チャレンジの日曜日 2017年3月12日
 

イヤイヤ習い事エピソード〜休むために暴れん坊に殴らせる〜

殴られて入院沙汰になるとサボるどころじゃ済まされない(写真は「入院生活を楽しむ10の方法」より)
殴られて入院沙汰になるとサボるどころじゃ済まされない(写真は「入院生活を楽しむ10の方法」より)
幼い頃、習い事なんてものは苦痛以外の何物でもなかった。君はどうだい?と聞いたところ、僕も私もと同じ意見をいただいたので、もっと広く募ってみました。今回で四回目、これを一旦の締めくくりにしたいと思います!イヤイヤ通うひずみから生まれるエピソード、とくとご覧あれ〜。
1984年大阪出まれ、2011年からベトナム暮らし。日本から3600km離れた土地で、ダチョウに乗ったり、ドナルドのコスプレをしたり、札束風呂に入ったりしている。
> 個人サイト べとまる

休むために暴れん坊に殴らせる

小学生の時の話です。剣道を習い始めて3年ほどたった頃、入っていた剣友会で合宿が行われることに。何がなんでも参加したくないと思い、考えた方法が「ケガ」でした。普段なら絶対遊ばないタイプの暴れん坊君を遊びに誘い、合宿に行きたくない事情を打ち明けて、手に持った靴で手首を強打してもらいました。人生で一番の痛みが走りました。暴れん坊君に「じゃあ家帰って病院行ってくるわ」と泣きながら告げて帰宅しました。実はネンザにすらなっておらず、母が氷で冷やしてくれただけで腫れは引いてしまいました。結局、合宿からは逃げられませんでした。 今思えば、依頼があったにしても暴れん坊君が強打したのは事実で、本当に骨折とかしてたら問題になっていたかもしれません。巻き込んでしまった暴れん坊君にこの場を借りて謝罪します。
タカス
あははははは!暴れん坊君、道具扱いじゃねぇか!!

彼自身の情報が暴れん坊以外にほとんどなく、もはや私の想像では殺人マシーンのような位置づけです。タカスさんも、暴れん坊君の暴力以外の要素をまるで求めていないし(そもそも呼称が「暴れん坊君」)。でも、そういうお願いごとは聞いてくれるあたり、本当は心優しいのかもしれません。靴持って強打したけど。それにしても、「殴ってもらう」という発想がすごいですよね。前回「沼でのたうち回る」はあったけど、一線超えている感がある。

昔、テレビで見た外国、たぶんドイツの話で、学校に行きたくない生徒の頭にシラミをつかせるという闇商売が紹介されていました(その学校ではシラミが発見されたら休ませられる)。あれを思い出した。のっけからなんですが、このエピソードが全編通して一番私のツボでした。

ギャング系コメディ映画でありそうな偽札トリック

小学生の頃、某系列の算数教室に行っていました。
宿題もたくさん出て毎日やらなくてはいけないので結構辛くて、最初のページと最後のページだけ書いて出しては怒られたりしていました。
学年とか関係なくテキストをやっただけどんどん先に進んでいってしまうので、イヤイヤでもやっていると小学校高学年くらいに二次関数あたりまで進んでしまい、もう頭で理解できないまま何やってるかも分からず例題を見ながら答えを書いているような状態になり、最後は逃げ出しました。
のあ
>最初のページと最後のページだけ書いて出して
なぜ乗り切れると思ったのか。

それ、第二人格なんじゃないの?

幼稚園から小学校を卒業するまでピアノを習っていました。ピアノを弾くこと自体は大好きだったんですが、練習が嫌いすぎて家でピアノの前に座らされるといつも壁と会話していました。
今考えるとあれはノイローゼだったのではないかと思っています。
ちなみに壁とは世間話をしていました。
あと、発表会などのために楽譜が2ページ以上ある曲を弾くと途中で意識が振っとんで自動演奏状態になってよく先生に怒られてました。
指が止まる前に意識が飛ぶのが今になって考えると謎です。
ちぎこ
それいわゆるトランス状態ですよね。または第二人格ですよ、天才ピアニスト的な。楽譜が2ページ目に突入した瞬間、総毛立って白目剥いて弾き鳴らしてそう。神童と呼ばれる人は大人になるとふつうになると聞きますが、実はすべてこんな感じなのかもしれない。なんて好き勝手書いてますが、私も無意識に学校へ行ったことがあるので人のことは言えないけど。しかもただ歩くだけ。

暗い英会話教室でもイヤだけど(おもしろそうではある)

こども英会話です。小学生のころにちょっと興味があって習ってみたのですが、初日に日本人の先生だったことがわかり「なんで日本人同士で英語でしゃべらなあかんねん」と子ども心にテンションだだ下がり、二回目には宿題も出て、宿題やってきていた子たちの、英会話教室ならではのハイテンションについていけず、三回目くらいで早々に辞めました。
みそ天使
英会話教室って基本的にハイテンションですよね!ああいった「英語話者はかくあるべし」という概念が、良くも悪くも生徒を選んでしまっているような気もします。私も小学校の頃に通っていましたが、その日本人の先生は茶髪で色白だったので、「英語が話せると白人に似るんだ」と勝手に思い込んでいました。二人のお子さんも美男美女だったので、「英語が話せる親を持つとスタイリッシュになるんだ」とさらに思い込みが進みました。

