特集 2017年4月8日

3月の記事ベスト5&「×エロ 〇セクシー」

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石川です。4月です!新年度ですね。「年度」と聞くたびに、油粘土のベトッとした手触りを連想するのは僕だけでしょうか。共感覚ってやつかな。違いますねただの駄洒落ですね。
というわけで月間総集編。せっかく新年度で新たな気持ちになったのに、記事の趣旨上、昨年度のことを振り返りますがご了承ください。

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PVランキング

アクセス数のランキングです。1位、2位、5位と油っぽい記事が検討しました。油粘土の導入はランキングを見ずに書いたのですが、図らずも布石となりましたね。なんの布石だそれ。
油はうまい。でも、健康のために控えましょう、太るから油は減らしましょう、なんてほとんど毒扱いです。そんなんでいいのか。いいわけないでしょう。
大阪の下町を舞台にした『じゃりン子チエ』に出てきたホルモン焼きを探して大阪と神戸を旅してきました。
エッシャーのだまし絵みたいな歩道橋を見つけた。三段式スイッチバックのような歩道橋や、ループ状の歩道橋など、六ヶ所の個性的な歩道橋を巡った。
エキナカの飲食店だけ、改札から出ることなく、東京、千葉のJR各駅を回りながら全力で飲酒を楽しんでみました。 かかった交通費は140円でさまざまなお店を楽しむことができます。
ポーランドには揚げドーナツを食べまくる「脂の木曜日」というイベントがある。今年は日本でも揚げドーナツを食べるイベントが開催されたのだ!

SNSランキング

TwitterやFacebookなどのシェア数のランキングです。
SNS社会の闇に迫る記事がトップに躍り出ました。僕も会社でおもしろ記事の原稿を書いているとき、通りがかった同僚に「怖い顔してますね」と言われたことがあります。
「www」と打っていても実際に笑っているとは限らない。「www」と打ったときの表情を相手に知らせるデバイス」を作ろうと思った。
油はうまい。でも、健康のために控えましょう、太るから油は減らしましょう、なんてほとんど毒扱いです。そんなんでいいのか。いいわけないでしょう。
日本で7名のみという切手のデザインをしているデザイナーの仕事内容を日本郵便に行って聞いてきた。
大阪の下町を舞台にした『じゃりン子チエ』に出てきたホルモン焼きを探して大阪と神戸を旅してきました。
香港の団地を見に行った。団地なんか興味ないという人にもおすすめの特にすごい物件を紹介しよう。
次はライターきだてさんへのインタビューです。
いったん広告です
特撮ヒーローものでよくある爆破シーン。あれをバックに結婚写真を撮ってきた。 (きだてたく)
藤原「今回は3月の総集編のはずなんですが、4月の記事、爆破結婚写真の話題いきましょうか。これ、すごいですね。」

きだて「おかげさまで、Twitter上で知らない人から1年半前の結婚をすごく祝ってもらえる、という得難い経験をしました。ありがとうございます。」
ばーん
ばーん
藤原「おめでとうございます! この記事を読んで、爆破結婚写真、アリじゃないかと思ってしまったんですが、ほかはほんとにコスプレイヤーの人たちばっかりだったんですか?」

きだて「というか、基本的にコスプレの人専用のイベントなので、結婚写真がイレギュラーですよね。タキシードとウエディングドレスが地味に見えるぐらいクオリティ高いコスプレばかりで、なんか申し訳無い気分でした。」

藤原「あの爆破撮影会にいた人が記事を読んで「結婚式の格好の人がいたけど、あれは本物だったのか」と言っていたのをSNSで見たような気がしますが、そのくらいコスプレイベントだったということですね。今後、結婚写真とか記念写真とかで行きたいなーと思う人が参加を申し込んでも大丈夫なんでしょうか?」

きだて「あくまでもコスプレイベントなので、ご迷惑をおかけしないように気をつかって行きましょう。」

藤原「雰囲気守ったり、マナーも気をつけないといけませんね。
爆破以外にも崖のまわりで撮影していましたが、行動できる範囲ってけっこうひろかったんですか? あの崖だけでも行く価値ありそうです。」


