コンビニで出会ったかえるにくがゆ
コンビニ店内。
ベトナムにはインスタント麺ならぬインスタントがゆが豊富。もともと朝食としてもメジャーなのでこれといって珍しくはないのだが…
さすがに「ん?」と思ったのがこの商品。
かえるにくがゆである。
かえるにくがゆ…かえる・にく・がゆ!
かえるをイメージしたであろう主張する緑色、そしてここでも使われるHG創英角ポップ体(たぶん)。
そして何より、ひん剥かれたかえるのセクシーな御御足(おみあし)。
なるほど、ベトナムはかえる食べるもんね。おかしくないよね。
ベトナムの朝市でもかえるにくは定番。
朝8時も回るとズル剥かれていた(頭をぶつ切られてもぴょんぴょん跳ねる)。
以前食べたかえるにく炒め(よく見るとまだら模様の皮が見える)。
でもそこで日本語か!って。
タイや台湾では、「良い品質の印象を与えるから」という理由で日本語が印刷された広告や商品をよく見かける。それは寿司とかラーメンとか、そうでなくとも海苔味のポテトチップスとか、何かしら日本のエッセンスをふくむものなんだけど、「よく『かえる』で日本語使おうと思ったね!」と開発担当者には拍手を贈りたい(そのまま近づいて両頬をバチン!として、「日本語の乱用ー!」と鼻先1cmくらいで叫びたい)。
という訳で買ってみました。
エセ日本語だろうと何だろうと、肝心なのは味である。先程の写真にもあるようにかえるにくそのものは何度か食べているのだけど、インスタント商品としては初体験だ。そのかえるにくっぷりを堪能してみたい。
お湯でカンタンお手軽!かえるにくがゆ
カップを開けると銀色の包装紙、破って中身を取り出してみる。
うーん、すじっぽいものがかえるにくだろうか?
中から出てきたものは、なんとなくバブを思わせる見た目の固形のドライフード。この中にかえるにくが入っているのだろうけど、この状態だとそもそも白すぎてよく分からない。
作り方はお湯を入れて待つ、ふつうです。いや、もしかしたらあんまり待たなくていいかもしれない。
余談になるが、ベトナムのインスタント商品に高確率で入っている組み立て式スプーン(またはフォーク)が、昔買ってたSDガンダム(子供向けプラモデル)っぽくて好き。
分かります?30代男性なら分かってくれますよね!
できた。
うーん、スメル!(匂い!)
想像していたより全然いい匂い。正直に告白すると、企画とはいえ一日三回しかない食事の一回がかえるかぁーと少し凹んでいたのだが、今実際に口内で分泌されているこの唾液。侮っていたのかもしれない。
探ってみたら割りとちゃんとしたかえるにくが。
箸でサルベージしたところ、出てきた見た目はまんま鶏肉のささみだった。よくかえるは鶏肉の味に似ているというが、見た目も鶏肉。あ、味は…。
うまいやんけ!
全体的に…うまいやんけワレ~!!
かえるにくがゆはうまかった
集中線で誤魔化そうとしてみたけど、食事をしているときの表情の死にっぷりは隠せなかった(一人で笑うのって難しくないですか?)。それはいいとして。困ってます、ふつうにおいしくて困ってます。
味はというと、ピリッと黒胡椒の風味が効いていて、ときおりパセリのような青っぽさが良いアクセントになっている。食感は、おかゆとして米粒感はなくダルダルだったが、これはそもそもベトナムのおかゆがそんな感じなので(破砕した米を使う)、まー良いだろう。おかゆというよりは、スルスルと喉を通っていく感覚はお茶漬けに近い感じだ。
風邪の間、5種類くらいのいろんなインスタントおかゆを試してみたが、かえるにくがゆは上位に位置する味だった。ネタかと思ったら全然おいしいって、サプライズ的なお土産にすごくいいと思う。コンビニ商品だからいつまであるか分からないけど、もし旅行中に見かけたらお土産にどうぞ。
なお、同じメーカーのきのこがゆが個人的第一位でした。