習い事はときに人間関係に影響を残す

ある日学校のクラスメイトの誕生日会に呼ばれて楽しく過ごしていたのですが、そろばん塾の時間がきて私と、同じそろばん塾に通っていた友達の2人だけが途中退席する羽目に。誕生日会の主役である友達の家はお寿司屋さんだったのでそれはそれは素晴らしいご馳走が並んで、私達が退席する時には立派な尾頭付きの鯛の塩焼きが出ました。「一口だけでも食べていきなさい」というお母様のお言葉に甘えてほんの一口(美味しかった!)つまんで、泣く泣く場を後にしたことを折に触れて思い出します。
香月
ありますねぇ、こういうの!空気読めよみたいな感じになっても、いや習い事だし!遊びたいけれど!っていうの。習い事に行っている友達とそうでない友達によって人間関係にも微妙な溝が生まれてしまう気もします。それにしても、小学生(?)の誕生日で寿司ってなかなか渋いですね。上司のおごりでないとなかなか出てこないですよ寿司は(イメージです)。

私も、友達と遊んだあとでそのまま塾に行こうとすると、「ぷよぷよ(パズルゲーム)で俺に勝ってからにしろ」とよく言われてました。ゲームスキルから言って私の勝利は無理難題で、だいたい彼がそれを見つけた親に怒られるところまでがセットだったのですが、後年mixi経由で突然その友人から、「あのときいじめててごめん」と謝罪のメッセージ。やめろよ、別にいじめられていたつもりじゃなかったのに。

「裏目に出る」ってこういうことです

習字水泳体操教室そろばんと色々やらされていたのですが、運動神経が特によかったわけではないので体操教室が一番嫌いでした。
ある日、体操教室が嫌なあまり「パジャマで体操教室に行こうとすれば、親も『そんな恰好で外にでるな』と怒るにちがいない。しかし私が『どうしてもパジャマじゃないと嫌だ』と言い張れば、合法的に休めるのでは」と考えた私はパジャマで体操教室に出かけることにしたのです。ところが親は怒るどころか、珍しく上機嫌で家を出る私を快く送り出してくれ…。
そのまま体操教室に行くしかなくなり、親には怒られなかったけれど体操教室の先生に「そんな恰好で来るな」と怒られて、ますます体操教室が嫌いになりました。
あやのじ
本人は深刻なんですけど、習い事を回避するための子どものアイデアって、理に適っていないゆえの可愛らしさがありますね。でも狙いに反して、親が上機嫌になり先生に怒られるってもう最悪の結末じゃないか!もがけばもがくほど奥の方に入り込んでしまうドジョウ用の罠を思い出しました。思い出しただけで、たとえとして正確かどうかは分からない。

親御さんが上機嫌になった理由だけは謎ですね。これは社会人になってからの私の話ですが、「甚平で出歩くのが粋」と考えていた時期があり、そのまま美容院へ髪を切りに行ったことがあります。大きな鏡でおしゃれな空間に似つかわしくない甚平姿の自分を直視することになり、段々と恥ずかしくなって人生で唯一消えてなくなりたいと思ったことを思い出しました。「変じゃないですよ!」と言ってくれた美容師さん、あのときは心を鬼にしてダメ出ししてほしかったなぁ。関係ねぇなこの話。

頷かなければどうしていたのか

ピアノが大嫌いでした。親がもともと習わせたかったようで、ピアノを家に設置し、ちょっと触らせたところで「習いたいか?」と聞いて頷かせる策士っぷり。何度やめたいと言っても「お前がやりたいと言ったんだ」の一点張りでやめさせてもらえず、「3歳児にピアノちょっと触らせてそんなこと聞いたら頷くに決まってるじゃん!」と思いつつも怖くて言えず。教室では先生が離れた数分間の間に漫画を読んで見つかったり、ピアノの下に隠れたりと逃げ回っていた覚えしかないですが、結局中3まで続けました。「受験だからやめていいよね!」と言い放ったときの開放感は今も覚えています。
なお、楽譜は読めないまま10年間続けていましたが、高校で入った合唱部でひと月でマスターしました。やる気ってすごい。
ピアノ曲は未だ嫌い
親御さん、策士ですね。いや、でもですよ、もし頷いてなかったらピアノは即日大きな置物と化していたかもしれません。そう考えると大胆な行動だなぁと思いましたが、それならそれで無理矢理にでも頷かせてそう。足元に何か転がしたり、最終的に頭を鷲掴みにして押し付ける。それはイヤだな。それでもって、10年に渡って楽譜の読み方を教えなかった先生ってどうなの!?気づいてなかったの!?

口実でも結果オーライ!