きだて「撮影スポットはかなり広かったです。「うわー、テレビで見たことある崖だー」と思うとテンション上がります。行く価値は間違いなくあります。」
爆破以外の景色もすごい
爆破以外の景色もすごい
藤原「そういえば前に洞窟に編集部が移動したときの洞窟も、特撮で使われていたロケ地だったんで感動しました。」

きだて「あれもそうでしたね。懐かしい。特撮のロケ現場は基本的にどう撮っても格好良くなるところばかりなので、今後は編集部はずっとロケ地でやるべきです。廃工場跡とかで爆破編集部。」
2014年のエイプリルフールに編集部は栃木の洞窟に行きました
2014年のエイプリルフールに編集部は栃木の洞窟に行きました
藤原「すごくいいんですけど、問題は崖にしろ洞窟にしろ廃工場にしろ、周りになにもなさそうなのがつらいですよね。トイレ行くにも難儀しそう。」

きだて「今回の崖は仮設トイレはありました。でもコンビニとか全然無いので、その辺はつらいです。イベント主催の方のさしいれの豚汁が染みました。」
あたたかい豚汁
あたたかい豚汁
藤原「あと風も大変そうでしたね。山火事とか。自然の猛威が奮っている感じがしました。」

きだて「爆破vs自然。なにかテーマ性を感じます。」

藤原「記事の最後で6月の爆破イベントにまた行くと書かれていますね。次はどんな姿で撮る予定ですか?」

きだて「次も結婚写真です。どうしてもナパームで撮りたくて。やはり火の玉ドカーン!みたいなのは憧れですよ。
次は記事にもしないので、純粋に正しく結婚写真です。」


藤原「やっぱり火の玉いいですよね…。
ケーキ入刀のときに使うナイフ持ってたら、敵を倒した感じになりそう。」


きだて「いいですね。次は武器とかポーズとかも考えたいと思います。
あと、SNS見てたら「遺影を撮りたい」という人がかなりおられて、派手な遺影もいいなと思いました。」


藤原「派手な遺影もいいですねー。死因は自分で選べないのであとでめちゃくちゃ不謹慎になってる可能性もありますよね。」

きだて「そこはギャンブルですよね。」

藤原「爆発関係では死にたくない、という強い意思が生まれてきますよね。
それを差し引いても爆破にはすごいロマンがあるということが、今回の記事でわかりました。」
あらためて。自分だったらどうしたいか考えちゃいますね
あらためて。自分だったらどうしたいか考えちゃいますね
きだて「爆発の学びを得ました。」

藤原「あれしたいこれしたいというのがいろいろ浮かびますね。」

きだて「何をどうやっても爆発で足し引きプラスになるのは分かったので、「カンニングが先生にバレた爆破シーン」とか、「犬に吠えられて泣いてる爆破シーン」とかにも挑戦してみたい。」

藤原「料理食べながら「うまい!」っ顔で爆破したいですね。」

きだて「地主くんに妄想彼女との結婚写真を撮ってもらうべきだったかもしれません。」

藤原「爆発オチみたくなりますね。」

きだて「いいですね。特別に爆発オチのためだけの撮影会とかやりたいぐらいですね。なんでも爆破で済むからいいですよ。」

藤原「成功する見込みが低いネタのときにやりたいです。工作ネタで「空想上ではできてたんだけど、こことここ、どうやっても接着できない!(どかーん)」
めでたしめでたし、という感じします。」


きだて「見てる方もなんとなく納得できそうです。そう考えると、爆破はまだまだポテンシャルありますね。」

藤原「爆破の世界は夜明けを迎えたばかりですね。
最後に爆破に憧れる人になにかメッセージなどありますでしょうか。」


きだて「爆破はとても楽しいですが、現場も含めて安全ではないので、気をつけて爆破されましょう、ということで。」

藤原「ありがとうございました!」
つづいてはライターの松本さんのインタビューです。
いったん広告です
油はうまい。でも、健康のために控えましょう、太るから油は減らしましょう、なんてほとんど毒扱いです。そんなんでいいのか。いいわけないでしょう。

