みじかい記事 2017年5月1日
 

沖縄の言葉で書かれた注意書きがわからなすぎる

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沖縄で話される言葉を「うちなーぐち」という。いわゆる「めんそーれー=ようこそ」のような言葉だが、うちなーぐちを話せる世代は少なくなり、最近は学校でうちなーぐちの授業が行われたりと積極的に保存継承活動も行われている。

それはとてもいいことなのだが、普及活動が進みすぎて「ちょっと待って!急にうちなーぐちで言われても何を言われてるのかわからない!」という事態が起こることがある。

そのひとつが注意書き看板。注意が書かれているのに全然理解できないのである。
大阪出身。沖縄に流れ着いて10年ぐらい。「ぱちめかす」という沖縄方言が、やることと響きのギャップがあって好き。

はいたい、ちゅ〜がなびら
(やぁ、こんにちは)

これは沖縄の青い海。わかりやすい沖縄の象徴。
これは沖縄の青い海。わかりやすい沖縄の象徴。
対してこちらは沖縄にある工事の看板。ぜんぜんわからない沖縄である。
対してこちらは沖縄にある工事の看板。ぜんぜんわからない沖縄である。
書かれているのは「200m先工事中 わじゃ そーびぃん」。
わじゃ そーびぃんってなに?

日本語に直すと「わじゃ=仕事」、「そーいびん=していますよ」らしい。
つまり200m先工事中 仕事してますよ。

よく考えると「工事中」が「わじゃ そーびぃん」ということなのだが、理解できる工事中よりも理解できないわじゃ そーびぃんが目に入ってしまって気になりすぎる。
わじゃ そーびぃん
→仕事してますよ

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続いては「徐行 よーんなーぐわぁ あかっしみそうりょう」。
さっきの理論でいくとよーんなーぐわぁ あかっしみそうりょう=徐行のはず。しかし日本語なら漢字二文字なのに、うちなーぐちにするとなぜこんなに文字数が多くなるのか。
ひとつずつ解明すると「よーんなーぐわぁ=ゆっくり」「あっかしみ=歩いて」「そうりょう=ください」。
うちなーぐちには徐行という言葉がないので、こんなに長くなったらしい。
よーんなーぐわぁ
あかっしみそうりょう
→ゆっくり
→歩いてください

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まだまだいくぞ。続いては「歩行者通路 ちゅぬあっちるくま」である。
ちなみにわたしは沖縄に住んで10年以上になるが、ちゅぬあっちるくまは全然わからない。
調べてみると「ちゅぬ=ひと」「あっちるくま=あるくところ」。
いや、本当に歩行者通路という日本語がなければ全然わからない。
ちゅぬあっちるくま
→ひとがあるくところ

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と、思ったら今度は日本語なしバージョンだ。
「工事そーんど〜」。
これはわかる。「工事してますよ」である。さっきは「そーいびん=していますよ」だったが、うちなーぐちは地域や丁寧度によって言い方が変化する。そーんど〜はそーいびんよりもかなりフランクな言い方だ。
工事そーんど〜
→工事してますよ

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「あわてぃらんど〜」
らんどが付くのでテーマパークでもあるみたいな気がするが「慌てるなよ〜」といったところ。
あわてぃらんど〜
→慌てるなよ〜

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もうひとつ慌てるなを。
こちらは宮古島の看板。「アワティナ ヌカーヌカ」。
意味は「慌てるな ゆっくりゆっくり」。
アワティナ ヌカーヌカ
→慌てるな ゆっくりゆっくり

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同じく宮古島の注意書き看板。アガンニャは驚いたときに出る感嘆詞。命は大切に!

最後はかなり昔からある飛び出し注意看板をご紹介したい。
「ありひやぁー うかーさんどぅ!」
アガンニャ命は大切に!
→!!命は大切に!

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右上の方に小さく「あぶない。危険」と標準語訳が書かれている。ちなみにこの看板、標準語バージョンもあってそちらの方をよく見ることが多い。
なんとなくだが、この看板が設置されたのはまだ「うちなーぐちを残そう」みたいな運動が始まる前だったので多くの「読めない」というクレーム的なものがあって標準語に変えられたんじゃないのかな、と密かに思っている。

左にハイビスカス、右上にバナナっぽい葉っぱ、地面は石畳っぽいという妙に沖縄要素が多いデザインと首輪もつけずに犬を散歩している女の子。不思議な構図である。
ありひやぁー うかーさんどぅ!
→わぁ あぶない!

あまり考えないのがいいのかも

ということで沖縄の注意書き看板を紹介したが、運転中に見て振り返ったり考えたりしてしまうと逆に危ない。
わからない注意書き看板は気にしないのが一番なのかもしれない。
「脇見いらいらや事故ぬ元でむぬ 心ひちしみて無事故みそり」
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