特集 2017年5月17日
 

プロジェクターで魔法使いになる方法

Picoプロジェクター

今やプロジェクターは手のひらサイズになりました。

2008年くらいに技術革新があり、ここ数年の中国製品の台頭により『小型で安いプロジェクター』が出てきました。
FOSONNのモバイル DLPプロジェクター。Amazonで26,000円くらい。
FOSONNのモバイル DLPプロジェクター。Amazonで26,000円くらい。
掛け値なしの手のひらサイズ。iPhoneやAndroidから無線で画面を飛ばせます。

マイクロSDカードを入れて、その中身を投影することもできます。この機種はHDMIなどの有線接続はできません。
思ったよりキレイに映ります。普通に映画とか見られる。
思ったよりキレイに映ります。普通に映画とか見られる。
今回の撮影ではSDカードに魔法陣を入れて投影しました。
21世紀の魔法は魔導書ではなくSDカードに入っています。
スマホの画面を飛ばすのも簡単。アプリの使い方を説明するのに便利です。
スマホの画面を飛ばすのも簡単。アプリの使い方を説明するのに便利です。

魔法陣も映せるな、と気づいた

もともとはアプリの使い方を説明するために買ったんですが、いろんなものを映しているうちに気付きました。

「魔法陣を映したら楽しそうだ。」

で、さっそく魔法陣を作ることに。
こんな魔法陣を作りました。
こんな魔法陣を作りました。

魔法陣(っぽいもの)の作り方

魔法陣を作るのは簡単です。まず、円とか正三角形を適当に描いて、文字を丸く配置します。
こんなのを作る。今思い出しましたが、リアル中学生の頃コンパスと鉛筆で魔法陣を描いてました。
こんなのを作る。今思い出しましたが、リアル中学生の頃コンパスと鉛筆で魔法陣を描いてました。
上の魔法陣を小さくして四隅とかに適当にちりばめます。

鉛筆とコンパスで作図するのは結構たいへんでしたが、画像編集ソフト使うと楽です。
魔法陣っぽくなってきた。
魔法陣っぽくなってきた。
更に、図形とかを色々散りばめれば完成。6角形を基本にしたなら図形も6個、対照的に配置します。

こうです。
コピペでサクサクやっていきましょう。簡単ですね。
コピペでサクサクやっていきましょう。簡単ですね。

地面投影用に変形させる

真円の魔法陣を地面に投影すると縦に伸びてしまうので、遠近法に合わせて変形させましょう。
縦に伸びてしまう。
縦に伸びてしまう。
変形させるとこんな感じ。
PhotoShopの場合、変形の遠近法で10°変形させたあと、高さを65%くらいに縮小するといい感じになります。
PhotoShopの場合、変形の遠近法で10°変形させたあと、高さを65%くらいに縮小するといい感じになります。
変形後の魔法陣を地面に投影すると、こうなります。
良い。でも、台形補正できるプロジェクターならこういう苦労は要らない気がします。
良い。でも、台形補正できるプロジェクターならこういう苦労は要らない気がします。
直径3mくらいまで投影できます。
直径3mくらいまで投影できます。

中に人を入れる場合はもうひと工夫必要

実際に人間の足元に投影すると、魔法陣が人間に被ってしまいます。
これはよろしくない。
これはよろしくない。
対策として、人が立つ部分を黒く塗りつぶします。
『だいたいこんな感じ』でうまくいきます。普通の人は細かいとこは見ないから。
『だいたいこんな感じ』でうまくいきます。普通の人は細かいとこは見ないから。
はい、足元に魔法陣があらわれたっぽい写真を撮れます。
よく見ると足の周りに魔法陣がないけど大丈夫。みんな見ないから。
よく見ると足の周りに魔法陣がないけど大丈夫。みんな見ないから。
撮影風景です。

カメラマンは左手でプロジェクターを持ち、右手で三脚に載せたカメラのシャッターを押します。
どうですか、超アナログでしょ。
どうですか、超アナログでしょ。
被写体が暗いときは右手に持ったライトで照らします。

カメラを2秒タイマーにしておけば右手だけでシャッター操作とライト操作が出来ます。

外部シャッター(リモートレリーズ)を使ってもいいけど、タイマーの方が右手が自由になります。
忙しいけど一人でなんとか撮れる。
忙しいけど一人でなんとか撮れる。
こうなります。シャッター速度とかややこしいことが分からない人は…頑張れ。
こうなります。シャッター速度とかややこしいことが分からない人は…頑張れ。

空中魔法陣の撮り方

空中魔法陣の撮り方はもっとアナログ。大事なのは勘、タイミング、コミュニケーションです。
まずこういう丸い板を作ります。材料は段ボールとコピー用紙、ガムテ。
まずこういう丸い板を作ります。材料は段ボールとコピー用紙、ガムテ。
裏側に持ち手を付けておきます。
裏側に持ち手を付けておきます。
手に持った丸い板に魔法陣を投影してみます。
分かりやすいように明るいところで撮った。  
分かりやすいように明るいところで撮った。  