肉、油、猫肉、油、猫

石川「毎月記事のランキングを出してるのですが、3月のPVで第1位、SNSの反響では第2位でした」(集計結果を見せる)

松本「わお。けっこうウケましたね。みんな油好きですね。各SNSで好みが分かれてるのが面白い」

石川「デイリーでは伝統的に油はウケますね。肉、油、猫。
きのう編集部ブログに猫の記事載せたんですけど、写真並べただけなのに、通常記事の地味なやつと同じくらいシェアされてました」
これ。上の写真は松本さんの飼い猫「じゃんけん」
これ。上の写真は松本さんの飼い猫「じゃんけん」
松本「猫すごい。猫と油だ」

石川「こんど油の写真だけ並べた記事作りましょうか」

松本「いいですね。油ギトギトのラーメンだけ並べる。合間に猫。」

石川「めちゃくちゃ人気になったりして。」

松本「何年も前ですが、うちの猫が油を舐めてました。口の周りボソボソにして。」

石川「何油ですか?」

松本「豚肉炒めたあとのラードですかね、たぶん。」

石川「おー。肉食獣」

松本「じゃんけんを見てるとアミノ酸系の匂いに反応します。」

石川「例えばなんですか?」

松本「鰹節とか。動物性の旨味が好きなんでしょうね。袋開けるとてきめんに寄ってきますよ。
港町の野良なので魚が好きみたいです。刺身も食べますし。食べてると寄ってきます。」


石川「へー」

松本「普段は決して寄ってきません。」

石川「ははは。」
話がそれてますが記事本編より。ポテトチップスに溶かしバター
話がそれてますが記事本編より。ポテトチップスに溶かしバター

×エロ 〇セクシー

石川「話戻りますが、各SNSで好み分かれてるのはたしかにあって、こういう背徳感のあるやつはTwitter強いですね」

松本「一瞬の感情で書くのはTwitterで、FBは人に教えたい情報、はてなは役に立つ情報が好きなのかなって思ってます。
はてブは自分のため、FBは人の役に立ちたいって感じですかね。Twitterはノリ。」


石川「まさにそんな感じ。
で、前に松本さんが書いたモビルスーツを肌色に塗るやつ、Twitterっぽいなと思って今見てみたら、意外にFacebook優勢でした」
松本「へー、あれはTwitter向きかと思ってました。
色合わせの雑さとかで本気モデラーに文句言いわれそうとは思ってましたが。」


石川「小麦色の肌でしたね」

松本「下地にピンクを塗って薄く白系のクリーム色を載せたらもっといやらしくなった気がします。」

石川「手間だ。手間がエロを育てる。
いや間違えました、エロじゃなくてセクシーでした」


松本「DPZではエロはNG」

石川「こないだネタ会議でその話したんですよね。エロかセクシーか」
(編集部注:松本さんが「白木の箸がエロい」というネタを発表、エロすぎるので却下に)

