特集 2017年4月4日
 

特撮のロケ現場でババーン!と爆破結婚写真を撮ってきた

緊急トラブル発生!どうなる爆発

さて、爆発撮影開始時刻の14時になったのだが、いまこんな感じ。
ビュウビュウと吹く風にふるえてます。さむい。
ビュウビュウと吹く風にふるえてます。さむい。
なんと、正午過ぎから突如として激しい風が吹き荒れはじめたため、爆破写真撮影がスタートできないというのである。
そりゃそうだ。さっきは休憩用に設営されたテントが吹き飛びかけたため、スタッフさんとコスプレーヤーの皆さんで慌ててテントのポールにしがみついて押さえてたぐらいだ。
この写真の直前、本当にテントが風で浮いた。
この写真の直前、本当にテントが風で浮いた。
ドレスの裾とベールが風で暴れるのを固定するため、こんなこともあろうかと持ってきていた巨大ダブルクリップを使用する。文房具、便利。
ドレスの裾とベールが風で暴れるのを固定するため、こんなこともあろうかと持ってきていた巨大ダブルクリップを使用する。文房具、便利。
このイベントは昨日と今日の2デイズ開催なのだが、昨日は風も気温も良い感じで、まったくトラブル無しに爆破撮影を行ったらしい。
というか、そもそもこの爆破写真イベントが雨天以外でここまで荒れたのは初めてのことだとか。
スタッフさんからの差し入れの豚汁をいただく。暖かくて超美味い。染みる。
スタッフさんからの差し入れの豚汁をいただく。暖かくて超美味い。染みる。
しかも、問題は突風だけではなかった。
なんと数時間前に岩船山の隣の山で山火事が発生。消防ヘリなどが出動する騒ぎとなっていたのだ。
確かに、撮影の合間に写り込んでいたヘリ。
確かに、撮影の合間に写り込んでいたヘリ。
「隣は山火事、外は突風、これなーんだ」というなぞなぞがあったとしたら、答えは我々である。
困ったことになった。

ナパームはムリだけど、セメントなら!

結局、風が収まるかもという一縷の望みにかけて一時間ほど待機したものの、やはり吹き止む気配はない。
これもしかしたら今日はムリかも…というムードが砂埃に吹き曝しとなったコスプレ集団に漂い始める。

その時、主催者さんから「ちょっと集まってください」と声がかかった。
どうなる、爆破!
どうなる、爆破!
「今から風のタイミングを見て爆破撮影やります!ただし、ナパームではなくセメント爆破です。ご了承ください!」

撮影決行である。
ところで、ナパームとかセメントって言われてもピンとこない人のために説明しておくと、どちらも特撮で使われる爆発のタイプのことだ。
ナパームいうのは巨大な赤い火球がぼわっと出る派手な爆発で、セメントというのが地面から煙がどわっと四方に上がる爆発。今回の撮影はナパームの予定だったのだが、風が強いのと隣山の山火事に懸念して、火が出ないセメントに切り替えますよ、という話である。

ナパーム爆破も撮りたかったが、セメント爆破だってかっこいい。というか、これだけトラブルが重なっていて中止にならなかったってだけで充分だろう。
こんな感じで爆破待機します。
こんな感じで爆破待機します。
さて、ところで今回の爆破写真だが、イベント参加費とは別で「爆破一発/一人につき1500円」を支払うことになっている。
えっ、爆破ってそんな低コストでできるのか?と思っていたのだが、なるほど、状況を見て納得した。
隣にいっぱい並んでる、爆破待機の人たち。
隣にいっぱい並んでる、爆破待機の人たち。
要するに、中央で爆破がどかーんと行くので、その円周上にずらっとコスプレーヤーが並んで撮影するのである。爆破をシェアするかたちでコストを下げているわけだ。
爆破をイイ感じに写そうと思ったら望遠レンズを使うことになるので、よっぽど近付かない限り、隣り合っている人が写り込むこともあまりない。
これが中央に配置された爆薬。セメントで固めてあり、爆発すると勢いよく粉塵があがる。
これが中央に配置された爆薬。セメントで固めてあり、爆発すると勢いよく粉塵があがる。
セッティングも完了し、あとは風が収まるのを待つばかりである。

いよいよ爆破!

とはいえ、我々、紙みたいに薄いタキシードと肩出しドレスという二人組だ。
爆破の待機中も、風が激しくなるたびにギャッと悲鳴が出る始末である。
(近くにビキニみたいなコスプレ衣装の女性もいたが、平気な顔でずっとポーズチェックやってた。覚悟が違う)
西部劇か!みたいな砂埃と突風が新郎新婦を襲う。つらい。
西部劇か!みたいな砂埃と突風が新郎新婦を襲う。つらい。
待つことおよそ5分。いい加減、砂埃で口の中がジャリジャリしてきたなー、と思い始めたころ、スッと風が止まった。
よっしゃ、爆破いくぞ!カウントダウン!
セメント爆破、粉塵きた!
破片らしきものが飛んでるのが分かる結婚写真。
破片らしきものが飛んでるのが分かる結婚写真。
爆発した瞬間の、いい粉塵をバックに。シビれるかっこよさである。
爆発した瞬間の、いい粉塵をバックに。シビれるかっこよさである。
動画でも分かるとおり、音はそんなに大きくない。思っていたより軽めの音だ。
しかし、音と同時に背中から揺さぶられたようなドムン!という衝撃が来る。音よりはどちらかというとこの衝撃の方が怖い。
あと、パラパラとセメントの破片だか砂利だかわからないものがパラパラと落ちてくるのも意外と怖い。「わー、爆発したんだ」という実感につながるからだ。
爆破にもう一回チャレンジ。直後、完全に粉塵に包まれて全身ジャリジャリだ。あと、隣の人の手足も写り込んでた。
爆破にもう一回チャレンジ。直後、完全に粉塵に包まれて全身ジャリジャリだ。あと、隣の人の手足も写り込んでた。
ともあれ、爆破結婚写真は大満足の出来となった。
ビビって目をつぶってしまった安藤さん。あとで「音ヤバい。音ヤバい」と何遍も繰り返していた。
ビビって目をつぶってしまった安藤さん。あとで「音ヤバい。音ヤバい」と何遍も繰り返していた。
あまりのかっこよさに「自分たちも爆破写真撮りたい」と言い出した安藤さんと地主くん。
なんで直立不動で撮ってんのか良く分からないけど、それでもなんとなくかっこいい写真になってるから面白い。

今後結婚式を挙げるカップルの人たちは、自動的にかっこよくなる爆破結婚写真、オススメである。

今回取材させていただいたコスナビさんでは、爆破以外にも廃墟や炭鉱跡などイイ感じで撮れる撮影イベントを定期的に開催している。もちろん爆破も年に数回ペースでやっているそうなので、興味のある方はサイトをぜひチェックしてみてください。(イベントは全て完全予約制)
6月にも爆破イベントがあるそうなのだが、こちらはすでに予約で定員に達したそう。実は僕らも再度ナパーム爆破にチャレンジするため、予約してるのだ。
取材協力:コスナビ
爆破スタッフさんの職人っぽさが、ちょっとシブすぎないか。
爆破スタッフさんの職人っぽさが、ちょっとシブすぎないか。

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