撮影手順

具体的な手順を書くと、こう。

1.カメラのシャッター速度を5秒くらいにする。
2.魔法使いが持ってる板に魔法陣を投影。
3.シャッターを切る。
4.1秒くらいで板を捨て、投影をやめる。
5.残りの時間、魔法使いは動かず待つ。

で、こんな写真になります。
半透明の魔法陣を出すことに成功。
半透明の魔法陣を出すことに成功。
丸い板に映す場合、魔法陣も丸い方がキレイです。
空中魔法陣用の丸いやつ。周りにごちゃごちゃ付いてるとよくない(板が写るか魔法陣が見切れる)。
空中魔法陣用の丸いやつ。周りにごちゃごちゃ付いてるとよくない(板が写るか魔法陣が見切れる)。

色んな魔法陣

以上のように、色々な用途別に魔法陣を作っておくわけです。
このくらいあれば大体対応できます。
このくらいあれば大体対応できます。

撮影風景

実際にどうやってるか動画も撮っておきました。
投影→シャッター→板を捨てる→被写体を照らす。
こうなります。最初は声を掛けていましたが、慣れると無言で合います。それが夫婦です。
こうなります。最初は声を掛けていましたが、慣れると無言で合います。それが夫婦です。
白い傘に投影すれば大きな魔法陣になります。
うそでしょ、ってくらいのアナログ具合でしょ。
薄っすら傘が映ってますね。傘は最後まで開かない(閉じやすくする)、写り込まないフレーム外まで放る、などがノウハウです。
薄っすら傘が映ってますね。傘は最後まで開かない(閉じやすくする)、写り込まないフレーム外まで放る、などがノウハウです。

手ブレは躍動感を生む

三脚で撮れば安定してキレイに写りますが、カメラの感度を上げれば手持ちでも大丈夫です。良いカメラを使ってください。
多少のブレは躍動感です。ブレを怖がってはいけません。ブレは味。
多少のブレは躍動感です。ブレを怖がってはいけません。ブレは味。
大きな魔法陣を撮るときは高い位置から投影します。そうなるとどっちにしろ三脚は使えません。
左手にプロジェクター、右手に一眼レフ。手持ち撮影です(シャッター速度は0.5秒くらい)。
左手にプロジェクター、右手に一眼レフ。手持ち撮影です(シャッター速度は0.5秒くらい)。
たまにこういう迫力が出ます。手ブレの奇跡です。
たまにこういう迫力が出ます。手ブレの奇跡です。

NG集

最後に、面白いと思ったけどやってみたら怖すぎたり意味がわからなくなったものを紹介します。
魔法陣の周りを走ってもらったら、狂気しか映らなかった。  
魔法陣の周りを走ってもらったら、狂気しか映らなかった。  
シーフードヌードルを投影してみたら意味がわからなくなった。  
シーフードヌードルを投影してみたら意味がわからなくなった。  
ピザを映したら半透明で幻覚っぽい。
ピザを映したら半透明で幻覚っぽい。
大きなピッツァ・マルゲリータを勧めるという、よくわからない結果に。
大きなピッツァ・マルゲリータを勧めるという、よくわからない結果に。
缶詰に至っては、白魔導士も腕を組んで悩む。
缶詰に至っては、白魔導士も腕を組んで悩む。
手をかざしたらなぜかたき火っぽい。
魔法陣で暖を取る魔導士。両手の幅が狭いと焚き火になるらしい。
魔法陣で暖を取る魔導士。両手の幅が狭いと焚き火になるらしい。
月を持つ男は、なぜ撮ったのか覚えていない。
月を持つ男は、なぜ撮ったのか覚えていない。
怖すぎる。
怖すぎる。

以上!

手のりプロジェクターさえあれば簡単に魔法使いになれます。

やってみたい方のために魔法陣の画像を差し上げますのでダウンロードして自由に使ってください。

魔法陣ダウンロードリンク
湾岸道路の陸橋でロッテ葛西ゴルフの光をバックにするとかっこいい。
湾岸道路の陸橋でロッテ葛西ゴルフの光をバックにするとかっこいい。
皆さんもプロジェクターを使って気軽に魔法使いになってみてはいかがでしょうか?

(というアレな文体で締めるというご冗談)

良いものを買った

手のりプロジェクターの値段を聞かれて2万6千円と答えると、「けっこうしますね」と言われることが多い。

でもこれだけ遊べて記事を1本書けてしまったことを考えれば安い。数年前は5万円以上したので半額だ。この値段で好きな場所に映像や画像を投影するスキルを手に入れられる。

激安と言っていい。

誰でも買えるような手のひらサイズの箱からこんなに鮮明に映像が映せるなんて、それ自体が魔法みたいなもんだと思う。

科学技術ってすげーよなぁ。

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