ある日、小学校から帰ると母が「日本舞踊習いたくない?」と聞いて来て、コドモだったためにあまりよく考えずに「習う」と言ってしまいました。しかし甚だ素直さに欠けるヒネた子供だったため、かわいらしく小首をかしげてチントンシャンなんてことをやるのがバカバカしくてたまらず、反復練習も大嫌いだし振りつけは覚えられないし、数年は我慢しましたがやっぱり辞めさせてもらいました。私と同時に始めた母は熱心に稽古を続け、何年かの後には師範になっておりました。後で気がついた、単に母は自分が日舞をやりたくて子供をダシにしただけだったのでした。
豆電球
それもう教え子の人たちに「師範は私が育てた」って言っていいですよ。

おぬしに秘伝の奥義(因数分解)を捧げよう…

中3の夏、個人教授の数学教室に通ってました。娘のあまりの数学の出来なさ加減に業を煮やした母が、受験対策として元数学教師主催の教室を見つけてきて、問答無用で入門させられたのです。逃げ場の無い一対一の教室で、無表情な老師から繰り出される問題に挑むのですが、間違えようものなら解の途中でも瞬時に叱責、説教、解説、さあもう一度のエンドレス。たしか週に一回、一時間かそこらの教室でしたが、おかげさまで夏の終わりには数学が壊滅的にダメになっており、まあ進学は出来たんですが、高1の最初の期末試験では、学年ただひとり再追試まで行きました。その再追試の結果もまだ赤点で、担当教師が泣きそうになってたのを覚えてます。
にゃんたかたん
あはは!問題は繰り出すもんだったのか。
武術映画の修行パートですよね、これ完全に。

逆三角形そのものに罪はない

体が弱く幼稚園を休みがちだったので、小学校を休まないよう、小学1年生の時、スイミングスクールに入会。先生は若い男の先生で、完璧な逆三角形の体にビキニで超セクシー。先生は何も悪くないのですが、見ちゃいけないものを見せられてる気になり、その先生が嫌で嫌で、出来るだけサボってました。でも、いつの間にか進級し、次の先生はセクシーさと無縁のおばちゃん先生。それから、スイミングスクールが好きになり、オリンピック養成クラスに勧められるほど上達しました。その頃の私は、すでに逆三角形の体型。母が「これ以上女の子らしい体型じゃなくなったら困る」と言う一言で泣く泣く辞めさせられました。
その後、女子高で水泳部に入り、都大会で逆三角形の体をした男子選手を見ましたが、やはり気持ち悪くて見れませんでした。
アンチセクシー
逆三角形には生きづらい時代ですね…。オリンピック選手を期待されるほどの実力だったのに、お母さんの切なる願いで断念したところについつい笑ってしまいます。参考資料がないので、きっと私の想像の中でアンチセクシーさんは実際以上に逆三角形になってます。最後、「気持ち悪い」って、それはもはや同族嫌悪じゃないのか。

日本女子サッカー界の別れ目だったかもしれない

兄が習っているからただ送り迎えが1度で済む、というだけでサッカー教室に入れられました
30年前は、サッカーは男子がやるもの。女子の入部?と相当話題になりました(部内で)
女子には「男子が好きなのねー」みたいに言われコーチには「女子なんかに負けるな(試合中)」と言われ嫌なのに負けず嫌いだった私は、小5まで学年キャプテンやるレベルまで育ってました
小6のとき、コーチが変わり「女子は試合に出さない」と方向性が変わり「やる気失せたからやめたい」と言い出したらするっと意見がとおり、それからはずっと中、高、大とブラスバンドですですが、今でもリフティングは500回は超えてできます。昔は4000回とか延々してたのに劣化ですね
まるまるまー
4000回!?ボールは友達どころか肉親のレベルじゃないですか(この表現合ってんのか)。さきほどの逆三角形さんと言い、親はコーチの選択は未来の日本のスポーツ界に影響を与えるのだと自覚していただきたいところです。みなさん、お子さんや教え子とはよく相談しましょうね。あなたの選択は未来の日本のメダルを左右します。それにしても、「男子が好きなのねー」が、いかにも女子小学生っぽい。妹がメキメキと上達するそばでお兄さんがどういう心境だったのかも気になります。

イヤイヤだろうがスキスキだろうが習い事は糧になる(でもできればスキスキがいい)

みなさんの悲喜こもごもがたっぷり詰まったエピソード、紹介できたものは一部ではありましたが、全部で80ほどいただきました。ありがとうございます!なんとか習い事へ行かずに済ませる苦肉の策や、親や先生の理不尽な要求とその応酬など、大変でしたなぁ…という感じ。子どものときから逃げる知恵を練るということも大事かもしれません。が、なんだかんだで自ら前のめりに習うことが一番なんでしょうけど。

習い事に通わせるにしても、親も子も納得がいくまで見て回るということが大切なのかもしれませんね。とくに政治的判断(おもに親の人間関係)の場合は、ご注意を!子は見てます!長きに渡って恨まれますぞ!
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