松本「湿気が出るとエロって感じしますね。
箸は湿気があるからダメですね。口に入れるし。」


石川「モビルスーツは乾いてるから。
あれ脚の部分だけ例えば成形したゴボウに差し替えてたらダメだったかもしれない」


松本「今気づきましたが、湿気ですね。
昔書いた船の尻は、湿気ありますね。ギリギリでしたね。」


石川「湿気というかもう濡れ場ですよ。海。」
松本「今でも船はエロいなって見てます。
尻とか足とか、性癖が出て嫌ですね。」


石川「「フルーツのお尻はセクシーだ」っていう記事が」
松本「あー、フルーツも書きましたね。ヤバイ。」

石川「これは大問題ですね。湿ってるし」

松本「生き物ですし。
ミカンのネット破るとか、けしからんですね。」


石川「あー、行為が混じるとまた、っていうところはありますね
「ミカンのネット破るのがエロい」は確実にNG」


松本「しれっと混ぜてますが、よく載りましたね、これ。
なにが「日常の谷」だと。」


石川「ボラギノールとか」

松本「ボラギノールから怒られなかったですか」

石川「それはいまのところないです
ここで蒸し返すべきではなかったかもしれない」


松本「藪ボラだ。」

ウェットとぬめり

石川「対象とは別に、記事の手触りがウェットかどうかっていうのもありますよね
小堺さんのセクシー記事はちょっと乾いた感じがする」
小堺さんの記事。「パンツとバレない帽子をつくる」より
松本「たしかに。パンツかぶってるのに。」

石川「乾いてるっていうか、ぬめっとしてないから編集部的には安心です。
やはり30半ばを超えた男性が書くとぬめりが出ますね」


松本「内面で思ってることを、出来るだけライトにしてだしてるので残るんでしょうね。
塩水はいくらうすめても塩水です。」


石川「そうそう、直接的なワードを避けてもにじみでるぬめりが」

松本「興味スタートかリビドースタートかの違いですかね」

石川「なるほど。内からくるか外からくるかみたいな」

葬式の式場でだけ見られるホームページ

石川「油の話をほとんどしませんでしたが、最後に申し訳程度に一問
あれ以来新しい組み合わせは見つかってますか?」


松本「ラードを揚げ物にかけるのはたまにやってます。あとは、ラー油はなんにでも掛けてます。
あれ、記事中ではオイルコンバージョンって名付けましたが、はてブでオイルロンダリングっての見かけて。そっちの方がいいなって思いました。」


石川「あー、ロンダリング。悪いことしてる感じがいいですね
ラー油といえばこれをぜひ合わせて読んで欲しいです」
『「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」を作った』より、松本さんの自作 食べるラー油
『「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」を作った』より、松本さんの自作 食べるラー油
松本「桃屋が流行らす前に作ってたとは言っておきたいです。」
さらにさかのぼって2007年の記事。「食べるラー油」という言葉がなかった時代の「美味しいラー油を作ろう」
さらにさかのぼって2007年の記事。「食べるラー油」という言葉がなかった時代の「美味しいラー油を作ろう」
石川「謎のマゲに引き込まれてしまった。松本さん若いですね」

松本「メガネ掛けてますし。10年前ですか…
まさか2017年まで記事を書き続けられるとは思わなかったです。」


石川「けっこう初期の記事ですよねこれ。松本さんって僕らと同じくらいでしたっけ?ライター暦」

松本「同じか、ちょい後ですかね。2005年の4月からです。道場はほぼ同期?」
(編集部注:道場…当時多数のライターを輩出した記事投稿コーナー。今でいう自由ポータルZ

石川「記事一覧(松本ざんはわ)見てみたら松本さんのほうが4か月くらい早かったです。道場は同期くらいですかね。」
(編集部注:ざんはわ…石川・大北が初期にコンビで書いてた頃の名義)

松本「ざんはわはインフルエンザの投稿作品が衝撃で。まだ見られますか?
適当に押すと叫んだりするやつ。」


石川「ざんはわの元サイトはサーバ代かかるんで消しちゃったんですよ。CD-Rに焼いて僕と大北君が1枚ずつ持ってます」

松本「もう無いんですか!ショック。」

石川「どっちかが死んだときにまた公開しましょうか」

松本「見られるように長生きします。
先にCD-Rが死にそうですね」


石川「葬儀の式場に設置した端末でのみ見られるとか
それはちょっと楽しみなので、たまに焼き直してCD-R保存するようにします」


松本「あははは!行きます(ぼくが生きてたら)」

お知らせと今後の予定

3月のイベントラッシュが終わり、現在DPZはひと段落中。とはいえ休んでるわけではなくて次の動きの仕込みをしていますので、発表できるようになり次第お知らせしていきます!最新情報はTwitterFacebookを御チェックのほどお願い申し上げます。
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