特集 2017年4月26日

生の七味唐辛子がうまい

3種類、ぜんぶ違う味でぜんぶうまい
3種類、ぜんぶ違う味でぜんぶうまい
ビールということばの前方に「生」と記載がないとなんだか落ち着かない。

そんな自分の前方に「生七味」という世界がやってきてしまった。七味唐辛子の材料の一部か全部が生で混ざりあっている調味料だという。

「七味、あなたまで生になってしまっていたのか!」という感嘆と共につい手に取ったら、生じゃない七味とは別の角度から攻めてくる美味しさに遭遇したので、報告をしたい。
1981年群馬県生まれ。ライター兼イラストレーター。飲食物全般がだいたい好きだという、ざっくりとした見解で生きています。とくに好きなのはカレー。(動画インタビュー)

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出会いは長野のスーパー

生七味とは、長野のスーパー「ツルヤ」をうろうろしていた時に出会った。
雪の降る日曜日でした
雪の降る日曜日でした
余談だが、みかんの箱の健闘っぷりに心を打たれてしまった
余談だが、みかんの箱の健闘っぷりに心を打たれてしまった
目の前の家族連れご一行さんが「これ、2個買ってく?どうする?」と相談をしつつ手に取っている小瓶。その中に入っていたのが、生七味だったのである。

2個買うかどうかで悩むあたり、家族内でそれ相応に「おいしい」認定されている食べ物なんじゃないだろうか。
そう思ったし生だったので、手にとってみることに決めた
そう思ったし生だったので、手にとってみることに決めた
で、うちに帰ってスープに入れてみたら、まんまと大量に入れたくなってしまった
で、うちに帰ってスープに入れてみたら、まんまと大量に入れたくなってしまった
肝心な味だが、とりあえずまず七味唐辛子とは別のフォルダつくらなきゃいけないやつだと思った。
ちなみに、原材料名の詳細はこんなかんじ
ちなみに、原材料名の詳細はこんなかんじ
和製のサルサソースっぽくもあり、でも薬味だ。生じゃない七味唐辛子よりは、
柚子胡椒のほうが近いんじゃないだろうか。辛いといえば辛いが、唐辛子以外の味わいの存在感がつよい。

これ、もっと直球に味わえる方法で食べた方がいいやつ……!
そう思ったので、ごはんの上にさささっと盛った
そう思ったので、ごはんの上にさささっと盛った
おお、美味いぞ!

メーカーごとに味がぜんぜんちがっていた

すっかり惚れ込んでしまい、東京でもさがしてみたらなかなか見つからない。だが、Amazonに頼ろうかなと思い始めた矢先にやっと出会えた。桃屋の生七味に。
「山椒はピリリ結構なお味」、山椒のアピールがつよい
「山椒はピリリ結構なお味」、山椒のアピールがつよい
で、食べてみたところパッケージに書いてあるとおりすぎた。山椒のピリリ加減、こんなに大盤振る舞いでいいのかとつい聞きたくなる。
原材料名記載のとこでは、そんなに主張してないのに
原材料名記載のとこでは、そんなに主張してないのに
山椒(もしくは花椒)のどっさり入った、舌がピリピリしびれるタイプの麻婆豆腐のことを思い出してしまった
山椒(もしくは花椒)のどっさり入った、舌がピリピリしびれるタイプの麻婆豆腐のことを思い出してしまった
ピリピリ好きとしては、たまらん展開。毎日ふりかけにしたい!
ピリピリ好きとしては、たまらん展開。毎日ふりかけにしたい!
さらには、カルディでちがう生七味にも遭遇してしまったので、こちらもまよわずに買った
さらには、カルディでちがう生七味にも遭遇してしまったので、こちらもまよわずに買った
なかなか赤い
なかなか赤い
おお、なんというかこれは。和製コチジャンっぽい味だ。ごはんにかけるよりも、うどんとか汁物のほうが合いそうな味。
原材料名。醤油はいってるのか
原材料名。醤油はいってるのか
全部が全部、味がちがっていて同姓同名なだけの別人みたいだった。これなら、家に3つ全部あっても、まったく余裕だ。

頭がこんがらってもいい

調味料も薬味もやたらに多い世の中になってしまった。次々に開発されていくことには頭がまったく追いついていない。だけど美味いので、生七味もそれ以外も、訳がわかんなくなるくらいにもっと増えてほしい。
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