特集 2017年4月21日
 

意外なものをかわいく撮る

才能を贅沢に使う企画です
才能を贅沢に使う企画です
プロの写真家が撮ると人が急にかっこよくなったり、かわいくなったりする。絵だったら分かるのだが、なぜ写真でそういうことが起こるのだろう?

人ではなく、まさかと思うようなものでもその変化は起こるのだろうか。

プロの写真家の協力のもと、その思いつきを検証することができた。
1971年東京生まれ。ニフティ株式会社勤務。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。
> 個人サイト webやぎの目

協力してくれるのは写真家の青山裕企さん

青山裕企さんは最近「ネコとフトモモ」という写真集を出した。
猫と太ももだなんて鬼に金棒みたいな組み合わせじゃん、と思ったがそれだけではないという。
関係のないふたつのものを掛け合わせることで意外な効果を発揮する、という狙いもあるのだと教えてくれた。
(すごく売れて欲しい、とも言っていた)
「ネコとフトモモ」新潮社から1080円(税込み)
「ネコとフトモモ」1080円(税込み) 新潮社
「ネコとフトモモ」より
わー(「ネコとフトモモ」より)
「ネコとフトモモ」より
あらー(「ネコとフトモモ」より)
掛け合わせのマジックがあれば、一見「かわいい」に関係のないものも違って見えるかもしれない。
正月に会った従兄弟みたいな写真になったが写真家の青山裕企さん(売れっ子)
正月に会った従兄弟みたいな写真になったが写真家の青山裕企さん(売れっ子)
スクールガール・コンプレックスなど、これまでに50冊の写真集を出版している。その写真家に挑戦してもらうモチーフはこちら。
おじさん、ACアダプター、腹筋ローラー、そろばん、ピッチャー、緩衝材、女性モデル(anjuさん、mccさん)
おじさん、ACアダプター、腹筋ローラー、そろばん、ピッチャー、緩衝材、女性モデル(anjuさん、mccさん)
女性モデルがいるが、あくまでも主役は「おじさん、ACアダプター、腹筋ローラー、そろばん、ピッチャー」である。モデルはそれらを引き立てるために来てもらった。
掛け算の後者のほうだ。
主役はあくまでもこちら
主役はあくまでもこちら

ピッチャーはかわいくなるか

まずはピッチャーである。ラーメン屋やカレー屋のテーブルの上に置いてあるあれだ。
対峙して構想を練る青山さん
対峙して構想を練る青山さん
モデルと向き合うこと1分弱、イメージが固まった青山さんが撮りはじめた。最初は立てて、その次に寝かした。アングルを変えるために自ら庭に降りる。
情熱大陸のナレーションが聴こえてきそう
情熱大陸のナレーションが聴こえてきそう
無機物とはいえポージングが大事だという。
「上から撮るとかわいくなるし、下から撮るとエロくなります」
いいことを教えてもらった。
ピッチャーには水を掛け合わせてみる
ピッチャーには水を掛け合わせてみる
ポットに水を垂らしたらとき、青山さんから「おおーっ」という声が漏れた。これは期待が持てる。

このようにして撮られたピッチャーの写真がこちら。

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………ピッチャーが青山さんの写真の世界に入ってしまった。最後の写真はまるで「ふう」と一息ついているように見える。

「注ぎ口のツンとしているところがいいですね」と青山さん、「僕、ペンギンが好きなので」とのこと。
あ、ペンギンですか。僕は少年誌のグラビアを想像していたが黙っていた。

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