのメッセンジャーやショートメールなどでやり取りをしている時、相手が入力中に三点リーダーが表示される。それを見て、「あ、何か言おうとしているな」と気付き、相手の言葉を待ったりする。あの三点リーダーが便利なので日常会話にも導入したい。
1970年神奈川県生まれ。デザイン、執筆、映像制作など各種コンテンツ制作に携わる。「どうしたら毎日をご機嫌に過ごせるか」を日々検討中。
> 個人サイト すみましん

メッセンジャーの三点リーダー

最近は、仕事の話でもFacebookなどのメッセンジャーでやり取りすることが増えた。メールだと時差が生じるが、メッセンジャーはリアルタイムで会話できるので話が早くて便利だ。

A:明日、お時間ありますか?
B:午後なら空いてます。
A:打ち合わせしたいのですが、
B:了解です。

と、カジュアルなやり取りで打ち合わせの約束を取り付けられる。そして、このやり取りの最中、相手が何かを入力している間に表示されるのが三点リーダーだ。

先日の林さんとの会話でも、
林さんが返事を入力中に
林さんが返事を入力中に
林さんのアイコンの横で三点リーダーが波打つ
林さんのアイコンの横で三点リーダーが波打つ
僕の「ありがとうございます」という言葉に対し、林さんが何かを答えようとしているのが三点リーダーの波打つ動きで分かる。三点リーダーの波打ちが始まったら、こちらからの発言は少し待つ。メッセンジャーでは、そんな暗黙のルールがあるように思う。

この三点リーダーを日常会話に取り入れることはできないだろうか。

三点リーダーの動画を作る

日常会話においては、声の大きい人や頭の回転が早い人の意見が通りやすい。こちらにも考えがある場合でも、それを頭の中で整理しているうちに話題は次のテーマに移ってしまったりする。言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、それはPOISONだ。そんなPOISONな事態を避けるために、三点リーダーを活用したい。

まず、メッセンジャー上で表示される、三点リーダーのアニメーションを作成してみた。
この動画をiPhoneに取り込む。
iPhoneに動画を取り込む
iPhoneに動画を取り込む
ちゃんと考えてますよ! と相手に伝えるために、このiPhoneを取り出して動画を再生して見せる。

となると、いちいち時間がかかってしまうし、そんなことをしている間に話題は変わってしまうだろう。このiPhoneをウエアラブルにしたい。できれば頭に。

そこで、「iPhone、頭」で検索をかけてみた。すると、一発で「iPhoneを頭に装着!スマホホルダー付きの帽子SMABOW」という商品が出てきた。iPhoneを装着できる帽子だ。

早速、ポチッと購入した。
SMABOW
SMABOW
iPhoneを帽子に固定して目線に近い映像を撮影する時などに被る。それがSMABOWの主な用途であるが、 今回はちゃんと考えていることを伝えるために使うので、iPhoneの画面側を見せるかたちで固定する。
SMABOWにiPhoneを固定
SMABOWにiPhoneを固定
これを被ればちゃんと考えていることをアピールできる。SMABOWのおかげで、あっさりと僕の夢が実現しそうである。

と、思ったのだが、ここから試行錯誤を繰り返すことになってしまった。帽子に固定したiPhoneをどのように操作したらいいのか? という難題が降りかかってきたのである。

リモコン操作がうまくいかない

iPhone純正のイヤホンを使えば、音楽や映像の操作ができる。と、ネット検索をすると出てくる。
イヤホンのコントローラーで制御可能?
イヤホンのコントローラーで制御可能?
イヤホンコントローラーのセンターを1回タップすれば、再生と一時停止が可能だという。
コントローラーのセンターをタップ
コントローラーのセンターをタップ
しかし、これがどうやってもできないのだ。映像ファイルのフォーマットを変えてみたり、動画再生用のアプリをダウンロードしてみたり、色々な方法を試してもうまくいかない。

ちゃんと考えていることをアピールをする度に、帽子を脱いでiPhoneを操作して再び帽子を被る。それはバカみたいだし、SMABOWの意味が全くない。

POISONな状況に負けて諦めかけたが、もう一踏ん張り頑張った。そして、イヤホンコントローラーで映像を制御する方法に辿り着くことができた。その方法はこうだ。

1.映像をYouTubeにアップする。
2.YouTube上のファイルをiPhoneのサファリで再生する。

以上。

YouTubeにアップしてサファリで見る、というところがポイントだ。YouTubeのアプリで再生するとイヤホンからの操作に対応しない。三点リーダー装置の導入をご検討の際は参考にしていただきたい。

実装

ちゃんと考えていることをアピールできる装置を実装してみた。実装と言っても帽子を被るだけなのだが。
ちゃんと考えていることを伝える装置
ちゃんと考えていることを伝える装置
イヤホンにより、再生と一時停止の操作が可能だ。
例えば、仲間と居酒屋で飲む時にオーダーが次々と決まってしまい自分の意見が通りそうもない。そんな困った状況に陥ったら、この装置の出番である。メニューを見ながら三点リーダーを波打たせれば、「あ、考え中なんだな」と仲間に気づいてもらえる。
例えば、白熱した仕事の打ち合わせで意見を求められる。目を閉じて熟考していると、「あれ? こいつ寝てない?」と思われてしまうかもしれない。そんな時もこの装置を使えば誤解されずに済む。
例えば、喫茶店で恋人から「こないだ知らない女の人と原宿歩いてたよね?」と詰め寄られたとする。
ちゃんと考えていることを伝える装置のおかげで最適な答えを導き出すことができた。

袋は要るのか要らないのか

コンビニのレジで「袋は要りますか?」と良く聞かれる。のど飴とタバコ、2アイテムだけの購入だと、袋は要らないと即答することが多い。しかし、後になってやっぱりもらっておいた方が良かったと後悔することもある。

レジで聞かれた時に、一旦考える時間が必要なのだ。

ちゃんと考えていることをアピールできる装置を使ってみよう。
コンビニで実践
コンビニで実践
のど飴とタバコを購入。やはり袋の件を聞かれた
のど飴とタバコを購入。やはり袋の件を聞かれた
袋の要る要らないを考えるために装置を起動
袋の要る要らないを考えるために装置を起動
エコ的な観点から袋は要らないと言うべきなのでは、いや、家でゴミ袋として使えるからもらっておいた方が、いやいや、今日はこの後会食があるから袋は邪魔になるような気がする。
検討の結果、
検討の結果、
装置を停止して袋は要らないと店員さんに告げた
装置を停止して袋は要らないと店員さんに告げた
ちゃんと考えていることをアピールできる装置のおかげで賢明な判断ができた。僕の頭で波打つ三点リーダーの意味が、店員さんに伝わったどうかは分からない。

競りで負けないために

市場で競りに参加している買参人の帽子に応用できるのではないか。

ふと、そう思いついたので、買参帽子用にアニメーションを作成した。
他の買参人より目立つために、ナンバープレート上の数字「0−831(おやさい)」を波打たせてみた。この動画を「ちゃんと考えていることを伝える装置」で再生してみる。
競りで必ず勝てる帽子、と言っても過言ではないだろう。
新しい買参人
新しい買参人

帽子のつばにiPhoneを乗せると、結構な重さが首にくる。ちゃんと考えていることを伝えるためには、首への負担が大きいことが分かった。ちゃんと考えていることを伝える装置をご検討の方は、首を痛めないように注意していただきたい。
現場からは以上です。
現場からは以上です。
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