フェティッシュの火曜日 2017年3月21日
 

これが本当の「ショートケーキの日」だ

そうだぞ。
そうだぞ。
毎月22日はショートケーキの日だそうだ。
カレンダーで見ると、上に15(イチゴ)日が乗っているから、というすわりのいい雑学である。

だが見つけてしまったのだ。
下に29日、「肉の日」があることを。
この雑学と揚げ足取りのコンボ、野暮とは思いながらも全力で披露してみた。
1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。

毎月22日はショートケーキの日だそうだ

「毎月22日はショートケーキの日です。なぜでしょうか。」
という雑学のクイズをご存知だろうか。
よく「ヒント:カレンダー」とか添えられている。
よく「ヒント:カレンダー」とか添えられている。
答えは、22日の上には15(イチゴ)が乗っているから、ということだ。
「へーー」となったでしょうか。
「へーー」となったでしょうか。
確かに上にイチゴがある。
確かに上にイチゴがある。
イチゴがなくてはショートケーキではない。
イチゴがなくてはショートケーキではない。
というか15日をイチゴとするなら上の写真の物体が22日ということになる。
なんなんだこれは、22日とこの物体との関係は?という疑問には今回は一旦目をつぶる。

ちょっと待て

このショートケーキの日の由来の話、分かりやすいのに一見気づきにくい、いい雑学である。
初めて聞いた時は「へーー」と言った。

しかしである。
そういう語呂合わせを許すならば、下にいる日付を無視するわけにはいかないのではないだろうか。
29日、肉の日である。
29日、肉の日である。
つまりはそう、こういうことだ。
つまりはそう、こういうことだ。
おいしいとかおいしくないの問題ではない。
カレンダーで見て上に15(イチゴ)日があることを話の軸とするのなら、下には29(肉)日があることを無視してはいけないだろう。
上を見て下を見ない理由はない。

この物体はもうショートケーキではないが、毎月22日、「ショートケーキの日」に食べるであろうショートケーキはこの物体を指すことになる。
22日と29日の境。見てると胸がムカムカしてくる。
22日と29日の境。見てると胸がムカムカしてくる。

雑学と揚げ足取りは嫌われる

威勢良く披露したが、これはただの雑学と揚げ足取りだ。
しゃべる側は披露したくてしょうがないが、あまりひけらかすと周りから煙たがられる話題の二大巨頭である。

だが、ここまでコンパクトに「ひけらかし要素」が詰まった話もなかなかないのではないだろうか。
思いっきり披露して気分良くなりたいものである。
「へー」とか「あー」とか言ってもらえば構わない。
それくらいのリアクションでもしゃべる側が気持ち良くなってしまうのが、雑学や揚げ足取りのタチの悪いところだ。
「なるほどー」とかがもらえれば最高である。

嫌われることを恐れるな

気持ち良さそうなので思い切り披露してみよう。
編集部の藤原さんとライターの江ノ島さんに「ちょっと話を聞いてほしい」と言って、机に向かってもらった。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まず、毎月22日がなぜショートケーキの日なのか、という説明をする。唐突だがしょうがない。
まず、毎月22日がなぜショートケーキの日なのか、という説明をする。唐突だがしょうがない。
「上にイチゴがあるんですよ。でも!下に29日がありますよね、肉の日ですね? ということは…」
「上にイチゴがあるんですよ。でも!下に29日がありますよね、肉の日ですね? ということは…」
(振り返って用意しておいたものを取る)「ということはですよ…」
(振り返って用意しておいたものを取る)「ということはですよ…」
「これ!これこそが、ショートケーキの日に食べるもの」
「これ!これこそが、ショートケーキの日に食べるもの」
「なんですよっ!」
「なんですよっ!」
(ズドン)
(ズドン)
「ああーー」「ほおーー」という反応。「よしよし」と思った。
「ああーー」「ほおーー」という反応。「よしよし」と思った。

さあ、揚げ足を取ろう

そして、もっと言うなら21日の上には14(石)日があるので、
そして、もっと言うなら21日の上には14(石)日があるので、
こういうことになるし、
こういうことになるし、
24日の下には31(サイ)日があるので、
24日の下には31(サイ)日があるので、
こういうことになる。
こういうことになる。
ならばと藤原さんが提案した記念日は23日の上には16(トム)日があるので、
ならばと藤原さんが提案した記念日は23日の上には16(トム)日があるので、
こういうことになる「トムケーキ」の日。…トムケーキの日?
こういうことになる「トムケーキ」の日。…トムケーキの日?

こちらは満足したのだが、質問タイムが終わらない

反応ももらえてその話題で楽しくおしゃべりができた。
予想以上の収穫である。
さあ引き上げてご飯食べて風呂入って寝よう、いい夢を見ようと思ったのだが、なかなか話が収束しない。
「これは、名前とかはあるんですか?」
「これは、名前とかはあるんですか?」
名前はまだない。
我輩はこの物体に思い入れがあるわけではないのだ。

名前について何となく濁したそのあとも、プレゼン後の質疑応答がなかなか終わらなかった。
「どこで売っているんですか?」「…コンビニですかね」「ハンバーグ屋では?」
「どこで売っているんですか?」「…コンビニですかね」「ハンバーグ屋では?」
「これにまつわる伝説とかがあるんですか?」「伝説…」
「これにまつわる伝説とかがあるんですか?」「伝説…」
「下が、肉の中でもハンバーグなのには理由があるんですか?」
「下が、肉の中でもハンバーグなのには理由があるんですか?」
「これは日本固有の文化ですか?」
「これは日本固有の文化ですか?」
「コンビニではどういう風に売っているんですか?」
「コンビニではどういう風に売っているんですか?」
「見慣れてきましたね」「そうですね」
「見慣れてきましたね」「そうですね」
「いくらですか?」
「いくらですか?」

端的に言うと、イラつかれたのだ

帰り道に気づいたのだが、あまりに思い切りよく雑学と揚げ足取りをひけらかしてしまったので、聞き手のお二人の「ただでは終わらせまい」という気持ちに火を付けてしまったのかもしれない。
端的に言うと、イラつかれたのだ。
僕はというと雑学を話せた快感も忘れて、いつの間に汗をいっぱいかいていた。

やはりこういう話は控えめにしておいた方がいい。
やっと終わった。この物体を売りに来た営業マンみたいになっている。
やっと終わった。この物体を売りに来た営業マンみたいになっている。

身のない話は楽しい

いい雑学を知ると披露したくてしょうがなくなり、会話の脈絡を無視して強引に話してしまうことがあるが、実物があると話に妙な迫力が出るのでおすすめである。
しかしそれを見て相手がどんな反応をするかは分からない。
今回は思わぬ質問の嵐でぐったりしてしまったが、それでも楽しかったと言える。
聞き手のひんしゅくを買わないように、中身のない話をし続けていきたい。
調子のいい時にしゃべっていた色々な記念日。全部休みになったら嬉しい。
調子のいい時にしゃべっていた色々な記念日。全部休みになったら嬉しい。
全部休みにしてみたら18日から9連休になった。
プレゴールデンウィークだ。

おいしくはありませんでした

「せっかくだし」という感じで食べてみたが、バニラフレーバーのハンバーグ、という味。
つまりおいしくはありませんでした。
「おいしくはない」という表情。
「おいしくはない」という表情。
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