特集 2017年5月7日

珍しい革製品ばかりの店は紀伊国屋本店の奥

センザンコウ革!
センザンコウ革!
新宿紀伊国屋ビルの中に、特殊な革製品のお店がある。
特殊な…というのは、つまりは「特殊な動物」の革を使ってる、ということだ。
珍しいモノ揃いなので、ちょっと見て欲しい。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー)

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こんなところに珍革ショップ

新宿駅東側の紀伊国屋本店ビルには、書店だけじゃなくて文房具店とかパワーストーン屋とか、そういう小さい店がいくつもテナントとして入ってるのをご存知だろうか。
店構えだけは見たことある人もいるんじゃないか。正面から紀伊国屋に入って、奥の方だ。
店構えだけは見たことある人もいるんじゃないか。正面から紀伊国屋に入って、奥の方だ。
店内はこんな感じ。当たり前だけど、とにかく革しかない。
店内はこんな感じ。当たり前だけど、とにかく革しかない。
店の名前は『yanpi』。紀伊国屋の奥で53年も続いている、知る人ぞ知る革製品専門店である。
なんで知る人ぞ知るかと言うと、それはもう、特殊な革をいろいろ置いてるからだ。

さすがに、もはや獲れなくなった希少動物の革はあるだけで売り切れてしまうので、一時よりは特殊革製品は減ってしまったとのことだが、それでもまだいろんなのが並んでいる。
カバ革のベルト。これはもう一点限り。
カバ革のベルト。これはもう一点限り。
オットセイ革のポーチ。オットセイの絵がかわいい。
オットセイ革のポーチ。オットセイの絵がかわいい。
パイナップルみたいな模様の革。これはなんでしょう?
パイナップルみたいな模様の革。これはなんでしょう?
これはセンザンコウ(アルマジロみたいな、硬いウロコを持つ動物)革。模様はウロコの跡。
これはセンザンコウ(アルマジロみたいな、硬いウロコを持つ動物)革。模様はウロコの跡。
これはカエル革。両生類でも革ってとれるのか。柔らかくて高級感ある。
これはカエル革。両生類でも革ってとれるのか。柔らかくて高級感ある。
こちらはエイ革。ついに魚類まで。砂利みたいにザラザラした手触りで、怪獣っぽい革だ。
こちらはエイ革。ついに魚類まで。砂利みたいにザラザラした手触りで、怪獣っぽい革だ。
わりと気さくに、エイ革まるごと吊してあった。これはアカエイとのこと。
わりと気さくに、エイ革まるごと吊してあった。これはアカエイとのこと。
これは牛革だけど、漆塗りで仕上げたポーチ。光沢がかっこいい。
これは牛革だけど、漆塗りで仕上げたポーチ。光沢がかっこいい。
以前には、ウミヘビ革やゾウ皮、カメ革なんてのも売ってたそうだ。
あと、鮭革のジャケットなんかもあったとのこと。刻んでお茶漬けにしたい革製品ナンバーワンだな。

お店の方に聞いたところ、もともとは革シャツのオーダーを受ける専門店として始めたのだが、革のシャツは高くてなかなか売れないので、いつの間にか珍革製品の品揃えが増えた、ということらしい。だからって、舵の切り方がパンチ効いてるなーと思った。
今でも革製品のオーダーは受けているので、センザンコウ革やエイ革でなにか作って欲しい人は、ぜひ行ってみて欲しい。
牛革のテンガロンハットもこの店オリジナルの一品もの。かっこいい。
牛革のテンガロンハットもこの店オリジナルの一品もの。かっこいい。
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